TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

幸せな結末なんて…ありえない

正月休みの予定だったもの

田宮二郎「犬シリーズ」『野良犬』『早射ち犬』『勝負犬』、渡瀬恒彦『狂った野獣』、黒沢年雄『野獣都市』、浅丘ルリ子『華やかな女豹』『女体』のDVD鑑賞
スティーヴン・キング「11/22/63」の下巻を読破

年末最後のブログを書こうとPCを開いて飛び込んできたニュース
想像もしていなかったことが、年末に起こってしまった

大滝詠一氏急死
30日の午後5時過ぎ、自宅で「りんごを喉に詰まらせ」倒れ、解離性動脈瘤のため帰らぬ人となったという
享年65
…………
《はっぴいえんど》から《ナイアガラ》まで、ぼくの青春を照らしていた大滝さん
大きな穴があいてしまった…

合掌


自分も含め皆さん、ご自愛のほど良き正月をお迎えください………

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「ダイナマイトどんどん」*岡本喜八監督作品

1978_ダイナマイトどんどん

監督:岡本喜八
脚本:井出雅人、古田求
音楽:佐藤勝
出演:菅原文太、北大路欣也、宮下順子、フランキー堺、岸田森、天本英世、藤岡琢也、金子信雄、岡本麗、伊佐山ひろ子、嵐寛寿郎

☆☆☆ 1978年/大映・東映/142分

 初見1978年10月。
 大映と東映が共同製作した異色作で、岡本喜八ならではの戦争批判とパロディ精神をもったスラップスティク“やくざ”コメディの傑作。

 昭和25年、米軍占領下の北九州・小倉。地元ヤクザの岡源組と新興ヤクザの橋傳組の抗争を鎮めるため、警察署長の提案で組対抗野球大会が開催。ドスやチャカをバットとボールに持ち替えて、野球で出入り紛いの対決をするお話である。
 
 「橋傳カンニバルズ」は金にものを云わせて野球の巧い渡世人を集めるが、「岡源ダイナマイツ」の頼りは傷痍軍人の元スター選手フランキー堺だけ。岡源組の菅原文太は、そんな野球熱に浮かれてることが気に入らなくて、ひとり拗ねている。
 しかし、惚れた小料理屋の宮下順子の元亭主北大路欣也が「岡源ダイナマイツ」の助っ人としてやってくると、彼への対抗意識に燃え俄然やる気を出すという趣向。
 ゲームがはじまると、「橋傳カンニバルズ」の汚い手口に怒った文太たちは、野球というのをいいことにバットに鉛をいれたり、スパイクをとがらせ跳び蹴り盗塁など、喧嘩上等の大暴れをするのである…。

 細かいカット割りがテンポよく「娯楽映画ここにあり」と岡本喜八パワーが炸裂。その破壊ぶりはムチャクチャにして突き抜けているから、断然面白い。

 宮下順子の女ぶりは艶やかで、右手人差し指を詰めてるために魔球を投げる北大路欣也はどこまでもクール。
そして、何といっても充実の脇役陣。岡本喜八作品の常連岸田森や天本英世の怪演や、田中邦衛の可笑しさは言うに及ばず、とにかく無敵キャラクターのてんこ盛りで楽しめる。


《ママ・ブルース》から《名美のブルース》へ

 来週は池田敏春監督の命日。クリスマスが近づくと監督を思い出すようになるのは哀しいことだな。
 折しも、kuzumochikuzukoさんから池田敏春監督の傑作『天使のはらわた 赤い淫画』に関して、挿入曲のことで質問があった。
 『天使のはらわた 赤い淫画』には《名美のテーマ》ともなるブルージーなJazzヴォーカルが流れるのだが、これは石井隆ファンの間でも気になる事案で、誰の何て曲なのか判らないままに30年以上が過ぎている。この曲のファンは多くいる。
 8年ほど前に、石井隆作品(映画・劇画)で使用される音楽(主に歌謡曲だが)に関してのレヴューを書いたおりにも、この曲に関しては書くことが出来なかった。
 今回、kuzumochikuzukoさんへの返事としてコメントを記したが、ぼくも確かな情報を持ち合わせていないために、もっと多くの情報を募る意味でブログ本文に書き起こすことにする。

