TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「Bright Light,in the sea」原田芳雄

H-yoshio_NYhyoryuu.jpg
原田芳雄◆ ニューヨーク漂流/Bright Light,in the sea 1983年

 9月9日は映画監督相米慎二の命日。
 生涯作品全13作のなかで、緒形拳と夏目雅子、十朱久代、佐藤浩市が織りなす骨太人間ドラマ『魚影の群れ』は、愛憎劇としても秀逸だし色々なシーンで印象深く脳裏に残る映画だった。 
 泣けて、泣けて、最後のシーンには観客席から嗚咽が漏れていた……
 あの夏目雅子の後ろ姿を思い出せば、また今、目頭が熱くなるくらいだ。

 そのエンディングに流れるのが、Singer原田芳雄とJazz Singerアンリ菅野がデュエットした『Bright Light,in the Sea』。作詞は東海林良、作曲は玉置浩二。

  日の出を 静かに待つ海鳥
  おまえもいつか 恋に啼くのか
  そして 嘆きながら今日に溺れる

  Bright Light,in the Sea 人は誰も幻を追いかける


 比類なき映画づくりに定評のある相米映画に、圧倒的な存在感を持つ原田芳雄が出演していない不思議はあるが、映画を締めくくる「歌」で登場させる相米の妙……渋くて、また泣けてくる。

 アンリ菅野は、70年代から80年代にかけてよく聴いていた女性ジャズ・ヴォーカリストのひとり(ほかに笠井紀美子、伊藤君子、阿川泰子、金子晴美、中本マリなどを愛聴)。
 武蔵野美術大学で油絵を専攻し、卒業後はニューヨークで3年間モダン・バレエやジャズ・ダンスを学びながら正確な米語をマスターし、帰国後はニューロック・グループ〈アンリ&モーゼス〉を結成して音楽の道に進み、1978年にジャズ・シンガーとしてソロ・デビューをした本格派。
 アルバムは4枚ほど持っているが、スタンダード・ジャズはもちろんのこと、「ラ・ヴィ・アン・ローズ〜バラ色の人生」をレゲエで歌ったり、クロスオーヴァーなフュージョン・ヴォーカリストとして魅力あるシンガーで、その歌声はしなやかでエモーショナルだ。
 残念ながら2000年6月に癌で亡くなっている。

 A面「ニューヨーク漂流」は、作詞:阿木燿子、作曲:井上大輔の軽快なポップス・ナンバーである。

    ◇


[相米慎二作品]
★魚影の群れ★
★ラブホテル★
★ションベン・ライダー★
★台風クラブ★
★お引越し★
★あ、春★

スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://teaforone.blog4.fc2.com/tb.php/1096-54f624a7