TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

感電ロケンロール!悪魔の氷を飲み干せ!



AC/DC   BLACK ICE

 昔から好きなジャンルに入るのに、これまで聴くことのなかったバンドがこのAC/DC

 世界一売上げのある、まさに最高のロケンロール・バンドと知りながらも、ランドセルを背負って学生服と半ズボンで所狭しと駆けるギタリストのアンガスのビジュアルが、何かキワモノ的な印象しかなかった。
 かと言って、ヘビメタ・バンドと勘違いしていたわけでもない。ヘビメタならメタリカやスコーピオンズ、M・シェンカーなども大好きで聴いているのに、AC/DCに関しては、ただただ食わず嫌いだったわけで。

 それが今年になって初めて聴き出した。キッカケは、お馴染みさんのブログで「ブルーズとブギをルーツに持つオーセンティックなロックン・ロール・バンド」と書かれていたひとこと。「リフの嵐に脳天をカチ割られること請け合い」と勧められちゃあ、聴かずにはいかないっしょ。

 まずは、初期のフロントマン、ボン・スコット在命時の伝説的ライヴといわれる『ギター殺人事件~流血ライヴ』を購入。
 やっぱ、実際に聴いてみないとアカン。いっぺんにお気に入りバンドとなったのだ(笑)。

 それからは、ボン・スコットへの追悼盤で世紀のベストセラー『バック・イン・ブラック』から、『悪魔の招待状』、『レイザーズ・エッジ』、2枚組の『ライヴ』、前作の『スティッフ・アッパー・リップ』と、立て続けに手に入れた次第。
 現ヴォーカリストのブライアン・ジョンソンのしゃがれたシャウト唱法はお気に入りぞ。 

 そして、今回の9年ぶりの新作アルバム『悪魔の氷~BLACK ICE』。
 購入して一週間、聴き詰めである。
 ツェッペリンにも通ずるサウンドが脳天直下で炸裂してくるので、これからしばらく愛聴盤になるのは必至なのだ。

    ☆

01. 暴走/列車
02. 空が燃えている
03. Fool for You
04.恋の発電所
05. 戦闘マシーン
06. ぶち壊せ!
07. ロック大戦争
08. 地獄の回転花火
09. 愛のデジベル
10. イナズマの五月
11. 殺しの文句はロックン・ロール
12. 金にはあきたぜ!
13. ロックン・ロール・ドリーム
14. ロックで決めろ!
15. 悪魔の氷

    ☆

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「スリーピング・ドール」ジェフリー・ディーヴァー



 カルトを率い、8年前に一家惨殺した終身刑犯ダニエル・ペル。
 他人をコントロールする天才が、大胆かつ緻密な計画で脱走した。
 巧みに警察の裏をかいて逃走をつづけるペルを追うのは、
 人間の所作や表情を読み解くキネシクス~ボディランゲージ分析の天才、
 カリフォルニア州操作局捜査官キャサリン・ダンス。
 ペルの脱獄には隠された動機があるらしかった。
 やつはどこを目指し、何をやろうとしているのか?

 ハイスピードで展開される逃亡と追跡。
 ドンデン返しの魔術師ディーヴァーの超絶技巧がまたも冴えわたる。

    ◇

 希代のトリックメイカーであるジェフリー・ディーヴァーの新作である。
 今回は、前作の“リンカーン・ライム・シリーズ”『ウォッチメイカー』で活躍した尋問の天才キャサリン・ダンスをヒロインにした長篇サスペンス。

 “リンカーン・ライム・シリーズ”は、その第1作『ボーン・コレクター』がデンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリーで映画化もされたから観た人も多かろう。
 映画のシリーズ化はされなかったが、映画より小説の醍醐味を楽しんで欲しいこのシリーズは、とにかくエンターテインメントでスピーディなストーリー展開に尽きる。
 ストーリーが二転三転するのは当たり前で、最後の1頁まで目が離せない。その予測不可能な展開と、常に読者を欺くプロットが小気味良い読後感に繋がるのだから、彼の小説を一度でも読んだら病みつきになるのは必至だ。

