TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「一年は裏切りの季節」賀川雪絵


賀川雪絵◆ 一年は裏切りの季節/新宿の夜は濡れている 1971年

 本文は、過去に掲載した作品紹介を一部加筆修正したものです。

 吉岡オサム作詞、鈴木征一作曲。
 傷痕の流浪人生を冷たく唄い放つ阿久悠の名作「ざんげの値打ちもない」('70)のウラもののような世界観は、女が自らに結論を出し再生の道へ踏み出す阿久悠の詞に対し、こちらのヒロインは道に迷ったまま彷徨い続けるやさぐれ女である。男勝りの賀川雪絵にぴったりな感じ……。

 大映ニューフェイス第四期生としてスタートした賀川雪絵は、大部屋時代には市川雷蔵の『眠狂四郎』や『ガメラ・シリーズ』に出演しており、その後、1968年に東映と専属契約を結び賀川雪絵を名乗り、石井輝男監督の“性愛路線”、また、“怪奇シリーズ”“歌謡シリーズ”の常連として名前を残している。
 その頃、テレビの『プレイガール』や『キイハンター』でよく見かけており、スクリーンで初めて見かけたのは『女囚さそり・第41雑居房』('72)だった。
 スリムで長身(168cm)の男っぷりのイイ女と云うのが印象で、後追いで『女番長ブルース・牝蜂の逆襲』('71)や『ずべ公番長シリーズ』(’70)を観たのだが、特に『明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史』('69)での阿部定役では、大映時代にしっかりと立ち回りや乗馬、日舞や茶道などをたたき込んだ大部屋女優だっただけに演技に幅があり、女の業を見事に演じきった姿にすっかり見惚れてしまった女優だ。
 
 B面「新宿の夜は濡れている」は鳥井実作詞、鈴木征一作曲。

 心かたぎで 身はやくざ
 女だけらの 仁義なら
 負けやしないさ新宿の
 夜は燃えている

 こちらも、カッコイイ歌いっぷりである。
 72年に出した2枚目のシングル「やさぐれブルース/野良犬」は、CD「やさぐれ歌謡★最前線/みなしごのブルース」に収録されている。

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