TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

還暦ROCKER

 フラワー・トラヴェリン・バンドの再始動が話題のなか、先週土曜日には、クリエイションが一夜限りの再結成ライヴを行なったようです。

 しばしロックから遠ざかりジャズ・ギタリストとして活動していた竹田和夫氏の、久々のロック・バンドとしての演奏……聴きたかったです。

 70年代のバンドの再活動はうれしい限りですが、懐かしさで語ってはいられないバンドもあるんだな。

 結成30年来、バリバリの現役でステージに立ち続けているバンドがいるんですから。
 8年ぶりの新アルバムです!


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 シーナ&ロケッツ / JAPANIK

 これぞ、100%ロケン・ロール・バンド。

 とにかく、ロックへの愛情を感じずにはいられないアルバム。

 シーナさんのハスキーで、コケティッシュなヴォーカル……カッケーです!

    ☆

01. PLANET GUITAR
02. JAPANIC
03. I Can't Get Across To You
04. EMPTY BED
05. オー・ロンリー・ボーイ
06. 恋のメニュー
07. 形見のネックレス
08. What A Wonderful World
09. 挑戦状 ~DiPINTO HOP~
10. My Way
11. Johnny B. Goode
12. Pom Pom 蒸気

    ☆

 ああ、『What A Wonderful World』『My Way』までもが……カッケーッ!

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「約束」*斉藤耕一監督作品

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監督:斉藤耕一
原案:金志軒、斉藤耕一
脚本:石森史郎
音楽:宮川泰
出演:岸惠子、萩原健一、三国連太郎、南美江、中山仁、殿山泰司、姫ゆり子

☆☆☆☆☆ 1972年/松竹/88分

    ◇

 雪国の地へ向う列車のなかで、たまたま乗り合わせた男と女。
 女は、夫殺しで収監された模範囚。母親の墓参りのために仮出所中の身。
 男は、羽越信金の現金強奪に加わるために列車に乗っていた。
 女に好意を寄せた男は墓参りに同行し、翌日、帰りの列車に乗る前に逢瀬の約束をする。
 しかし男は、一度目の約束を守れなかった。
 仲間割れから素性が警察に知れ逃亡犯となった男は、それでも女が出所する2年後に同じ地で今度こそ逢う約束をするのだが…………。
 
    ◇

 北陸の沿岸地を北上する列車。小雪舞い散るどんよりと暗い風景にヨーロッパの匂いを感じさせられる。
 冬景色を彩る流麗なカメラワークとリリカルに流れる宮川泰の音楽が、まるでクロード・ルルーシュとフランシス・レイの趣なのだが、この作品が万人にフランス映画を連想させるのは、その映像と音楽以上に、日本人を感じさせない岸惠子の持つ雰囲気が大きな要因となっている。

 主演女優が決まるまでに、岩下志麻、岡田茉莉子、倍賞知恵子などの名前が浮かんでは消え、決定までに困難をきたしたのは有名な話だが、結果、岸惠子の出演で作品のトーンが決まったようなものだ。

 ミニスカートから伸びた美しい脚、コートの襟を立て靴音を硬く響かせ歩く姿勢。
 スレンダーな身体から女の哀愁を香りたたせる岸惠子は、煙草をくわえる仕草や佇む立ち姿からして、『第三の男』のアリダ・ヴァリや『男と女』のアヌーク・エーメの如く凛々しく美しい。

 岸惠子が映しだされるシーンの半分近くは、心を閉ざし表情をほとんど変えない女の顔のアップだ。35歳の松宮螢子を演じる岸惠子は当時40歳。決して若くない顔の小さな皺ひとつひとつに女の人生の末路を漂わせ、心に刻まれる想いで微妙に変化していく表情を、哀しく、空ろに表現していく。

 男の役は当初中山仁がキャスティングされていたが、これを当時21歳の若いショーケンが演じる。
 無邪気で、無教養で、屈託のない若いチンピラがこんなにも似合うのがショーケン。歳の差も考えず、若さに物言わせる強引さで迫られたら、どんな女のこころも動いてしまうのだろう。ショーケンには嵌り過ぎの役だ。

 こころを少し開いた螢子は、翌日、帰りの列車に乗る前に海岸べりの旅館で待ち合わせることを承諾する。
 ひなびた旅館の一室で、仮出所用に買い揃えられた安い化粧品をひろげ、ルージュをひき、髪を下ろす。
 若い男によって、何年も忘れていた“おんな”を取り戻すこのシーンは秀逸だ。寡黙で上品な女のなかに隠れていた“性”が表出するのだが、このあと、男の事情でスッポかされた螢子が、駅の鏡でルージュを拭う姿がやるせない。

