TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

ROMAN PORNO vol.4

 日活名作ロマンシリーズ第4期が発売されました。

 今回は“過激な官能作家”小沼勝作品群を含んだ15本と、桃井かおりの「エロスは甘き香り」をはじめ、高橋恵子ラブレター」、高田美和軽井沢夫人」、早乙女愛女猫」、中村晃子待ち濡れた女」など、ネームバリューのある女優を主演としたエロス大作群など既発作品のリパッケージ&価格変更の数本も同時発売です。

 注目したい作品は以下のもの

小沼勝監督作品が3本
ブルーレイン大阪
八代亜紀の「ブルーレイン大阪」を主題歌にした歌謡メロドラマ。脚本の高田純氏によると、氏の希望としては大上瑠利子の「大阪で生まれた女」を劇中に流したかったらしい。彼女のソウルフルな歌声はお似合いだろうな。80年代の傑作。

色情旅行/香港慕情
往年の日活お得意の無国籍アクションを思わせる初の海外ロケ作品で、現代劇が珍しい小川節子は浅丘ルリ子ばりの魅惑ぶり。共演の宮下順子はさすがの色香です。「牡丹と薔薇」でお馴染みの中島丈博脚本はロマンポルノ初期('73年)の快作。

女囚・檻
女刑務所を舞台に敵対するグループとの抗争と権力への反抗をヴァイオレンスに描いている。大森一樹の「風の歌を聴け」でデビューし、エッセイストとしてもお馴染みの室井滋がサブキャストとして名を連ねているのが注目なのだが……。

曽根中生監督の
女高生100人 秘・モーテル白書
モノクロの映像で始まるドキュメンタリー・タッチの社会派作品('75年)で、脚本は相米慎二。
「はぐれ刑事・純情派」でお馴染み、すっかりオバちゃんキャラになっている岡本麗の初の主演作。あの頃は、とても麗しの美女でした。この後、ロマン・ポルノの演技派助演女優として数多くの傑作・名作に出演しています。好きな女優のひとりでした。

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vs ブラジル

タイマーセットしたラジオから流れる君が代で目が醒めた

サムライたちの あいかわらずボールを持つ時間が短いなか

ワンチャンスを生かした玉田のシュートは 今大会一番見事なプレイでした

しかし 

バスケットボールもそうだけど終了のホイッスルが鳴るまで 

たとえ1秒前だろうと点が入るゲームの面白さと恐さを見せられたわけだ

こう何度も ロスタイムでの失点をくり返すチームって なに?



シシーニョとロナウド、そしてロナウジーニョの妙技は本当に凄い


それにしても眠い ねむい

さて 今晩からドラゴンズの応援に戻ろうっ

vs クロアチア

いつもよりシュートの数は多かったよな

でも 日本が勝てないときの典型

引き分けが精一杯なのが現実でしょ

可能性のある限り ヤルっきゃないのが選手だから

いまさら ガンバレなんて云わない

最後のブラジル戦で はっきりケジメをつけてくださいな


まぁ それにしても疲れた 寝ます

ライヴ!超スローブルース/長見 順バンド



 いやぁ、噂に違わぬ凄いアーティストじゃないですか。

 女性ブルース・ギタリストで、日本語ブルースのシンガー&ソング・ライター長見順のライヴDVDです。
 長見順の名前は、去年メジャーから発売された『超スローブルース』で初めて知ったのだが、音を聴くまでには至っていなかった。
 しかしこのステージ姿を見ると、いままで知らなかった事が悔しいぞ。

 西にソウル歌謡の女王大西ユカリがいるのなら、東にはこの豪傑姉御がいるのだ、ってとこでしょうか。

 親指だけのピッキングで実に男らしく炸裂するギターと、イメージとちょっと違うコケティッシュな声。
 自称マダム・ギターと云う彼女が奏でるブルージーなギターは、ロックであり、ジャズであり、パンクでもあり、喋りも含めマダムワールドが充満するステージが官能的でもあります。
 
 長見順バンドのほか、彼女の別ユニットで3ピースバンドパンチの効いたブルースの演奏も3曲納められている。
 ワンカメのザラザラしたモノクロ映像から聴かれるのは、まるでヘヴィメタル。何だか、69年デビュー当時のレッド・ツェッペリンを見ているようだ。

 ドラムのGRACEは沢田研二のバンドで見たことがあるのだが、まさに女ジョン・ボーナム! ベースのかわいしのぶが弾くアグレッシヴなベース音にもクラクラしそうだ。
 演歌「舟唄」を、ヘヴィ・ロックブルースな「舟唄」に変身させてしまう極悪サウンドは必聴もの。