 ディーヴァー小説のもうひとつの面白さは、魅力ある登場人物たち。
 元FBI化学捜査官で文書検査士パーカー・キンケイドやロケーション・スカウトのジョン・ペラムらが活躍する作品もあるが、何といってもキャラクター造型が一際抜きん出ているのが、四肢麻痺の化学鑑識官リンカーン・ライムであり、手足となって動くアメリア・サックス、そしてニュ-ヨ-ク市警察の面々……当然ライムと対峙する犯人たちも実に魅力にあふれている。

 そして新たに登場したのが、キャサリン・ダンス。
 7作続いた“リンカーン・ライム・シリーズ”のマンネリを防ぐためにか『ウォッチメイカー』に初めて登場したダンスは、証言といったあやふやなものを信用しない徹底した物証主義であるライムに対して、証人や容疑者の言葉づかいや言動を観察し分析するスペシャリストとして事件解決に手を貸しており、読後もこのままで終るには惜しいキャラクターであっただけに、このダンスをヒロインにした新作はファンへの新たなプレゼントであり、当然ながら十二分に楽しめる作品となっている。

    ◇

スリーピング・ドール/ジェフリー・ディーヴァー
訳:池田真紀子
【文藝春秋】
定価 2,500円(税込)


日本映画名作完全ガイド



 しばらくHotwax 関連の記事を書いていなかったのだが、showken-funさんのブログを見ていて、1ヶ月ほど前に発売されたこの書籍のことを思い出したので書きとめておく。

 「日本映画名作完全ガイド」って云ったって、ここに紹介されるのは、日本特有のプログラム・ピクチャーというシステムから生まれたエンターテインメントな作品ばかり。
 その黄金時代であった60年代から70年代においての厳選された400本の作品紹介は、実に貴重な資料であり、スクリーンに燦然と輝き敢然と消えていった昭和のアウトロ-たちが甦る。

 日活ニューアクションを牽引した澤田幸弘監督、ビッチなヒロインを先駆けた大信田礼子、インディーズの雄と云える柳町光男監督……3人の語りおろしインタビューは興味深いものばかり。
 そして、ロビーフォトなど貴重な写真も満載。

 さて、showken-funさんがショーケンの写真が一枚もないことを不満にしていましたが、そうだね、おかしいよねぇ。
 絶対に、昭和のアウトローのひとりだったのは間違いないもんね。

 「みっともなければみっともないほどカッコ良く見えるショーケン」(「雨のアムステルダム」)

◆日本映画名作完全ガイド
 《昭和のアウトロ-編~ベスト400~1960ー1980》
 発行元:ウルトラ・ヴァイヴ 
 発売元:(株)シンコーミュージック
 定価:2,675円(税込)
 