 男は饒舌。そして女は寡黙。

 饒舌な男は、駅で螢子の真実を聞かされる。発車ベルがけたたましく鳴るなかの茫然自失の男を、映画俳優としては駆け出しのショーケンの群を抜く演技モードを見ることができる。順撮りで進行したのではないかと思うくらい、ショーケンの内面の変化の演技に驚かされる。

 いかにもありふれた痴情に溺れた行為から始まった女の犯罪は愛の欠乏からだが、男の饒舌が無軌道ぶりからくるのなら、女の寡黙は「私は死んでいる人間なの」というくらい自分自身を否定していた。
 そんな螢子に男は、いくつもいくつも言葉を投げかけていたのだが、終幕、どんな言葉も虚しいものになっていく。

 寡黙な男と、女。

 ただ一度のラヴシーン。螢子の情熱あふれるキスシーン。
 「逃げよう……。一生懸命に働くから………結婚なんてものでなく、弟としてでもいいから、一緒に暮らそう。」男の必死の願いに、「ありがとう」としか応えられない螢子。強い絆だけが残された場面だ。

 三重の刑務所に着いたあとのふたりは無言の行方。刑務所の鉄柵に隔られたのち「あなたの名前、聞いてなかった」と駆けてくる蛍子に胸が熱くなる。
 初めて名乗る男の名前は中原朗。朗らかって書くアキラ。「出所できる2年後の今日、あの場所で逢いましょう」と“約束”を交わす蛍子にとって、この男の名前が2年間の生き甲斐になったろう。

 そして、あのたった1日の日々が、これからの女の生きていく希望となるのだろうと、岸惠子の表情から伺えるラストシーンは、あまりに切ない。

 DVD化が熱望される、史上の名作である。

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『傷だらけの天使リターンズ』脳内キャスト

 さてさて、萩原健一「SHANTI SHANTI LIVE」をBGMに『傷だらけの天使リターンズ/魔都に天使のハンマーを』読了。



 この『傷だらけの天使リターンズ/魔都に天使のハンマーを』を読んだすべてのショーケン・ファン、及び『傷天』ファンの頭のなかには、これを原作にした映画作品が必ずや思い浮かんだはずで、その数だけの様々な配役遊びがされていることだろう。

 『傷天』に欠かせない岸田今日子、岸田森の両名がお亡くなりになっている今、厳密なリターン作品は叶わぬ夢だが、それを承知でイメージ・キャスティングをしてみた。

 自己満足のお遊びです……………………笑。

    ◇

 読んでいる最中から、シャークショ役には松山ケンイチしか頭に浮かばなかった。
 50代のショーケン・修と堂々と渡り合える若手俳優は、キャラクターも見事に嵌っている。

 もし本当に映画化が決まれば水谷豊はまっ先に出演を承諾するだろうが、『傷天』最終回に風邪で逝ってしまった乾亨の出番はない。さて、どうする?
 しかし、『傷だらけの天使リターンズ』にはちゃ~んとアキラの居場所がある。修にとり憑くアキラがこの『傷天』の要なのだから、どうしたって外せないよなぁ。

 岸田今日子演じた織部貴子と、岸田森演じた辰巳五郎は、最新技術による整形手術で登場する。
 岸田今日子、岸田森がいない以上、ここは緑魔子の織部の婆ァと石橋連司の辰巳と云うのはどうだろう。従姉妹同士だった岸田今日子と岸田森に対して、夫婦の石橋蓮司と緑魔子。『傷天』へのリスペクトにもなるだろう。
 しかし緑魔子ではちょいと風格に欠けるかな………ならば、強烈なキャラでは群を抜く李麗仙だな。

 修とシャークショに絡む澪には、なかなか10代の女優で思い浮かぶひとがいない。
 WOWOWドラマ『真夜中のマーチ』で結構イイ女ぶりを見せていた香椎由宇の、冷たい表情も悪くないのだが………。
 でも、織部貴子似ということとアクションなら、やっぱり栗山千明かな。

 で、他のキャスティングも含めてこんな風になった。

    ◇

  小暮 修……………萩原健一
  イヌイアキラ………水谷 豊
  シャークショ………松山ケンイチ
  織部 澪……………栗山千明
  織部貴子……………緑 魔子 or 李 麗仙
  辰巳五郎……………石橋蓮司
  ケント・クラーク…村上 淳
  藤山田警部…………塩見三省
  笠井典子……………麻生祐未
  ヒョットコの轍……松重 豊

