TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「ル・バル」*エットレ・スコーラ

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するものです。

1985_ル・バル
LE BAL
監督:エットレ・スコーラ
脚本:ルッジェロ・マッカリ、ジャン=クロード・パンシュナ、フリオ・スカルペッリ、エットレ・スコーラ
音楽:ウラディミール・コスマ
出演:ジュヌヴィエーヴ・レイ=パンシュナ、マルティーヌ・ショーヴァン、レジ・ブーケ、エティエンヌ・ギシャール

☆☆☆☆ 1983年/イタリア・フランス・アルジェリア/112分

 初見1985年6月。
 パリのボウル・ルーム(ダンスホール)を舞台に、1930年代から1983年までの時のなかに生きてきた人々の人間模様を、台詞を一切省き(声をも発しない所謂パントマイム)、音楽とダンスで表現した映画である。
 オリジナルは舞台作品で、舞台のキャストがそのまま出演している。

 「待ちましょう」「そして、今は」「ラ・パロマ」「リリー・マルレーン」「イン・ザ・ムード」「バラ色の人生」「アンナ」「オンリー・ユー」「ミッシェル」………
 それぞれの時代に巷で流行った音楽にあわせ、女性9人男性11人の無言の俳優たちがダンスを踊りながら世情と風俗を雄弁に語ってゆく……。
 ブルジョワが優雅に舞う時代、ナチス占領下に苦しむ暗黒の時代、パリ解放と終戦の歓びの時代、反体制と学生運動の五月革命に揺れるロックな時代、ディスコティック全盛ファッショナブルに酔う時代………。
 開巻から20分くらい経つとカメラは壁の姿見に近づいていき、鏡に写るカウンターのエスプレッソの蒸気とともに画面はモノクロ映像となり、時代は1930年代に遡る……登場人物たちのキャラクターは同じままに、時代の移り変わりが俳優たちの表情と仕草で表現されいく趣向。
 フランスの歴史、ファッション、音楽の流行などに彩られた人間の活力が観客に伝わり、最後はホロリとさせてくれる。素敵な映画である。

 1984年セザール賞で作品賞、監督賞、音楽賞を受賞し、ベルリン映画祭では銀熊賞を獲得している。


◆[ル・バル]全編をご覧になりたい方はコチラで……

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