 とにかく、唯一無比な女性アーティストだということはライヴを見れば一目瞭然。
 いままで知らなくてゴメンなさい。と云うことで、これから聴き齧ります。

◆収録曲
長見順バンド

01. 温泉にゆこう
02. ムードシナ
03. 一家離散の唄
04. あなたのあたま
05. 723
06. 食べ放題~見下ろすだけ


パンチの効いたブルース
07. あっしにはかかわりのないことでござんす。
08. パパさん
09. 舟唄


長見順バンド
10. NaNa
11. ニッポン人のベッシーちゃん
12. 夏に生まれた夏子さん
13. サラリーマンのうた~見下ろすだけ


Special
クー・チー・クー☆

PV
サラリーマンのうた

P-VINE●RECORDS ¥3,990

探しもの見つかる

 ブログをはじめたことでコレクションのレコードやビデオや雑誌を頻繁に見るようになったのだが、結構無くなっているもの、見つからないものが多くあるので驚いています。

 ずっと、太田とも子のデビューシングル「はじめに愛があった c/w とおく群衆を離れて」が行方知れずでした。

 梶芽衣子の記事を書いたときに無くなっていることに気付いたわけで、2枚目の「恋はまっさかさま c/w ねむいのは悲しいからさ」はちゃんと梶芽衣子のシングル盤の中に一緒に収まっているというのに……
 ほかもそうだが、思いだして探したときに見つからないと、かなりショックです。

 でも、やっと再会しました。
 実弟が昔、仕事場を趣味の品々で飾っていたころがあり、そこに飾るために持出していたわけで………。
 よかった~。

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 それでもまだまだ行方知れずのものが多い。
 梶芽衣子のシングル「袋小路三番町 c/w 残り火」も見当たらない。
 唐十郎の限定盤LP「四角いジャングルで唄う」や、岡林信康の「見るまえに跳べ」、緑魔子のシングルや安田南の「愛情砂漠」は何処に…………

 ひょんなときに戻ってくるのを楽しみにしよっ。
 

「ある殺し屋」*森一生監督作品

ある殺し屋

監督:森 一生
原作:藤原審爾「前夜」
脚本:増村保造、石松愛弘
撮影:宮川一夫
音楽:鏑木 創
出演:市川雷蔵、野川由美子、成田三樹夫、渚まゆみ、小池朝雄、千波丈太郎、小林幸子

☆☆☆☆ 1967年/大映/82分

    ◇

 「眠狂四郎」や「陸軍中野学校」シリーズでニヒリズムの魅力を放っていた市川雷蔵が、現代劇としてストイックで孤高の殺し屋を演じた和製フィルム・ノワール。

 都会の片隅でひっそりと暮らす小料理屋の主人塩沢(市川雷蔵)は、実は裏の顔として、困難な仕事を高額な報酬で請け負うプロの殺し屋。
 ある日、土建屋木村組から敵対する組織のボスの殺害依頼を受け、警戒厳重のなかで鮮やかな手口で仕留める塩沢。
 そして、そんな塩沢に弟子入りを志願する木村組の下っ端やくざ前田(成田三樹夫)は、ひょんなことから塩沢の家に住み着いた不良娘圭子(野川由美子)と結託して、“危ない仕事”を塩沢に持ちかける。

 主人公の台詞は最小限にとどめ多くを語らせないことで、微妙な心理描写は映像で見せている。
 特攻隊の生き残りを思わせる写真一枚で主人公が殺し屋になった動機を想像させ、飛び交うジェット機の下で小池朝雄の依頼を受けるシーンでは、戦後を引きずる男の挽歌を感じさせる。

 成田三樹夫の狡猾さとふてぶてしさはさすが。そして野川由美子の蓮っ葉なあばずれ感も魅力大である。

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 東京湾近くにあるボロアパートの一室に3人の男女が集まるところから、現在と過去の時間軸を巧みに交差させながら見せる増村保造の構成は素晴らしく、また、死体遺棄のための穴の中から仰ぐカメラやアパートの一室を俯瞰で見下ろすカメラといい、名カメラマン宮川一夫のシャープな画面と空間処理のカメラワークは、オープニングの埋め立て地の奥深い構図からして目を見張らされる。
 そして鏑木創が奏でる楽曲は、殺し屋を象徴するニヒルなテーマ曲として耳に残る。

 当然時代の古さを感じたり、殺しのプロとしての甘さや、いまでは考えられないような稚拙な箇所などもあるのだが、全体のトーンとしてフランス映画風なスタイリッシュでクールな趣には惹かれてしまう。
 一流のスタッフ・キャストが結集した日本版ハ-ドボイルドの傑作だ。

「インサイド・マン」



INSIDE MAN
監督:スパイク・リー 
脚本:ピーター・A・ダウリング、ビリー・レイ 
音楽:ジェームズ・ホーナー 
主演:デンゼル・ワシントン、クライヴ・オーエン、ジョディ・フォスター、クリストファー・プラマー、ウィレム・デフォー、キウェテル・イジョフォー

