TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「ジュリア」*フレッド・ジンネマン

1977_ジュリア
JULIA
監督:フレッド・ジンネマン
原作:リリアン・ヘルマン
脚本:アルヴィン・サージェント
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:ジェーン・フォンダ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ジェイソン・ロバーズ、マクシミリアン・シェル、メリル・ストリープ

☆☆☆☆ 1977年/アメリカ/118分

 初見1978年7月。
 反骨の劇作家リリアン・ヘルマンの回想録「ペンティメント」の中の一編を映像化したもので、古くからの友人だったジュリアという反ナチス運動の活動家との友情と、長年の良きパートナーであったハードボイルド作家ダシール・ハメットとの愛を描いた秀作。

 左翼思想家であったヘルマンはユダヤ系アメリカ人、監督のフレッド・ジンネマンはオーストリア生まれのユダヤ系ドイツ人で両親をホロコーストで亡くしている。ともに反ファシズム・反権力をバックボーンにした作家であり、さらに、ジェーン・フォンダは反戦運動、ヴァネッサ・レッドグレイヴは女性解放運動・反体制の闘士として知られる女優ふたりの共演。
 もちろん映画は政治的テーマを含みながらも、自らの信念を貫き通す者たちが描く圧倒的な人間ドラマになっており、後半、リリアンが反ナチス運動に飛び込んでゆくあたりは一級のサスペンス仕立て。何重もの回想シーンを積み重ねることで心象表現を深める演出は、撮影時70歳のフレッド・ジンネマンの老練さであり、熟成された構成力がとても魅力的な作品である。

 アカデミー賞ではジュリア役のヴァネッサ・レッドグレイヴが助演女優賞を、D・ハメット役のジェイソン・ロバーズが助演男優賞を獲得。(作品としては他に脚色賞を受賞)
 アカデミー賞授賞式のスピーチでヴァネッサ・レッドグレイヴが政治的発言(パレスチナ問題)をして批判されたのは有名な話。
 尚、メリル・ストリープはこの映画でデビューしている。

 

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