哀しみのハードディスク

 5年間使用していた自宅のi BookのHDが壊れ修理に出していたのだが、HDのデータ抽出が無理と連絡が来た。

 自宅PCはブログを書くのがメインだったのでバックアップをしていないのよね。
 
 5年間の写真データは、ロンドンやNY、余貴美子さんとの楽屋写真などなど。

 ダウンロードしていた音楽データも、ぱぁでんねん。

 とりあえず、写真データは仕事場にバックアップがあるので安心なのだが………。

 5年間のデータが消えてしまったと考えるとショックだねぇ。

 買い替える時期………

 新しいマックのノートPCが発売されたけど、価格が10万円を切らなかった。
 
 なので、HDの交換だけで済ますことにした。

 今度買い替える時はウィンドウズにしようかな…………。

 と云うわけで、私的メールを頂いた方への連絡は来週末になります。

 ブログの更新も、もう少し後で…………。

i BOOK 寿命

 自宅で使用しているMac iBook G4 の寿命が切れた。
 5年も経てば致し方ないか………

 仕事場でしかPCが使えないので、14日(火)以降でしかブログの更新も出来ないし、ご贔屓筋への探訪も出来ない。

 と云うことで、2日間は映画と音楽三昧で過ごします。

対談:萩原健一×宇川直宏



 『クイック・ジャパンQuickJapan』最新号vol.80に、ショーケン登場!
 アーティスト宇川直宏との対談である。

 宇川直宏のことはよく知らないのだが、今回、彼の音楽プロジェクト《UKAWANIMATION》としてリリースされる『ZOUNDTRACK』(10月29日発売)に、ショーケンが参加したのだ。
 ファースト・シングル『惑星のポートレイト 5億万画素』でヴォーカル起用されている。

 ショーケンを起用した宇川直宏……アンタは~エ、ライッ!

 ということで、起用に至った理由などを、宇川直宏とショーケンが対談で明かしてくれているわけ。

 アナログ世代とデジタル世代のコラボみたいなもので、ショーケンがいままでに培ってきたレコーディング方式とはまるで違う音楽の作り方に、ショーケンがいかに賛同し、参画したのか。興味深いではないか。

 孤高の絶叫シャウター萩原健一の“新たな挑戦”?
 とまでは云わないが、何にしろ活動してくれることが嬉しいのだよね。

 対談の最後には、はっきりと『傷だらけの天使』の続編について言及してるし、アンドレ・マルロー復活も匂わせているので、次の展開が楽しみである。

    ◇



 ちなみに上記ショーケンの写真は表4。
 表紙は堀北真希ちゃんだからお気をつけあそばせ。

名優、逝く

 先月のポール・ニューマンといい緒形拳といい、ふたりとも少年期から青年期に見たドラマや映画のド真ん中にいた俳優が逝ってしまった。

 60年代、はじめての緒形拳は『太閤記』の秀吉であり、方やポール・ニューマンは『動く標的』のタフな私立探偵ルー・ハーパーだった。

 『スティング』を見た70年代は、『必殺仕掛人』に夢中になっていた。
 何人もの藤枝梅安役はいるが、一番は拳さんだ。
 
 80年代には、正義に苦悩する弁護士ポール・ニューマン(『評決』)と、オールバックの悪らつデカ緒形拳(『野獣刑事』)がいた。

 五社英雄、深作欣二、野村芳太郎、今村昌平………気骨ある映画作家の映像の中に、骨太役者の拳さんはとてもお似合いだった。

 『砂の器』『鬼畜』『復讐するは我にあり』『わるいやつら』『魚影の群れ』『女衒』『大誘拐』『GONIN2』…………『阿修羅のごとく』『さよならお竜さん』

 怒った表情と笑った表情、その大きなギャップが魅力だった。
 厳つい役も、飄々とした役も、どんな役でも演じきた。
 
 血まみれで鬼気迫る石井隆作品『GONIN2』。
 殺し屋鶴見辰吾を一刀両断する拳さん。
 物語のラスト、放心した拳さんの元に亡くなった妻・多岐川裕美の遺体を運んでくる余貴美子と夏川結衣、喜多嶋舞。探していたキャッツアイの指輪を渡しながら、「元気でた?みんなで一緒に逃げよ」と声を掛ける余さん。
余さんと拳さんの視線が交差する素敵な場面。

 最後の作品は9日から放送の連続ドラマ『風のガーデン』。
 倉本聰作品は『さよならお竜さん』以来だろうか。
 ドラマの収録は既に全部終えているという。
 俳優として、最低限迷惑をかけずに逝ってしまった。

 ご冥福をお祈りします。

「ブルースで死にな 」宇崎竜童



 宇崎竜童デビュー35周年としてリリースされた最新アルバムは、全31曲2時間30分、竜童流ブルースにドップリと浸かることができる集大成アルバムである。
 ラインナップを見たとおり、ダウンタウン・ブギウギ・バンドでのお馴染みの曲から、作家として作りためた数々の傑作を、聴き応えあるブルース・アレンジでセルフ・カヴァーしている。
 こんなブルース・アルバムを待っていたのだ。 

