TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「スウィートホーム」*伊丹十三製作総指揮

 以下作品は、映画前売券のコレクションとしての記録です。

1989_スウィートホーム
監督:黒沢清
脚本:黒沢清
撮影:前田米造
音楽:松浦雅也
出演:宮本信子、山城新伍、NOKKO(レベッカ)、古館伊知郎、黒田福美、益岡徹、伊丹十三

☆☆☆ 1989年/東宝/102分

 初見1989年1月。

 「エクソシスト」で名を馳せた特殊メイクの巨人ディック・スミスがSFXを総指揮し、日本での特殊メイク第一人者の江川悦子の名前が邦画界に知れ渡ったホラー映画。

 監督は黒沢清。伊丹十三に自主映画の資金援助を仰いだ監督に「メジャーの舞台で撮りなさい」と伊丹十三が全面バックアップを買って出た作品で、伊丹十三は製作総指揮と出演を兼ねている。
 しかし映画製作は順調にはいかない。完成間際に伊丹十三と黒沢清監督の間で演出上のトラブルが起き、完成作品は黒沢監督の意向とは違うかたちで公開された曰くがある。
 後に、ビデオ販売に伴い著作権を巡る裁判沙汰にまで及んでおり、黒沢監督が敗訴している。そのためなのか、DVD化される見込みはない不遇の作品となっている。

 またこの作品は、日本映画において本格的ホラー映画の誕生と宣伝されていたのだが、実は、本作公開の前に池田敏春監督と石井隆脚本で『死霊の罠』と題した傑作ホラー映画が作られている。この『死霊の罠』こそ、B級度に吹り切れた低俗性ある日本初の本格スプラッターホラー映画だと云える。

1988shiryonowana:dvd

 低予算映画の最たるものだが、TVクルーが事件に巻き込まれるといった設定自体に似たものもあり『スウィートホーム』より『死霊の罠』を賞賛するホラーファンは多いと思う。因みにヒロインはお馴染みの名美であり、小野みゆきが演じている。
 また後年池田敏春がTwitterにて、この『死霊の罠』はスーパー16という安価な撮影方式だったためオリジナル・フィルムは既にジャンクされてしまい、唯一アメリカに1本だけ残っているらしいと言及。そのため、2000年に発売されたDVDはビデオからのネガ起こしであり、アメリカ版の方が綺麗な画像らしい。こちらも不憫な作品である。

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Comment

トウジロ says... "それは気の毒"
オリジナルフィルム廃棄の話、それは不憫だなあ、知りませんでした。怖くてなかなか見返す勇気は湧きませんけれど~~。それにしても、凄いコレクションですねえ、感心しちゃいます。
2014.05.13 18:47 | URL | #SFo5/nok [edit]
mickmac says... "Re: それは気の毒"
>トウジロさん
こんばんは

まさか日本にオリジナルがないなんて思いもしませんよねぇ。
この発言、亡くなる半年くらい前のことだというのも、ある意味衝撃ですよ。

本当に「死霊の罠」は怖いですよね~痛いです。まぁ現在VTRが手元になくて、どこかに行ってしまいましたが…。
「ちぎれた愛の殺人」も汚い画像のVTRしかない、トホホな状態です(笑)

感心されてしまったのはチケットですか? 整理ができなくてね、大変です(笑)
2014.05.14 00:17 | URL | #- [edit]

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