 『赤い淫画』に流れるこの切ないBluesは、名美の心情を静かに捉える。何者かに追われる不安なアパートの部屋に……名シーンとなる雨のジャングルジムに……そして、無常なるラストシーンに。
 実はこの曲、1970年製作の長谷部安春監督の傑作『野良猫ロック セックスハンター』の《ママ・ブルース》としても有名な曲。音楽担当は鏑木創。
 『赤い淫画』が『野良猫ロック/セックスハンター』のストック・テープを使用したのは明白で、黒人ヴォーカルみたいに聴こえるのだがどこか日本人の発声のようにも聴こえたり……。案外ジャズ・ナンバーに原曲があり、著作権の関係で日本人が録音し直したものと考えていた。このBluesは鏑木創さんのオリジナルだとぼくは思っているのだが…。

 ロマンポルノにおいては予算の問題で使い回しをすることはよくある。『赤い淫画』の音楽担当の甲斐八郎という名も、実在の人物ではなくオリジナル曲を使用しない場合の名前として使われる架空の人物名だ。
 ただ、鏑木創氏もロマンポルノでは月見里太一というペンネームを使用していたのだから、何も甲斐八郎名にすることもないのかと思ったり。うむ、考えれば考えるほど判らないことになるのだな。
 鏑木創のサントラ盤として『野良猫ロッ/セックスハンター』がリリースされているのでライナーノーツに何かしら明記されているのかもしれないが、不覚にも所持していない。どなたか、所持されている方のお話を聞きたい。

 どちらにせよ、《ママ・ブルース》を名美のテーマに使用した『赤い淫画』は、池田敏春監督のセンスが光った傑作ということになるのである。



[池田敏春作品]
★天使のはらわた 赤い淫画★
★人魚伝説★
★ハサミ男★
★魔性の香り★


チケット「帰郷」

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1978_帰郷

過去レヴューあり
★帰郷★


「アメリカン・グラフティ」*ジョージ・ルーカス

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1975-04_アメリカングラフティ
AMERICAN GRAFFITI
監督:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョージ・ルーカス、グロリア・カッツ、ウィラード・ハイク
製作:フランシス・フォード・コッポラ
出演:リチャード・ドレイファス、ロン・ハワード、ポール・ル・マット、チャールズ・マーティン・スミス、シンディ・ウィリアムズ、キャンディ・クラーク、ハリソン・フォード、ウルフマン・ジャック

☆☆☆ 1973年/アメリカ/109分

 日本初公開は1974年12月で初見は翌年の2月。有楽町のスバル座で朝一番の上映から3回立て続けで観た覚えがある。昔は入れ替え制などないので、気に入った作品なら一日中でも映画館に居られた。そんなことをしたのもこの映画が最初だったかな。
 オールディーズのアメリカン・ポップスのブームにもなり(ジワジワとディスコ・ブームがやってくるのだが)、映画のサントラ盤も早速買いに走った覚えがある。
 ノンストップでロックンロールをかけまくる伝説のDJウルフマン・ジャックのラジオDJスタイルもとても新鮮で、日本ではFENで聴くことができるのを知って頻繁に聴くようになったっけ。
 ウルフマン・ジャックの世界観に憧れてスネークマン・ショー(桑原茂一、小林克也、伊武雅刀)が生まれたのは有名な話。

 Where were you in '62?
 1962年の夏、あなたはどこにいた?

 公開時の惹句。
 ヴェトナム戦争末期に作られた(1975年4月に長き戦いは終結)60年代の“良きアメリカ”は、まさに淡いグラフィティそのものである。


「幸福の黄色いハンカチ」*山田洋次監督作品

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1977_幸福の黄色いハンカチ
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
音楽:佐藤勝
出演:高倉健、桃井かおり、武田鉄矢、倍賞千恵子

☆☆★ 1977年/松竹/108分

 初見1977年10月。
 ロードムービーとして名作の誉れ高い作品だが、初めて観た時には、女とやることしか頭にないナンパな若者とカッコつけた不器用な男の男性比較像からして鼻持ちならず、特に武田鉄矢のウザったさと云ったらイヤでイヤでしょうがなかった。
 翌年の『冬の華』(倉本聰脚本)の高倉健ヒロイズム映画は大好きで何度も観ているので、要は、山田洋次監督作品に通底している家族再生物語が自分の相性に合っていないということだろう。

