TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

愛の組曲〜クイックシルヴァー


Quicksilver Messenger Service「Happy Trails」

 毎年、干支に合わせたロック・アルバムのジャケットを紹介してきたが、馬ジャケのロック・アルバムっていうと先に挙げたフリートウッド・マック以外にも、例えば、ボブ・シーガーの『Against the Wind』、ブライアン・フェリーの『MAMOUNA』とか、スティーヴ・ミラー・バンド、ドゥービー・ブラザーズ、クレージー・ホースとか、枚挙にいとまがない。
 と云うことで、つづけて馬のジャケットでお気に入りロックを選んでみた。
 1969年にリリースされたクイックシルヴァー・メッセンジャー・サービスの2ndアルバムにして名盤『Happy Trails』だ。

 クイックシルヴァー・メッセンジャー・サービス(QMS)は、フラワー・ムーヴメントの代表バンドとしてジェファーソン・エアプレインやグレートフル・デッドと同じくサンフランシスコを拠点に活動、1968年にデビューしたサイケデリック・ロック・バンドの雄。
 メンバーがいろいろ変動したバンドで、1968年レコード・デビュー直前にリード・ヴォーカルのディノ・ヴァレンティが麻薬不法所持で逮捕されたために、実質的リーダーがいないままに1stアルバムが制作されている。

 この2ndアルバムの録音は1968年11月。彼らの本拠地であるフィルモア・ウエストとNYのフィルモア・イーストでのライヴと、スタジオ・ライヴ1曲を加えたトリップ・ミュージックの傑作である。

Quicksilver Messenger Service「Happy Trails」
SIDE A
01 Who Do You Love(part 1)
02 When You Love
03 Where You Love
04 How You Love
05 Which Do You Love
06 Who Do You Love(part 2)


SIDE B
01 Mona
02 Maiden of the Cancer Moon
03 Calvary
04 Happy Trails



 アナログLPにおいてA面全部を費やした25分の大曲「愛の組曲」(日本盤のLPタイトルになっている)は、ボ・ディドリーのリズムに乗ったブルース・フィーリングあふれるジャム・バンドらしいインプロヴィゼーション(即興演奏)のオンパレードで、ギターのジョン・シポリナとゲイリー・ダンカンのツイン・ギター・サウンドはとても心地よく、当時のLSDでトリップするサイケデリックなライヴを体現できるサウンドである。
 B面もボ・ディドリーの「モナ」からはじまり、スパニッシュ・ギターが優美な「カルヴァリー」(スタジオ・ライヴ)まで聴き逃せない。



 ツイン・ギターの一翼を担っていたゲイリー・ダンカンは本作リリース後に脱退。
 カウボーイが女性に手を振りながら走り去る印象的なジャケットは、彼への賛辞を表しているかのようだ。
 ♪Happy trails to you until we meet again
 表題曲「Happy Trails」の歌詞にも、それは込められている。
 ダンカンはのちにメンバーに復帰し、70年代後期までグループの中心となってゆくのだが……。
 
 バンドはこの後、ジェフ・ベック・グループやローリング・ストーンズのセッションに参加していたニッキー・ホプキンスがメンバーになり、4枚目のアルバムからシングルカットされた「Fresh Air」がスマッシュヒットを記録している。


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