TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「ダイナマイトどんどん」*岡本喜八監督作品

1978_ダイナマイトどんどん

監督:岡本喜八
脚本:井出雅人、古田求
音楽:佐藤勝
出演:菅原文太、北大路欣也、宮下順子、フランキー堺、岸田森、天本英世、藤岡琢也、金子信雄、岡本麗、伊佐山ひろ子、嵐寛寿郎

☆☆☆ 1978年/大映・東映/142分

 初見1978年10月。
 大映と東映が共同製作した異色作で、岡本喜八ならではの戦争批判とパロディ精神をもったスラップスティク“やくざ”コメディの傑作。

 昭和25年、米軍占領下の北九州・小倉。地元ヤクザの岡源組と新興ヤクザの橋傳組の抗争を鎮めるため、警察署長の提案で組対抗野球大会が開催。ドスやチャカをバットとボールに持ち替えて、野球で出入り紛いの対決をするお話である。
 
 「橋傳カンニバルズ」は金にものを云わせて野球の巧い渡世人を集めるが、「岡源ダイナマイツ」の頼りは傷痍軍人の元スター選手フランキー堺だけ。岡源組の菅原文太は、そんな野球熱に浮かれてることが気に入らなくて、ひとり拗ねている。
 しかし、惚れた小料理屋の宮下順子の元亭主北大路欣也が「岡源ダイナマイツ」の助っ人としてやってくると、彼への対抗意識に燃え俄然やる気を出すという趣向。
 ゲームがはじまると、「橋傳カンニバルズ」の汚い手口に怒った文太たちは、野球というのをいいことにバットに鉛をいれたり、スパイクをとがらせ跳び蹴り盗塁など、喧嘩上等の大暴れをするのである…。

 細かいカット割りがテンポよく「娯楽映画ここにあり」と岡本喜八パワーが炸裂。その破壊ぶりはムチャクチャにして突き抜けているから、断然面白い。

 宮下順子の女ぶりは艶やかで、右手人差し指を詰めてるために魔球を投げる北大路欣也はどこまでもクール。
そして、何といっても充実の脇役陣。岡本喜八作品の常連岸田森や天本英世の怪演や、田中邦衛の可笑しさは言うに及ばず、とにかく無敵キャラクターのてんこ盛りで楽しめる。


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