 ホームレス仲間には柄本明、不波万作
 監督は深作健太でどうだろう。

    ◇

 『真夜中のカウボーイ』風のラストシーン
 トンネルの暗闇に流れるのは『ローリング・オン・ザ・ロード』だ。

 ♪ 時が流れる Baby
     自由とひきかえに Baby
        孤独の人生をゆく
   I'm a happy man
        I've too many friends ♪

 

「流星の絆」東野圭吾



 東野圭吾の最新刊は面白い。
 直木賞後の『赤い指』や『夜明けの街で』はイマイチ好きになれなかったのだが、これは充分に楽しめる傑作だ。

   ……………………

 ペルセウス座流星群を見るために、深夜、家を抜け出した幼い3人の兄妹。
 生憎雨が降り出し、流星群を見ることが叶わず家路に着いたところに待ち受けていたのは、殺害された両親の姿だった。
 そして、次男の泰輔は逃げる犯人の顔を目撃していた………。

 頼れる親戚もなく施設で過ごした長兄の功一と泰輔と妹の静奈の3人は、14年後、生きて行くために詐欺師として生活をしていた。
 そしてある日、超Aランクのターゲットとして選んだ男の父親が、父母殺しとして泰輔が目撃した男として浮上してきた。
 3人が絶対的な犯人と確信する根拠がこの小説の肝でもある。

 詐欺行為は復讐への綿密な計画へと変貌するが、末っ子の静奈が犯人の息子に惚れてしまうことで、微妙に被害者と加害者の立場が重なりあっていく。

 子供の頃の体験から犯罪に手を染めていく主人公たちの行状は、『白夜行』のようにじっくりと描き込んだ緻密さはないけれど、この軽さも東野圭吾らしくいかにもだ。
 幾重にも張られた伏線が結実するラストまで、飽きることなく一気に読み終えることができる。

 3人の主人公たちも、容疑者の父とその息子も、事件を忘れ去ることができない老練な刑事と若い刑事のふたりにも、それぞれの生き方に人間らしさを見つかることができる。凄惨な事件の結末は哀しいけれど、3人が出した結論に救われ、悪くない。
 そのラストの甘さが、東野圭吾らしさということだ。

    ◇

流星の絆/東野圭吾
【講談社】
定価 1,700円(税別)

「傷だらけの天使リターンズ」

 

「傷だらけの天使リターンズ」とは何ぞや、とお思いの方もおられよう。

 先月末に、小説現代の特別編集本として『不良読本』なるものが発刊されたのですが、その巻頭読み物として、矢作俊彦氏が書き下ろした小説が『傷だらけの天使リターンズ/魔都に天使のハンマーを』なのです。

 おお、第一回発刊の表紙はショーケンです。
 表紙だけですが(笑)。

 “あの伝説のテレビドラマ最終回から33年。東京郊外のベッドタウンでホームレスとなっていた小暮修は、殺人事件に巻き込まれ、33年ぶりに魔都・新宿に舞い戻る!”

 『傷だらけの天使リターンズ/魔都に天使のハンマーを』は、まだ全部を読み終えていないので詳しく紹介はできないけれど、読んでるさきに頭のなかには映像が浮かんでくるし、今のショーケンと重なるところがあったりして泣けたりするのですよ。
 ほんとうに、もぅ~、困りもの…………

 ぼくらの世代にはニヤリとする小ネタが散らばっていたり、今週から始まった夏川結衣とマチャアキのドラマ『無理な恋愛』の自虐的末路にも通じるようなネタまでも………。
 そう云えば、マチャアキの役をショーケンが演じれば、という発言をちらほら見かけますが…………。

 「ホームレスじゃねぇ! 宿無しといってくれ」

 おお、修ちゃん節。

 さてここに、見事『傷天』ワールドが復活。
 必読です。

 ところで本編は、「不良読本」全578頁中半分以上のページを費やした原稿用紙で600枚の大作です。
ならば、単行本で出して欲しかったなぁ。

    ◇

不良読本vol.1
【講談社】
定価 1,200円(税別)

ショーケン復活

 名古屋の朝の情報番組『どですか!』(メーテレ)に梨本勝コーナー(木曜日)があるのだが、そこで今朝(10日)、ショーケンの現在の姿を見ることができた。
 テレビに映った2分間の映像に感激した一日の始まりだった。

 4月5日(土)に銀座で行われた『シークレット・トーク・ショー&ファンとの集い』の模様で、梨本勝氏とのトークなど2時間ほどの集いだったらしい。
 画面に映った70名ほどのファンはほとんど中年の男性ばかり……
 ショーケンが登場した途端に、感激して泣き出したオジさんたちが何人も居たそうだ。
 判る、判りますよ、その気持ち!
 
