TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「SGT. PEPPERS」50周年記念BOX 、届く


Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band〜50th Anniversary BOX

 高額で大型商品となるアーカイヴスものには手を出さぬようにしていた…ツェッペリンしかり、ストーンズしかり…今回は2015年年末の『ザ・リバーBOX』以来の散財といえる…
 しかし『SGT. PEPPERS』となれば、ビートルズのアルバムの中でも1~2位で好きな作品、スルーするわけにはいかない…

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 届いた梱包を開けてみてまず驚いたのが、BOX外カヴァーに貼付けてある3D写真…事前にはなにも告知されていなかったサプライズと言っていい…
 ストーンズ『SATANIC』への、洒落っ気ある嫉妬返しだ…(『SATANIC』のジャケット・デザインが『Sgt.PEPPERS』の模倣と言われていたとき、3Dのアイデアはストーンズに軍配を上げるだろ?と思っていた)

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 4CDを収めた紙ジャケのうち、3種類がアウトテイク写真だったのも驚き…撮影現場のモノクロ写真は既に公表されていたが、カラー写真は初めて見るものだ…
 オリジナル・ジャケではレオ・ゴーシーとガンジーの写真が消されたのは有名な話で、このアウトテイク写真は、修正されていないものをそのまま蔵出し…このようなことも、半世紀を過ぎたことでの賜物だろう…

 オープンリールの体裁になっている分厚いBOXを開ければ、見開きLPジャケに4枚のCDとBlu-rayとDVDが収められ、ポスター2枚と写真集と、日本版特典の《立版古》というペーパージオラマが付録…
 しかし正直いって、こういう付属物って不要なんだよね…大きなBOXは邪魔なだけ…
 4CDだけはいつでも聴けるように取り出しておいて、BOXは仕舞い込むしかないな…

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 さて、細かな音源紹介はマニアの方々にお任せして、一言だけ…
 今回の『Sgt.PEPPERS』のNew STEREO MIXは、まったくの別作品を聴いているくらいにクリアなサウンドに変身…それはそれは素晴らしすぎる…
 

 

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クロスオーヴァーなヴォーカリスト、アンリ菅野


アンリ菅野◆ 街・彩めいて/優しい退屈 1985年

 ジャズ・ヴォーカリストのアンリ・菅野が1985年にリリースした「街・彩めいて」は、作詞冬杜花代子、作曲アンリ菅野の酒造メーカーのCMイメージ曲。
 B面「優しい退屈」も同じふたりの楽曲で、どちらも80年代特有のアーバンなAORポップスになっている。

 1970年代半ば頃から、日本の女性ジャズヴォーカリストのアルバムを頻繁に聴くようになった。きっかけは笠井紀美子の『WHAT'S NEW』(’73)で、「BUT NOT FOR ME」におけるドラマ性にジャズ・ヴォーカルの魅力を知ったというか……。で、そのあと中本マリや安田南、宮本典子、当時アイドル的存在だった阿川泰子などに嵌っていったのだよね。
 80年代に入ってフュージョン系ジャズが増えたなかでは、伊藤君子や金子晴美、そしてアンリ菅野に辿り着いた。アルバムは4枚所持している。

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 アンリ菅野は音楽一家に育ち、武蔵野美術大学で油絵を専攻し、卒業後はニューヨークで3年間モダン・バレエやジャズ・ダンスを学びながら正確な米語をマスターし、帰国後はニューロック・グループ〈アンリ&モーゼス〉を結成して音楽の道に進み、1978年にソロ・シンガーとしてアルバム『Anli:いち』でデビュー。このアルバムは所持していないのだが、日本語で歌った今で云うJポップなアルバムのようだ。

 1979年リリースの『SHINING WAVE』が、実質ジャズ・シンガーとしてのデビュー・アルバムと云われるが、これも純ジャズではなく、鈴木宏昌のファンキー・アレンジによるブラジリアン・フュージョン・サウンドで、コルゲン・バンドがバックを務めている。
 つづく『JUST GROOVIN'』(’80)は、筒美京平の曲に英語詞をつけた「Mr.PRINTER」がシングル・カットされ、L.A.録音の『SHOW CASE』(’81)では「ラ・ヴィ・アン・ローズ~バラ色の人生」をレゲエで歌ったり、ボサノヴァ・サウンドがメイン。クロスオーヴァーなフュージョン・ヴォーカリストとして、しなやかでエモーショナルな歌声が魅力だ。
 そして、5枚目となるサウンフランシスコ録音の『LOVE SKETCH』(’82)で初めて、本格的ジャズ・ヴォーカル・アルバムを制作。

