TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「疾れ、新蔵」志水辰夫

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【徳間書店】定価 1,836円 2016年6月初版

    ☆

名手が描く、痛快エンタテインメント時代長編!

    …………………

新蔵は越後岩船藩の江戸中屋敷に向った。姫を国許に連れ戻す手はずであった。街道筋には見張りがいる。巡礼の親子に扮し、旅が始まった。
手に汗握る逃走劇の背後には、江戸表と国許の確執、弱小藩生き残りをかけた幕府用人へのあがきがあった。
そして、天領だった元銀山の村の秘密、父子二代に亘る任務のゆくえも絡み一筋縄ではいかないシミタツの魅力満載!
山火事が迫る中、強敵と対決する!
姫を伴った新蔵の旅は成就するのか? 
   (帯惹句)

     …………………

    ◇

疾れ、新蔵/志水辰夫
【徳間書店】
定価 1,836円
2016年6月初版

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「映画芸術」ロマンポルノ再起動



 『映画芸術』2016秋457号は ロマンポルノ特集

 1971年11月の初公開から45年を迎えた2016年11月下旬からは、[ロマンポルノ・リブート・プロジェクト]として5人の映画監督が撮り下した新作が順次公開となる。
 それに伴っての新作監督3人のインタビューと、[シリーズ私の映画史・ロマンポルノ10本]の特集である。

 「(ロマンポルノって)三本立ての中から、我慢して自分にとっていいものを見つける(しょうものないものを選り分ける)、その感じがロマンポルノ」
 「二本捨てて自分だけの一本を探す経験」
 「名作でも佳作でもない、あまり評価されないものがロマンポルノ」

 インタビュー中の荒井晴彦の言葉と重なるが、それこそロマンポルノは自分だけの作品を探す旅だったような気がする…
 ただ、好みは十人十色とは云え、結果、自分のベスト作品を選んでみると、いま評価されている作品と多くがダブるわけだが……

 70年代の日活ロマンポルノは神代辰巳、藤田敏八以外の作品は女優で観ていた……
 物語はプログラム・ピクチャーなんだから三本立てのクオリティはたかが知れていたけど、2週間ごとに差し変わる作品群から「おっ」と身を乗り出すものに出会う愉しみがあった……
 新人女優として、グラマラスなひろみ麻耶(『実録ジプシー・ローズ』)や薄幸美の水原ゆう紀(『天使のはらわた 赤い教室』)に出会えたりしたわけで……

 
 ところで今回のロマンポルノ・リブートだって最低でも二本立てで観せて欲しいくらいで、各回入れ替え制になった映画館ではつまらんよ…

 [私の映画史・ロマンポルノ]において、12人の選者がそれぞれ10本の作品を挙げるなかで、脚本家として神代辰巳、荒井晴彦に次いで石井隆の名前が3番目に多く挙がっているのは、間違いなくロマンポルノの貢献者のひとりだったことに他ならず、同時代に石井隆の劇画と映画の読者と観客でいられたことが、なんと素晴らしい時間だったことか……

    ◇

映画芸術 2016年秋号
【編集プロダクション映芸】
定価 1,585円