TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「クワイヤボーイズ」*ロバート・アルドリッチ

1977_クワイヤボーイズ
The CHOIRBOYS
監督:ロバート・アルドリッチ
原作:ジョゼフ・ウォンボー
脚本:クリストファー・ノッフ
音楽:フランク・デ・ヴォル
出演:チャールズ・ダーニング、ルイス・ゴセット・ジュニア、バート・ヤング、ジェームズ・ウッズ

☆☆☆ 1977年/アメリカ/119分

    ◇

 1978年日本公開。
 ロサンゼルスのハミ出し警官たちをシニカルな目でコメディタッチに描いた一種社会派映画たるものを感じるオフビートな群像劇。

 ロサンゼルス警察ウィルシャー署に“クワイヤボーイズ=少年聖歌隊”と称する10人の警官たちがいる。マッコウクジラと渾名される最年長のウェイラン(チャールズ・ダーニング)、インテリのバクスター(ペリー・キング)、好色男のサルティーノ(チュック・サキ)、小心者のディーン(ランディ・クエイド)、ヴェトナム帰還兵サム(ドン・ストラウド)、娼婦担当ハロルド(ジェームズ・ウッズ)ら、一癖も二癖もある連中である。
 訓示などに耳も貸さず、主任警部に恥をかかせることを至上の喜びとし、毎日深夜乱痴気パーティーを繰り広げ、彼らの行くところ決まって事件が起こる。
 遂に副総監のリッグス(ロバート・ウェバー)はウェイランの勤続20年の恩給をストップすると脅しにかかるが、一筋縄ではいかない“クワイヤボーイズ”は副総監のスキャンダルをネタに逆に脅しにかかる……。

    ◇

 前半、彼らの破廉恥ぶりに大いに笑わせられるが、後半は一転してシリアスな展開となる。
 
 ロバート・アルドリッチ監督作品と云えば、『攻撃』(’56)のような反戦映画、『何がジェーンに起ったか?』(’62)ではハリウッド内幕もののサイコ・スリラー、『傷だらけの挽歌』(’71)は性と暴力で人間の極限を活写したハードボイルド映画を、そして、遺作となった『カリフォルニア・ドールズ』(’81)は人生の悲哀を見せたスポーツ映画と、あらゆるジャンルで娯楽映画を貫き通している。
 そしてバイプレイヤーたちの使い方も見事。彼らを主役に据えた、例えばリー・マーヴィンを筆頭に凶悪人12人たちが大暴れする『特攻大作戦』(’67)しかり、バート・レイノルズ率いる囚人チームの『ロンゲスト・ヤード(’74)しかり、タフな画作りで“どっこい、俺たちゃ生きてるぜ!”と誇り高く生きる者たちの執念をダイナミックに描くことで魅力が増している。
 
 本作もバイプレイヤーたちが主役の映画。その筆頭はチャールズ・ダーニング。『スティング』(’73)ではレッドフォードをしつこく追いかける刑事。「狼たちの午後」(’75)でもアル・パチーノを説得する刑事と、その存在は忘れ難い俳優だ。

★狼たちの午後★

[ロバート・アルドリッチ作品]
★キッスで殺せ[完全版]★
★何がジェーンに起ったか?★
★傷だらけの挽歌★

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