 「街・彩めいて」をボサノヴァ・ヴァージョンで収めた『街・彩めいて』(’85)は、安井かずみを迎えたシティ・ポップなアルバムに仕上げ、相米慎二監督『魚影の群れ』のエンディング曲には原田芳雄とデュエットした「Bright Light,in the sea」など、ポップスも歌謡曲も歌うヴォーカリストして活躍していたアンリ菅野は、残念なことに1998年に肺線がんを患い、一度は復帰するも、2000年に51歳の若さで逝去している。

1979年にっかつMyベストテン

ロマンポルノ45周年を迎えて、70年代のMy Best…

01. 天使のはらわた 赤い教室
02. 赫い髪の女
03. 天使のはらわた 名美
04. 濡れた週末
05. もっとしなやかに もっとしたたかに
06. 桃尻娘 ラブアタック
07. むちむちネオン街 私たべごろ
08. 白く濡れた夏
09. 堕靡泥の星 美少女狩り
10. エロス学園 発情時代

この年から名称が“にっかつ”に…そして、いよいよ石井隆…

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★天使のはらわた 赤い教室★
★天使のはらわた 名美★
★濡れた週末★

1978年日活Myベストテン

ロマンポルノ45周年を迎えて、70年代のMy Best…

01. 人妻集団暴行致死事件
02. エロチックな関係
03. ピンクサロン 好色五人女
04. 桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール
05. 女高生 天使のはらわた
06. 危険な関係
07. オリオンの殺意より 情事の方程式
08. 20歳の性白書 のけぞる
09. 襲う!
10. さすらいの恋人 眩暈 めまい

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★ピンクサロン 好色五人女★

1977年日活Myベスト

ロマンポルノ45周年を迎えて、70年代のMy Best…

01. 新宿乱れ街 いくまで待って
02. 「市井」より本番
03. 赤い花弁が濡れる
04. 発禁本「美人乱舞」より 責める!
05. 悶絶!どんでん返し
06. 肉体の門
07. 実録不良少女・姦
08. おしぼりでお待ちします
09.女教師

お気に入り10本に足らず…しかして山口美也子登場の年!

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★新宿乱れ街 いくまで待って★
★「市井」より本番★

1976年日活Myベスト

ロマンポルノ45周年を迎えて、70年代のMy Best…

01. 犯す!
02. 暴行切り裂きジャック
03. 江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者
04. わたしのSEX白書 絶頂度
05. 感じるんです

1976年はこの5本に尽きる…タイトルが厳めしいが上位3作はダントツにいい…

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★暴行切り裂きジャック★

1975年日活Myベスト

ロマンポルノ45周年を迎えて、70年代のMy Best…

01. 黒薔薇昇天
02. 濡れた欲情 ひらけ!チューリップ
03. 女高生100人(秘)モーテル白書
04. 大人のオモチャ ダッチワイフ・レポート
05. 実録 阿部定
06. 赤線本牧チャブヤの女
07. 新・おんなの四畳半
08. 実録おんな鑑別所 性地獄

この年あたりから、何でも観るという姿勢が崩れてきたので、選別も10本に満たらず…

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★黒薔薇昇天★

1974年日活Myベストテン

ロマンポルノ45周年を迎えて、70年代のMy Best…

01. (秘)色情めす市場
02. 現代娼婦考 制服の下のうずき
03. OL日記 濡れた札束
04. 赤線玉の井 ぬけられます
05. 狂乱の喘ぎ
06. 実録ジプシー・ローズ
07. 秘本 乱れ雲
08. 女性事学 個人授業
09. 実録エロ事師たち
10. 濡れた欲情 特出し21人

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★OL日記 濡れた札束★
★赤線玉の井 ぬけられます★
★実録エロ事師たち★

1973年日活Myベストテン

ロマンポルノ45周年を迎えて、70年代のMy Best…

01. 恋人たちは濡れた
02. (秘)女郎責め地獄
03. 実録白川和子 裸の履歴書
04. やくざ観音 情女仁義
05. 濡れた荒野を走れ
06. エロスは甘き香り
07. 女地獄 森は濡れた
08. 色情旅行 香港慕情
09. ためいき
10. 女教師 私生活