チケット「ヨコハマBJブルース」

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1981年_ヨコハマBJBlues

過去レヴューあり
★ヨコハマBJブルース★


「竹山ひとり旅」*新藤兼人監督作品

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1977_竹山ひとり旅
監督:新藤兼人
脚本:新藤兼人
音楽:林光
出演:高橋竹山、林隆三、乙羽信子、倍賞美津子、島村佳江、観世栄夫、根岸明美、川谷拓三、戸浦六宏、殿山泰司、佐々木すみ江、伊佐山ひろ子、初井言栄、織本順吉、梅津栄、浦辺粂子、絵沢萠子

☆☆☆☆ 1977年/松竹/98分

 青森津軽地方の一芸だった津軽三味線を、全国的に広めた第一人者である高橋竹山の半生を描いた力作。
 70年代初めに東京・渋谷ジャン・ジャンという小さなライブハウスで定期的公演をして、当時の若者にブームを馳せた。かく言う自分も高橋竹山の音を聴き、ブルーズとロック・スピリッツを感じレコードを何枚か買い求めた一人だった。
 映画は、竹山本人のジャン・ジャンでのライヴ・ドキュメンタリー映像からはじまり、竹山の語りが数十分つづき〈ドラマ〉へと流れてゆく。
 津軽の雪深く吹雪くなかに人間の情念が渦巻き、そこに新藤兼人監督の〈反差別〉という強い問題意識が混ざり合うことでグイグイと物語に惹き込まれる。ベテラン俳優陣たちのリアルな芝居にも圧倒されて観た覚えがある。

「球形の荒野」*「昭和枯れすすき」

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1975-15_球形の荒野
「球形の荒野」
原作:松本清張
監督:貞永方久
脚本:貞永方久、星河清司
音楽:佐藤勝
出演:竹脇無我、島田陽子、芦田伸介、乙羽信子、山形勲、岡田英次、田宮二郎(ナレーション)

☆ 1975年/松竹/98分

 原作は娘への情愛を軸に国際的謀略を絡めたミステリだったが、大幅にストーリーを割愛していてはサスペンスの度合いが全然盛り上がらない。あらすじを見せられるような気分で滅入った映画だった。

 *

「昭和枯れすすき」
原作:結城昌治
監督:野村芳太郎
脚本:新藤兼人
撮影:川又昂
出演:高橋英樹、秋吉久美子、池波志乃、松橋登、下条アトム

☆☆★ 1975年/松竹/87分

 結城昌治の「ヤクザな妹」を映像化。
 刑事の兄(高橋英樹)と蓮っ葉な妹(秋吉久美子)。東北の貧しい農村から東京に出てきたふたりきりの兄妹が繰り広げる人情ドラマは、活劇刑事ものではなく地味な刑事ものであり、70年代の西新宿の風景・歌舞伎町の風俗描写が興味深い。
 映画タイトルである当時大ヒットした演歌歌謡曲が頻繁に流れ、ふたりの住む木造2階建てのアパートの四畳半フォーク的描写が良くも悪くも貧乏臭いが、チンピラの下条アトム、トルコ嬢の伊佐山ひろ子、特に兄の恋人となる池波志乃は好演。

「ジャガーノート*リチャード・レスター

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1975-06_ジャガーノート
JUGGERNAUT
監督:リチャード・レスター
脚本:リチャード・アラン・シモンズ
音楽:ケン・ソーン
出演:リチャード・ハリス、オマー・シャリフ、デヴィッド・ヘミングス、アンソニー・ホプキンス

☆☆ 1974年/アメリカ/109分

 初見1975年3月。
 北大西洋に浮かぶ豪華客船に時限爆弾が仕掛けられ犯人と爆弾処理チームとの闘いを描いたもの、大物俳優競演が話題になったパニック・サスペンス。
 個人的には併映作だった『サブウェイ・パニック』の方が断然面白かったため印象はあまり残っていないが、本作のクライマックスに用いられた「赤を切るか?青を切るか?」のワイヤージレンマが、いまやサスペンス映画において爆弾処理を施す際の定番になっている貢献度において評価される映画になっているようだ。