 画面で見るかぎり元気なショーケンだった。
 本に書かれていたように声帯の疾患で喋り方に難があるのは仕方がないとして、なんだか老練な佇まいになってしまっていたり……感慨深いところもあるけれど。

 近い内に発表するとして新作映画での復帰を匂わせた発言には、ゆっくりでいいから、しっかりしたものを、キチンと創作してください、と願うばかり。   

 そう云えば、今度、NHK『SONGS』において水谷豊が何十年ぶりかに歌を歌う。
 『相棒』の映画公開も控えているし、水谷豊ブームがジワジワと来ているのかも。

 矢作俊彦氏の『傷だらけの天使リターンズ』を願望する空気は確実にある。
 死んじまったアキラをどうする?
 修とアキラのコンビは、永遠なれ………!


「シャイン・ア・ライト」ROLLING STONES サントラ盤



ROLLING STONES SCORSESE SHINE A LIGHT

 2006年NYのビーコン・シアターで行なわれた2公演からピックアップされたライヴ・アルバムが、予定を少し遅れてリリースされました。
 1981年来、ツアー毎にライヴ・アルバムを出し続けるストーンズだが、この作品はマーティン・スコセッシ監督によるライブ・ドキュメント映画 『Shine A Light』 のオリジナル・サウンドトラック盤。
 映画は4月4日全米公開され好評の様子だが、日本公開は次の冬まで待たされるのです。

 モノクロながらミック・ジャガーのポーズに色気を感じる今回のアルバムジャケット。かなり気に入ってます。

    ☆

DISC 1
1. Jumping Jack Flash
2. Shattered
3. She Was Hot
4. All Down the Line
5. Loving Cup
  with Jack White III
6. As Tears Go By
7. Some Girls
8. Just My Imagination
9. Faraway Eyes
10. Champagne & Reefer
  with Buddy Guy
11. Tumbling Dice
12. Band introductions
13. You Got the Silver
14. Connection

DISC 2:
1. MARTIN SCORSESE INTRO
2. Sympathy for the Devil
3. Live With Me
  with Christina Aguilera
4. Start Me Up
5. Brown Sugar
6. (I Can't Get No) Satisfaction
7. Paint it Black
8. Undercover Of The Night 《Bonus Track for Japan》
9. Little T&A
10. I'm Free
11. Shine A Light

    ☆

 2005年8月のボストンに始まり2007年8月のロンドン公演までつづいた“A Bigger Bang World Tour”の、ちょうど半ば辺りに行われたNY ビーコン・シアターは、観客2100人という超贅沢なクラブ・ギグ。そして映画のためのギグとはいえ、クリスティーナ・アギレラやバディ・ガイの競演がライヴ盤として残されたのは嬉しく、抜群の歌唱力のアギレラとのデュオは、とてつもなく素晴らしい。

 ライヴ・アルバムとしては、近年稀に見る大傑作と云い切ってしまいます!

 日本盤はボーナス・トラックがついた2枚組通常盤のほか(US盤は1枚ものCDあり)、いま流行りの高音質CDのSHM-CDが初回限定生産されており、これには“ナンバリング入りトレーディング・カード”が封入されている。



 “A Bigger Bang World Tour”の日本公演からちょうど2年。
 さいたま公演が思い出される。
 嗚呼、早く映画本編を観たい!

レズリー・ウエスト、ディランを歌う



MOUNTAIN / Masters of War

 2007年7月に出たレズリー・ウエストのマウンテン名義の新作だが、やっと手に入れることが出来たので紹介しておこう。

 12曲すべてがボブ・ディランのカヴァー曲で構成され、政治・社会世相を叙事詩としたディランの詩が、レズリー・ウエスト流のヘヴィーなサウンドで解釈されている。

    ☆

01. Masters of War / 戦争の親玉
  with Ozzy Osbourne vocals
02. Gotta Serve Somebody / サーヴ・サムバディ
  with Warren Haynes lead guitar
03. Blowin' in the Wind / 風に吹かれて [heavy]
04. Everything is Broken / エヴリシング・イズ・ブロークン
05. Highway 61 Revisted / 追憶のハイウェイ61
06. This Heart of Mine / ハート・オブ・マイン
07. Subterranean Homesick Blues / サブタレニアン・ホームシック・ブルース
08. The Times They Are A-Changin' / 時代は変わる
  with Warren Haynes guitar
09. Seven Days / セヴン・デイズ
10. Mr. Tambourine Man / ミスター・タンブリン・マン
11. Like a Rolling Stone / ライク・ア・ローリング・ストーン
12. Blowin' in the Wind / 風に吹かれて [acoustic]

