TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「女がいちばん似合う職業」*黒沢直輔監督作品

 以下作品は、映画前売券のコレクションとしての記録です。

1991_女がいちばん似合う職業
監督:黒沢直輔
脚本:丸山昇一
撮影:仙元誠三
音楽:Date of Birth
出演:桃井かおり、岡本健一、橋爪功、伊原剛志、白竜、内藤剛志、伊武雅刀

☆☆★ 1990年/アルゴプロジェクト/102分

 初見1991年2月。

 亡くなった松田優作に捧げられたこの映画は、優作と親交の深かった面子が集まり『グロリア』や『ニキータ』ばりに女が拳銃をぶっ放つハードボイルドを狙った映画なのかと思いきや、これが、とんでもなく毛色の変わった女刑事ものとして出来上がっていた。

 企画は桃井かおり。脚本が丸山昇一。大筋はこんな話だ。
 妊婦ばかり惨殺する猟奇事件起きる。女刑事と同僚刑事が内偵をすすめひとりの少年を容疑者としてマークするが、なかなか尻尾を表さない。張り込みに気づいても表情ひとつ変えない少年に近づく女刑事は、彼と情交を重ねる。
 ある日、他の事件で停職処分を受けた女刑事は姿をくらませ、数ヶ月後、妊娠した姿で戻ってきた。女刑事は少年の子供を孕み、彼が妊婦になった自分を襲うように仕向け、身体を張って犯人と対決、末に彼を射殺するのだった…。

 凄い話だ。
 桃井かおりのキャラクターに尽きる映画である。
 ふてぶてしくクールな桃井かおりが、夜中に突然涙を流しすがるように同僚と寝てしまったり、凶悪犯の少年とも情交を重ねたり、情緒不安定的なヒロインは「グロリア』や『ニキータ』より生々しい。
 腹を抱え全速力で走る桃井かおりにはハードボイルドに生きる女の姿があり、橋爪功とのコンビネーションも伊原剛志との掛け合いも面白いのだが、どこかしらウェットな感覚に陥り乗り切れないまま映画が終わっていた。

 

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