「ゴッドファーザー part II」*フランシス・フォード・コッポラ

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1975-11_ゴッドファーザー2
The GODFATHER part II
監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:マリオ・プーゾ、フランシス・フォード・コッポラ
音楽:ニーノ・ロータ、カーマイン・コッポラ
出演:アル・パチーノ、ロバート・デュヴァル、ダイアン・キートン、ロバート・デ・ニーロ

☆☆☆☆ 1974年/アメリカ/202分

 初見1975年5月。
 ギャング映画の金字塔『ゴッドファーザー』の続編として、時系列をバラバラに後日談と前日談が描かれる。「2」として最高のレベルで成功した映画であろう。

「ボルサリーノ2」*ジャック・ドレー

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1975-02_ボルサリーノ2
BORSALINO & CO.
監督:ジャック・ドレー
脚本:パスカル・ジャルダン
音楽:クロード・ボラン
出演:アラン・ドロン、リカルド・クッチョーラ、カトリーヌ・ルヴェル

☆ 1974年/フランス、イタリア、西ドイツ/90分

 初見1975年3月。
 1970年公開の『ボルサリーノ』の後日談であり監督も出演者も同じなのだが、当然、前作の最後で殺されたジャン=ポール・ベルモンドはいない。
 『ボルサリーノ』はベルモンドの明るさとドロンの憂鬱さで成立していた軽妙な映画だっただけに、ドロンがいくら気張ってもただのギャング映画では面白さに欠ける。「2」のダメさを確認するだけである。 
 

「愛と追憶の日々」*ジェームズ・L・ブルックス

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1984_愛と追憶の日々

TERMS OF ENDEARMENT
監督:ジェームズ・L・ブルックス
原作:ラリー・マクマートリー
脚本:ジェームズ・L・ブルックス
音楽:マイケル・ゴア
出演:シャーリー・マクレーン、デブラ・ウィンガー、ジャック・ニコルソン、ジョン・リスゴー

☆☆ 1983年/アメリカ/132分

 初見1984年4月。
 欧米人と日本人の家族関係の違いがよく判ったような気がした。姉妹であったり親友みたいだったりの母娘関係も、個人を尊重する関係性も何だかなと思ってしまった映画で、シャーリー・マクレーンには見蕩れるが、たいして面白くは感じなかった。この手の家族ドラマは歳を重ねてから再見すると違う発見があるかもしれない。
 アカデミー賞5部門受賞。邦題は『愛と喝采の日々』(’77年/監督ハーバート・ロス、出演シャーリー・マクレーン&アン・バンクロフト)にあやかったのだろうが、紛らわしい。

ストロベリーフィールズで、永遠に。


N.Y セントラルパーク〈Strawberry Field〉にて

 ふたたび…………


WAR IS OVER ! if you want it

all we are saying is GIVE PEACE A CHANCE

POWER TO THE PEOPLE, right on

and

NO NUKES


「クワイヤボーイズ」*ロバート・アルドリッチ

1977_クワイヤボーイズ
The CHOIRBOYS
監督:ロバート・アルドリッチ
原作:ジョゼフ・ウォンボー
脚本:クリストファー・ノッフ
音楽:フランク・デ・ヴォル
出演:チャールズ・ダーニング、ルイス・ゴセット・ジュニア、バート・ヤング、ジェームズ・ウッズ

☆☆☆ 1977年/アメリカ/119分

    ◇

 1978年日本公開。
 ロサンゼルスのハミ出し警官たちをシニカルな目でコメディタッチに描いた一種社会派映画たるものを感じるオフビートな群像劇。

 ロサンゼルス警察ウィルシャー署に“クワイヤボーイズ=少年聖歌隊”と称する10人の警官たちがいる。マッコウクジラと渾名される最年長のウェイラン(チャールズ・ダーニング)、インテリのバクスター(ペリー・キング)、好色男のサルティーノ(チュック・サキ)、小心者のディーン(ランディ・クエイド)、ヴェトナム帰還兵サム(ドン・ストラウド)、娼婦担当ハロルド(ジェームズ・ウッズ)ら、一癖も二癖もある連中である。
 訓示などに耳も貸さず、主任警部に恥をかかせることを至上の喜びとし、毎日深夜乱痴気パーティーを繰り広げ、彼らの行くところ決まって事件が起こる。
 遂に副総監のリッグス(ロバート・ウェバー)はウェイランの勤続20年の恩給をストップすると脅しにかかるが、一筋縄ではいかない“クワイヤボーイズ”は副総監のスキャンダルをネタに逆に脅しにかかる……。