    ☆

 ♪ 戦争の親玉よ
   すべての銃はあんたがつくる
   死の飛行機はあんたがつくる
   強力な爆弾はあんたがつくる
   そんなあんたは壁の向こうに隠れてる
   机の向こうに隠れてる
   でも 知ってるゼ
   あんたのこと まるっとお見通しサ

 タイトル曲の『戦争の親玉』が、ゲストのオジー・オズボーンとレズリーのヴォーカルにより最高にヘヴィーなヴァージョンになっているのは、ベトナム戦争に抗議したディランの詞がいまだに通用する……何も変わらない社会に、オジーとレズリーが一発ブチかましてるってことです。

 もうひとりのゲスト、ウォーレン・ヘインズ(Allman Brothres Band & Gov't Mule)がリード・ギターで参加の『ガッタ・サーヴ・サムバディ』は、オリジナル自体がR&B色が強い楽曲で、何度も競演しているレズリーとウォーレンの気心知れたギター・アンサンブルを聴くことができる。ウォーレンは得意のスライド・ギターではなく、レズリーが弾くスライド・ギターに絡むことで彼らしいフレーズを楽しませてくれる。

 『ライク・ア・ローリング・ストーン』は、ドラムスのコーキー・レイングのラップ・スタイルのヴォーカルとドラムソロだけで構成されている。
 バスドラの音が不気味に響いてくるのが印象的だ。

 『風に吹かれて』は2ヴァージョン.

 ♪ 人々の声が聞こえるかい
    どれだけ殺せば奴は気付くんだ?
     あまりにも多くの人が死に過ぎたって

   答えは風のなか 吹いてる風のなかしかないのさ

 アジアにも、傍若無人に武力行使をする大国があるってことを肝に銘じておかないと………。


デビー・デイヴィス*Blues Blast



DEBBIE DAVIES / Blues Blast

 女性ブルースシンガー/ギタリストの姐御デビー・デイヴィス11枚目のアルバムは、白人ブルース・ハープの第一人者チャーリー・マッセルホワイトと、ブルース・ギタリストのココ・モントーヤ、タブ・ベネットを招いての競演盤である。

 1952年ロサンゼルス生まれで、60年代に彼女が聴いていたのが英国のブルース・ロック、特にジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズのクラプトンに魅了されていたという。
 1984年、ジョン・メイオールの妻マギー率いる女性ブルース・バンド“キャディラック”でリード・ギターを担当することから始まり、1988年からは革新的黒人ブルースマンのアルバート・コリンズのバックバンドで3年間ギタリストを務めていた。
 40歳を過ぎた1993年にソロ・デビューを果たした実力者で、ヴォーカルが好き嫌いに分かれるかもしれないが、テキサス風ギターの腕前は達者です。
 
    ☆

01. A.C. Strut Coco Montoya
02. My Time After Awhile Coco Montoya
03. Sittin' and Cryin'  Coco Montoya, C.Musselwhite
04. Movin' & Groovin' C.Musselwhite
05. Crawling King Snake Tab Benoit
06. Howlin' for My Darlin' Tab Benoit
07. Like You Was Gone Coco Montoya
08. Where The Blues Come To Die  Coco Montoya, C.Musselwhite, Tab Benoit
09. Sonoma Sunset  Coco Montoya, C.Musselwhite, Tab Benoit

    ☆

 軽快に始まるデイヴィスのオリジナル・インストゥルメンタル・ナンバー『A.C. Strut』から、バディ・ガイの『My Time After Awhile』、ジョン・リー・フッカーの『Crawling King Snake』、ハウリン・ウルフの『Howlin' for My Darlin'』とブルース・クラシックを間に挟んで、ラストは10分にも及ぶオリジナルのインストゥルメンタル・スロー・ブルース『Sonoma Sunset』で締めくくっている。4人の持ち味がたっぷり味わえます。

DEBBIE DAVIES ☆オフィシャルサイトはこちら☆