    ☆
“go to heaven by the blues”

[A面]
01 ブルースで死にな
02 レイジー・レディー・ブルース
03 待ち呆けのブルース
04 沖縄ベイ・ブルース
05 アンタがいない
06 あゝ ブルース
07 バッカス・ブルース
08 横浜ホンキートンク・ブルース
09 うらぶれた部屋で
10 Bubble Up Boogie
11 ララバイ・オブ・ユー
12 新宿レイニーナイト
13 腕 (かいな)
14 石榴 (ざくろ)
15 竹田の子守唄

[B面]
01 魂の1 / 2
02 哀愁のブルーノート
03 哀しみの河
04 アイム・ジャスト・フーチークーチ・マン
05 Everyday, Lonesome Blues
06 ええねん
07 おまえの為のブルース・シンガー
08 一番星ブルース
09 夜霧のブルース
10 マッカーサーのサングラス
11 ベース・キャンプ・ブルース
12 知らず知らずのうちに
13 I Saw Blues
14 B級パラダイス
15 Don't Look Back
16 Respect~偉大なる神々に捧ぐ

    ☆

 他アーティストで発表された曲は、ジョー・山中「ララバイ・オブ・ユー」、鈴木雅之「バッカス・ブルース」、そしてシンガー原田芳雄に贈ったタイトル曲の「ブルースで死にな」をはじめ「マッカーサーのサングラス 」「I Saw Blues」「B級パラダイス」「石榴 (ざくろ」の数々。どれも好きな楽曲ばかりだ。

 DTBWB時代からブルースを基本にしてきた宇崎竜童の作品は、黒人ブルースを下敷きにして歌謡曲ブルースとして昇華されてきたが、何と云っても、日本人の心のなかを俯瞰で見つめる阿木耀子の詞の世界が圧倒的にブルースなのだから素晴らしい。
 その阿木耀子の作詞は31曲中21作品で、DTBWBのデビューアルバム『脱・どん底』で初お目見えした「哀しみの河」が含まれているのも嬉しい。

 ひとりの娼婦を歌った「石榴 (ざくろ)」は、阿木耀子が描く妖しさと淫靡で哀しい女の情景であり、静かに語り綴った原田芳雄ヴァージョンに対して、竜童ヴァージョンはドラマチックに女の物語を語る。まるで深作欣二や五社英雄の映画の一部のように。

 DTBWBの曲ではソロも含め何度も再録されているものもあるが、全く別の曲かのように生まれ変わったのが1976年に発表された「沖縄ベイ・ブルース」と「アイム・ジャスト・フーチークーチ・マン」。どちらもグっとテンポをおとし、イントロだけでは何の曲だか分からない。特にスローブルースで仕上げた「沖縄ベイ・ブルース」は、30数年の時の重みを感じる渋いアレンジだ。

 マディ・ウォーターズ風の「マッカーサーのサングラス 」「ベース・キャンプ・ブルース」。
 ホンキートンクな「ええねん」。
 ビッグバンドでのダイナミックさを満喫できる「レイジー・レディー・ブルース」「待ち呆けのブルース」。
 アコースティック・ギター1本の「あゝ ブルース」「バッカス・ブルース」「腕 (かいな)」「知らず知らずのうちに」等々、それぞれのアレンジを存分に楽しむことができる。

 「横浜ホンキートンク・ブルース 」においては例の“♪ たとえば~なんて聞きたい夜は”をまたしても新たな歌詞に変えて歌い、宇崎=阿木コンビの良き関係を思わせる「魂の1 / 2」は歌謡曲ブルースの心地よさに乗せられ、竜童組で発表された「新宿レイニーナイト」では寺井尚子のヴァイオリンが豊潤な音色を奏でている。

 そしてB面(2枚組CDをあえてA面B面としているところがいい)、ブルースとR&Rの偉大なるアーティストたちの名前を歌い上げる新曲「Respect~偉大なる神々に捧ぐ」がラストを飾る。