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★恋人たちは濡れた★
★やくざ観音 情女仁義★
★女地獄 森は濡れた★
★女教師 私生活★

1972年日活Myベストテン

ロマンポルノ45周年を迎えて、70年代のMy Bestを記してゆく…

01. 白い指の戯れ
02. エロスの誘惑
03. 一条さゆり 濡れた欲情
04. OL日記 牝猫の情事
05. 牝猫たちの夜
06. 濡れた唇
07. 色情姉妹
08. 夜汽車の女
09. OL日記 牝猫の匂い
10. 八月はエロスの匂い

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★白い指の戯れ★
★エロスの誘惑★
★一条さゆり 濡れた欲情★

「牝犬のブルース」命 みさお

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命 みさお◆ 牝犬のブルース/愛のくさり 1969年

 作詞・作曲は佐伯一郎。

 これも何年か前の猟盤で見つけた1枚で、タイトルを見た時に突然手を止めてしまったシングルだった。
 東芝の赤盤で、ジャケ写も演劇的なフォルムで何か曰くありそうだし、そのうえ歌手の名前が「命(いのち) みさお」だよ、インパクトに参ったね。
 プロフィールを見ると本名は飯尾佐代子、特技は短距離陸上競技で、趣味はパチンコだそうだ。60年代のこの手のプロフィールって面白いんだよね。

 肝心の楽曲はというと、これがまた凄いヴォーカル。B面「愛のくさり」を聞く限り、青江三奈の流れにある低音ハスキーヴォイス歌手だが、A面「牝犬のブルース」はまさに、牝犬が吠えるディープなやさぐれ歌謡。
 東芝レコーディング・オーケストラによるフルバンド演奏のイントロから、リズミックで迫力あるR&Bメロディが実に素晴らしい!

謎の女、たまき・ゆり


環(たまき)ユリ◆ 銀座の落葉/その時わたしは
 1973年

 A/B面ともに、作詞は服部鋭夫、作曲は小林賢治。
 何年も前に、中古レコード店の100円コーナーで見つけた1枚で、ジャケットの様子からグルーヴあふれるR&B歌謡かと思ったのだが、思惑はハズレた。
 よくある夜の街の女を歌った歌謡曲で、可もなく不可もなく……。
 プロフィールの経歴には、“サングラスの謎の女”とだけの表記がナゾを呼んだが、結局レコード棚の奥にしまわれたままのシングルだった。

    ◇

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たまき・ゆり◆ 夜の落し子/都会のカモメ
 1977年

 環ユリを“たまき・ゆり”と改名し、1977年8月にリリースしたのがこのシングル。
 ジャケットのイラストが目にとまり手に入れて来たのだが、価格カードに上村一夫のイラストって書かれていたが、本当にこれ上村一夫なのか?
 ジャケットには表記もなく…イラストとしての艶っぽさもなく…上村一夫風に描いただけではないのか?……ま、いいか。

 相当にやさぐれたタイトルの「夜の落し子」は、作詞遠山すばる、作曲中山博之。
 母の形見ひとつ持って故郷を捨てた女が、夜の街の片隅に辿り着き、ろくでもない男からは逃げるも、どこにも行けない悪い女になったと嘯く…刹那的に荒んだ怨み節だ。
 
 B面「都会のカモメ」も同じふたりの楽曲となる。
 別れた男の行く末に思いを馳せる、女の諦が凝縮したやさぐれ歌謡。

2017年ゴールデンウィークの猟盤

 2017年のゴールデンウィークは陽気の良い出足…今年もどこへ行くともなく、自宅でDVDとレコード三昧になるのだろう。
 そんなこんなで毎年開催されるレコードフェスとGW前の均一バーゲンに足を運んだのだが、今月はBEATLES『SGT. PEPPERS』BOXが控えている身、猟盤などしているときではないと思いながらも……いままでも買わなかったことを後悔したこと多々ありなので、ま、なんとかなるでしょ…

 さて、今回の猟盤はこんなもの…

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 500円箱に入っていたのが、しばたはつみ『ブルー・ジョーク』(‘79)、山根麻衣『月光浴』(‘84)、そして原田芳雄の3rdアルバム『ジャスト・サム・ブルース』(‘81)と『EXIT』(‘83)。原田芳雄はそれぞれ、LPとカセットテープで所持しているものなのに…