    ◇

 前半、彼らの破廉恥ぶりに大いに笑わせられるが、後半は一転してシリアスな展開となる。
 
 ロバート・アルドリッチ監督作品と云えば、『攻撃』(’56)のような反戦映画、『何がジェーンに起ったか?』(’62)ではハリウッド内幕もののサイコ・スリラー、『傷だらけの挽歌』(’71)は性と暴力で人間の極限を活写したハードボイルド映画を、そして、遺作となった『カリフォルニア・ドールズ』(’81)は人生の悲哀を見せたスポーツ映画と、あらゆるジャンルで娯楽映画を貫き通している。
 そしてバイプレイヤーたちの使い方も見事。彼らを主役に据えた、例えばリー・マーヴィンを筆頭に凶悪人12人たちが大暴れする『特攻大作戦』(’67)しかり、バート・レイノルズ率いる囚人チームの『ロンゲスト・ヤード(’74)しかり、タフな画作りで“どっこい、俺たちゃ生きてるぜ!”と誇り高く生きる者たちの執念をダイナミックに描くことで魅力が増している。
 
 本作もバイプレイヤーたちが主役の映画。その筆頭はチャールズ・ダーニング。『スティング』(’73)ではレッドフォードをしつこく追いかける刑事。「狼たちの午後」(’75)でもアル・パチーノを説得する刑事と、その存在は忘れ難い俳優だ。

★狼たちの午後★

[ロバート・アルドリッチ作品]
★キッスで殺せ[完全版]★
★何がジェーンに起ったか?★
★傷だらけの挽歌★

「オーメン2 ダミアン」*ドン・テイラー

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1978_オーメン2
DAMIEN : OMEN II
監督:ドン・テイラー
原案:ハーヴェイ・バーンハード
脚本:スタンリー・マン、マイク・ホッジス
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:ウィリアム・ホールデン、リー・グラント、ジョナサン・スコット・テイラー

☆☆★ 1978年/アメリカ/107分

 初見1979年3月。
 「オーメン:3部作」の2作目は衝撃の前作から7年目のダミアンが描かれ、悪魔ッ子ダミアンの青春物語とでも云おうか、ま、それなりに。
 名優ウィリアム・ホールデンと『シャンプー』('75)でアカデミー賞助演女優賞を獲得したリー・グラントといった豪華な俳優陣が見ものだろうか。

ストーンズ、8年ぶりの来日決定! 

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ミック・テイラーも同行!
40年前の悔しい思いを乗せて、当たれ!チケット

[14 オン・ファイアー ジャパン・ツアー]
2014年2月26日(水)
2014年3月4日(火)
2014年3月6日(木)
東京ドーム
開場16:30 開演18:30(予定)

◆最速先行予約:12/4(水)~12/16(月)11:59 特電番号0570-04-8007
http://pia.jp/t/rolling-stones/
※先行予約は、S席・GC席のみの受付

◆チケット一般発売日:2014年1月18日(土)
S席:18,000円 A席:16,000円 B席:14,000円 GC席:80,000円 (税込・全席指定)



「ジュリア」*フレッド・ジンネマン

1977_ジュリア
JULIA
監督:フレッド・ジンネマン
原作:リリアン・ヘルマン
脚本:アルヴィン・サージェント
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:ジェーン・フォンダ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ジェイソン・ロバーズ、マクシミリアン・シェル、メリル・ストリープ

☆☆☆☆ 1977年/アメリカ/118分

 初見1978年7月。
 反骨の劇作家リリアン・ヘルマンの回想録「ペンティメント」の中の一編を映像化したもので、古くからの友人だったジュリアという反ナチス運動の活動家との友情と、長年の良きパートナーであったハードボイルド作家ダシール・ハメットとの愛を描いた秀作。

