TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「マリア・グラフィティ+2」安西マリア


Maria Graffiti/安西マリア

 今年(2014年)の3月15日に急性心筋梗塞で亡くなった安西マリアのビクター時代唯一のアルバムが、Hotwax*traxから復刻された。
 LP『マリア・グラフティ』には3枚のシングルA/B面とオールディーズのカヴァーが納められていて、今回、アルバム未収録のシングル曲を加えたことで、ビクターに残した楽曲すべてを聴くことができるようになった。

 1973年に東芝レコードからエミー・ジャクソンのカヴァー『涙の太陽』でデビューした安西マリアは、新人賞同期のあべ静江や浅田美代子らのような清純派というジャンルより、同じ年に『絹の靴下』で再デビューした夏木マリと並んでセクシー路線を歩んだのも当然といえる美貌のアイドルだった。

 東芝時代から弘田三枝子やザ・ピーナッツなど、我がニッポンが誇る和製ポップスやオールディーズのカヴァー路線で実力を示していた安西マリアは、1976年にビクターに移籍しポップス歌謡を極める楽曲を残してくれていた。
 これまでCDリリースが東芝時代のものばかりで歯がゆかったので、今回のCD化は嬉しいかぎりである。

ビクター・イヤーズ・コンプリート・コレクション
01. 南十字星
02. サヨナラ・ハーバーライト
03. 想い出のサンセット
04. センチメンタル・グループ・サウンズ
05. やけっぱちロック
06. 海辺の誘惑
07. ダイアナ
08. カラーに口紅
09. 悲しき街角
10. オー・キャロル
11. マイ・ホーム・タウン
12. ベイビー・フェイス

Bonus Tr.
13. 恋のスイング
14. アイ・ウォント・アイ・ニード・アイ・ラブ・ユー


 響わたること杉本真人の作曲の「サヨナラ・ハーバーライト」は、何度も繰り返される〝今も今も今も今も~〟のフレーズが心地よく耳に残り、何度聴いても最高。
 「サヨナラ・ハーバーライト」のB面曲だった「海辺の誘惑」と「センチメンタル・グループ・サウンズ 」「やけっぱちロック」も響わたるの作曲作品で、どれもキャッチーなメロディが70年代の歌謡曲然とした彩りを咲かせており、特に、蓮っ葉な歌唱でフェロモンを放つ「やけっぱちロック」はやさぐれ歌謡の傑作。

 中山大三郎の作詞作曲の「南十字星」も、フェロモン発散の味わい深い作品。
 ボーナス・トラックには、ビクター最後の曲となった来生えつこ&たかお姉弟の「恋のスイング」と、荒木一郎作詞、アイ高野作曲のロッカバラッド「アイ・ウォント・アイ・ニード・アイ・ラブ・ユー」
 レコードではB面として収録されていたオールディーズのカヴァー曲群は、当時盛り上がっていたディスコ・ブームにあわせてのアレンジでもあり、彼女にピッタリのロックンロールだ。

 スタイル抜群でバタ臭い顔立ちは祖父(ドイツ人)ゆずりのクォーター美人だった安西マリアは、デビュー当時はモデル出身というふれこみだったが、実は銀座のクラブで働いていたとところをスカウトされたという逸話があるが、まさかその後、昭和の歌謡界の裏事情が暴露された空前のスキャンダル事件が起きようとは想像もできなかったのである。

 引退から再起するも、歌手安西マリアの再評価がされなかったのが惜しかった………。

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