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 『ジャスト・サム・ブルース』は、二つ折りライナーノーツの写真が異なっていたので、つい…無駄遣いってことは判っているのだが、まぁ帯も付いてこの価格なら…

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 ほとんど定価だったのが、李 礼仙の『情歌抄』('79)と夏樹陽子の『よこはま情炎ものがたり』(‘80)。
 『情歌抄』は、これも以前所持(帯なしジャケ難)していたものだが、今回、ほとんど新品に近い盤を見つけたのはラッキーだった。

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 夏樹陽子の『よこはま情炎ものがたり』は、杉 紀彦作詞・構成に、宇崎竜童や和田静男、千野秀一、新井武士らダウンタウン・ブギウギ・バンドの面々と丹羽応樹が曲を提供したトータル・アルバムで、女優夏樹陽子の妖艶さはジャケばかりでなく、唄なかの台詞にもありありと…

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 シングル盤も女優ものが2枚…80年代ロマンポルノでスターになった朝比奈順子の東宝レコード時代のセカンド・シングル(楽曲はイマイチで、デビュー盤「恋愛学校」の方が断然いい)と、東映女優中島ゆたかの『嘆きのヒロイン』。中島ゆたかはなかなかの良盤。
 川辺妙子のデビュー盤も、ジャズ・シンガーの故・アンリ菅野のCMイメージ曲も前から欲しかったシングルだが、今回、衝動のジャケ買いしたのが、上村一夫のイラストが呼び込んだたまき・ゆりと石原圭子…
 ジャケ写のない〝たまき・ゆり〟なる歌手は、何年か前に100円箱から拾った〝環ユリ〟という歌手。大きなサングラスで顔を隠したデビュー盤には、プロフィールに謎の女と書かれていたが、改名後のこのレコードにも顔だしはNGだったようだ。
 この2枚、どちらもやさぐれ歌謡で、特にそれぞれのB面曲「都会のカモメ」と「ろくでなしの唄」は癖になる代物だ。

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 歌謡曲ばかりのなか最後の1枚は、石川晶&カウント・バッファローズ。
 レイモンド・チャンドラー原作フィリップ・マーロウの「長いお別れ」「プレイバック」「さらば愛しき女よ」をイメージした、効果音入りのジャジーなアルバムで、河村要介のイラスト・ジャケットを見ながら、油井正一、内藤陳、小泉喜美子、酒口風太郎のエッセイ・ライナーを読みながら、マーロウの世界が愉しめる…

石井隆の描き下ろし、Blu-rayに甦る名美

 7月4日にリリースされる「天使のはらわた」Blu-ray4作品のパッケージに描かれる石井隆描き下ろしのイラストが、Blu-ray-Boxのアウターとともに公開になった。

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 今回の『天使のはらわた』ジャケット・イラストを描くにあたって、かつて侮蔑された70年代当時の劇画タッチで再現した石井隆の熱量が半端ない…77年に連載が始まった「天使のはらわた」から、名美が確立された「おんなの街~雨のエトランゼ」までの姿が、より濃密に、より緻密に、甦っている。

 田中登監督の『名美』には、劇画と映画のラストシーンで挑発する名美と石井劇画至福の“振り返り”の名美が…。池田敏春監督の『赤い淫画』には、映画で重要なアイコンとなるジャングルジムと打ち拉がれる名美の姿が…。
 今回、70年代の劇画空間の輪郭を大きく撥ねた画には、石井隆が新たに筆を入れた髪の毛や雨の雫一本一本に愛憎の息吹が吹き込まれ、渦巻いている…

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 『天使のはらわた』Blu-ray BOXでは、名美と哲郎が場末のバーで再会するシーンで構成されたアウター・イラストにも感涙…
 劇画【天使のはらわた】では「上海帰りのリル」をBGMに名美と村木が言葉を交わすのだが、このアウター・イラストには、ちあきなおみ、あるいは根津甚八が歌う「上海帰りのリル」をイメージするコアなファンも多かろう…どうだろう?
 
★天使のはらわた 赤い教室★
★天使のはらわた 名美★
★天使のはらわた 赤い淫画★
★上海帰りのリル~根津甚八★