 左翼思想家であったヘルマンはユダヤ系アメリカ人、監督のフレッド・ジンネマンはオーストリア生まれのユダヤ系ドイツ人で両親をホロコーストで亡くしている。ともに反ファシズム・反権力をバックボーンにした作家であり、さらに、ジェーン・フォンダは反戦運動、ヴァネッサ・レッドグレイヴは女性解放運動・反体制の闘士として知られる女優ふたりの共演。
 もちろん映画は政治的テーマを含みながらも、自らの信念を貫き通す者たちが描く圧倒的な人間ドラマになっており、後半、リリアンが反ナチス運動に飛び込んでゆくあたりは一級のサスペンス仕立て。何重もの回想シーンを積み重ねることで心象表現を深める演出は、撮影時70歳のフレッド・ジンネマンの老練さであり、熟成された構成力がとても魅力的な作品である。

 アカデミー賞ではジュリア役のヴァネッサ・レッドグレイヴが助演女優賞を、D・ハメット役のジェイソン・ロバーズが助演男優賞を獲得。(作品としては他に脚色賞を受賞)
 アカデミー賞授賞式のスピーチでヴァネッサ・レッドグレイヴが政治的発言(パレスチナ問題)をして批判されたのは有名な話。
 尚、メリル・ストリープはこの映画でデビューしている。

 

「プリティベビー」*ルイ・マル

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1978_プリティベビー
PRETTY BABY
監督:ルイ・マル
脚本:ポリー・プラット
音楽:ジェリー・ウェクスラー
出演:ブルック・シールズ、キース・キャラダイン、スーザン・サランドン

☆☆☆ 1978年/アメリカ/110分

 初見1978年10月
 ルイ・マル監督のアメリカ進出第1作となる作品で、ブルック・シールズを一躍大スターにした映画でもある。

 1910年代、ニューオーリンズの娼館に母娘で住む少女の生と性が描かれてゆく。
 娼館の気怠く甘美な空気がエロティシズムよりノスタルジーを感じる映画になっており、当時13歳のブルック・シールズの小悪魔的美しさを堪能すればよい。

「恐怖の報酬」*ウィリアム・フリードキン

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1978-恐怖の報酬
SORCERER
監督:ウィリアム・フリードキン
脚本:ウォロン・グリーン
音楽:タンジェリン・ドリーム、キース・ジャレット、チャーリー・パーカー
出演:ロイ・シャイダー、ブリュノ・クレメール、フランシスコ・ラバル

☆☆ 1977年/アメリカ/122分

 初見1978年4月。
 1953年にアンリ=ジョルジュ・クルーゾーによって製作された作品のリメイク版。
 オリジナル版は個人的にもオールタイムベストなサスペンス映画であり、当時、『真夜中のパーティー』「フレンチ・コネクション』『エクソシスト』と破竹の勢いであったフリードキン監督の腕前を楽しみにしたのだったが、興行的にも批評でも失敗作の烙印を押されて撃沈。
 まぁ、普通にサスペンスとしては楽しめるが、オリジナルとは人間ドラマの深さが全然違う。
 ラストシーンが違うので、オリジナルと見比べてみるのもいいかもしれない。

★「恐怖の報酬」*アンリ=ジョルジュ・クルーゾー★

「フューリー」*ブライアン・デ・パルマ

 以下作品は、映画前売券のコレクションとして記録するのみです。

1978_フューリー
The FURY
監督:ブライアン・デ・パルマ
脚本:ジョン・ファリス
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:カーク・ダクラス、ジョン・カサヴェテス、エイミー・アーヴィング

☆☆ 1978年/アメリカ/119分

 初見1978年10月。
 ブライアン・デ・パルマ監督は偉大なるB級作品監督であると思っているし、そのB級感を映像にこだわることで補っている姿勢が好きなのだが、この作品はデ・パルマ流こけおどしを見ることができても、映画的面白さは味わえなかった。『キャリー』につづいた超能力ものが災いしたかな……。
 この後の『殺しのドレス』『ミッドナイトクロス』で再びデ・パルマの感性を確認する。