TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

Rock'n Roll New Year 2014

あけましておめでとうございます

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Then Play On /FLEETWOOD MAC

 2014年、午年に相応しいジャケットのロック・アルバムとして、フリートウッド・マック好きとしては当然このアルバムを挙げよう。
 1969年にリリースされた4thアルバム(本国イギリスにおいて)、リプリーズ移籍第1弾のアルバム『Then Play On』。

 いつ見ても日本の花札[紅葉に鹿]をイメージしてしまう[白馬に乗った裸の青年]のジャケットは、英国人画家マックスウェル・アームフィールドの作品。
 ミック・フリートウッドのマンションのダイニングに掛かっていたものに、インスピレーションを感じ採用したらしいのだが(絵画は現在もフリートウッドが所有しているという)、版権の問題があり、UKファーストプレスは真っ黒なスリーブに白抜き文字で[FLEETWOOD MAC THEN PLAY ON]と印字されただけの、味気ないシングル・ジャケットだった。
 その後問題はクリアされ、US盤はこのアルバムデザインでリリース、UK盤もセカンドプレスから同様のジャケットになった。

 アルバム内容は、ダニー・カーワンのメロウなメロディ、ピーター・グリーンの先鋭的ギター・サウンド、ドライヴ感豊かなジャム・セッションと、聴きどころ満載の傑作である。
 ただ、それまでのブルーホライゾン時代のようなブルース色は薄れている。
 1968年春、初めてのアメリカ・ツアー時にグリーンはグレートフル・デッドのジェリー・ガルシアに出逢うことで、LSDによるトリップとフリー・ジャムに惹きこまれる。それまでのブルース一辺倒ではなく、ロックへの魅力を見つけたグリーンは、エルモア・ジェームスと古いロックンロールに傾倒しているジェレミー・スペンサーとの距離を置くために、十代のダニー・カーワンを加入させ、彼とのギター・バトルをこのアルバムで実現させている。(本作の録音にジェレミー・スペンサーは不参加)

 本作リリース後の翌1970年にアメリカ・ツアーを敢行。「ボストン・ティー・パーティ」という名ライヴを残しているが、アメリカから帰国しヨーロッパ・ツアーの途中、グリーンは質の悪いLSDを摂取したことで少しづつ精神にダメージをきたすことに…。そして5月、フリートウッド・マックを脱退。本作は、1996年に奇跡のカムバックをするまで苦難の道を歩むことになったピーター・グリーンの、フリートウッド・マック在籍最後のスタジオ録音ということになる。

 1曲目の「Coming Your Way」が日本でシングル・リリースされた時の邦題が「マイコさん」(ジャケット写真も舞妓という気の入れよう)だったのが懐かしい想い出。これはまさに空耳アワーの世界。笑わせてくれた。

 当時リリースされたアルバムは、UKオリジナル盤・US盤・日本盤において、曲目・曲数・曲順がすべて違うというファンにはやっかいなレコードで、CD時代になってもUK盤とUS盤は統一されなかった。
 2013年には紙ジャケットで日本盤CDがリリースされたが、LP時代と同じ体裁としてUS盤CD(13曲収録でLP時代は11曲)に倣ったものだったが、同じく2013年にイギリスでリリースされたリマスター盤においては、UKオリジナル盤14曲にボーナス・トラックとして英国ではシングルのみのリリースだった名曲「Oh Well」など4曲を追加した完全盤で再登場した。
 
    ◇

FLEETWOOD MAC「Then Play On」

01 Coming Your Way
02 Closing My Eyes
03 Fighting For Madge
04 When You Say
05 Show Biz Blues
06 Underway
07 One Sunny Day
08 Although The Sun Is Shining
09 Rattlesnake Shake
10 Without You
11 Searching For Madge
12 My Dream
13 Like Crying
14 Before The Beginning

[Bonus Track]
15 Oh Well _ Part 1
16 Oh Well _ Part 2
17 The Green Manalishi (With The Two Prong Crown)
18 World In Harmony



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Comment

路傍の石 says... "無題"
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

ピーター・グリーンが好きなのでこの時代のフリートウッド・マックはそれなりに聴いていたつもりだったのですが、このアルバムは持ってませんでした。拙はピーター・グリーンのギター・ソロが聴ける曲だけあればいいという不埒なファンなので、あまりオリジナル・アルバムにこだわらなかったというのもありますが(笑)。

それにしてもあの70年代直前のブリティッシュ・ロックの音は独特ですよね。混沌としていて爆発寸前のエネルギーが充満したような音。ロックというジャンルが多くの才能を抱えながらも、方向性を見い出せなかった時代の産物なんでしょうね。
2014.01.01 21:21 | URL | #neuZ8Qmg [edit]
mickmac says... "Re: 無題"
>路傍の石さん
あけましておめでとうございます。

ピーター・グリーンwithフリートウッド・マックのアルバムとなると、どうしてもブルー・ホライゾンとなりますよね。新作リリースを待ちかねて輸入盤ばかり買っていた当時は、このブルース色のないこのアルバムには少しガッカリした覚えがあって、その前後に買った「BLUES JAM AT CHESS」ばかり聴いていました。この革新的なアルバムを好きになったのはもっと後だったのですよ………。
グリーンの初ソロ・アルバム「THE END OF THE GAME」は、J・マクラフリンやラリー・コリエル好きな友人が大絶賛していました。

さて、今年もマイペースにゆきます。よろしくお願いします。

2014.01.02 12:48 | URL | #- [edit]

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