☆☆☆☆ 2005年/アメリカ/128分

    ◇

 社会派と云われるスパイク・リーの監督で、デンゼル・ワシントンとクライヴ・オーエン、そしてジョディ・フォスターが出演ということで硬派な映画を期待したのだが、内容が思った以上にエンターテインメントだったことに驚かされる。
 実は劇場に行くまで一切の内容を知らずにいたため、劇場でこの映画のプロデューサーが『フライト・プラン』と『ダ・ヴィンチ・コード』の製作陣と知り、少し不安な気持ちにさせられていたこともあったのだが、そんな心配は杞憂だった。
 “予測不可能な結末”と謳われたとおり、かなり重厚なクライム・ムーヴィーに仕上がっている。

 マンハッタンのウォール街で銀行強盗が発生する。頭脳明晰なダルトン(クライヴ・オーエン)をリーダーにした武装集団は、人質となる従業員と客たちに自分たちと同じ格好をさせる陽動作戦をとり、包囲する警官隊らと心理作戦を繰り広げていく。

 無謀ともいえる犯人たちの計画の裏にある本当の目的は何か? 
 完全包囲された現場からどうやって脱出するのか?

 冷静沈着なリ-ダー、ダルトンを演じるクライヴ・オーエンと、NY市警の刑事で賄賂疑惑を挽回したいと意気込むキース役のデンゼル・ワシントンとの対決が見どころだ。

 そこに割り込むかたちで登場する弁護士役のジョディ・フォスター。彼女の役は銀行側から交渉人を要請され事件を思わぬ方向に誘導する重要な存在で、どちらかと云うと敵役。それもかなり脇に廻った贅沢なキャスティングということになるのだが、それがいいインパクトになっている。

 エンターテインメントな作りのなかでも、スパイク・リーらしい社会問題や人種問題を軽く織り交ぜており、犯人グループが仕組んだ外国語の会話を解くくだりなどは、人種のるつぼであるマンハッタンだからこその手だてで面白い。

 犯人グループが警察側に仕掛ける偽装は、そのまま観客へのトラップにもなっている。
 スリリングな演出で巧妙に仕掛けられたトラップは、冒頭のダルトンが完全犯罪を独白するところから始まり、至るところに張り巡らされている。
 『インサイド・マン』というタイトルもラストで理解できるだろう。

 見事にダマされ、そして、ラストではカタルシスを得る小気味よい傑作だ。

   ☆    ☆

 劇中のセリフに『セルピコ』『狼たちの午後』『ダーティー・ハリー』の映画ネタが使われる洒落っ気あり。

ビリー・プレストン死去

 ビートルズとローリング・ストーンズが惚れ込んだキーボード奏者ビリー・プレストンが、6日未明に腎不全のため亡くなった。享年59歳。

 ビートルズとはデビュー前から親交があり、第5のビートルズとも云われていたミュージシャンです。

 ゴスペルのオルガン奏者として音楽の世界に入り、サム・クックやレイ・チャールズのバックで演奏技術を磨いてきたところ、ジョージ・ハリスンとの再会により“レット・イット・ビー”レコーディング・セッションに参加。
 有名なアップル社屋上でのライヴにも準メンバーとして参加、そこでのDon't Let Me DownGet Backのファンキーな名演により世に名を知らしめ、Get BackLet It Beの曲づくりにも大きく貢献をした人物です。

 所属のアップル・レコードから出したソロアルバム「That's The Way God Planned It(神の掟)」(ジョージのプロデュース)で、エリック・クラプトンやキース・リチャーズらと交友関係を築き、ストーンズの1973年のヨーロピアン・ツアーにはじまり1975~1976年のツアー、そして1977年エル・モカンボまでキーボード奏者として重要な位置を占めていました。

 去年のはじめまで元気にライヴ活動を続けており、そのステージではビートルズ、ストーンズ、レイ・チャールズ、ジョージ・ハリスンらの名曲をファンキーに演奏していたのに………。

 ジョンとジョージ、そしてレイのもとで楽しく演ってくれ!

「玄海つれづれ節」*出目昌伸監督作品

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監督:出目昌伸
原作:吉田兼好
脚本:笠原和夫、下飯坂菊馬、兵頭剛
出演:吉永小百合、八代亜紀、風間杜夫、三船敏郎、伏見扇太郎

☆☆★ 1986年/東映/135分

    ◇

 北九州を舞台に、男勝りの女ふたりとやさ男との3人が繰り広げる人情コメディで、吉永小百合が女詐欺師やソープ嬢に扮したことで話題になった。

 ホステスから実業家夫人になったゆき(吉永小百合)だったが、夫が数億円の負債を残し蒸発してしまう。借金の取り立てのひとり月代(八代亜紀)の情報から夫が北九州に逃げた事を知り、夫が外で産ませた子供を連れて跡を追うことになる。生まれ故郷のバタバタ横丁に身を寄せ、ゆきを慕う同級生の一平(風間杜夫)や横丁の仲間たちに助けられながら夫探しに奔走するのだが、地元のサラ金業者にソープランドに売り飛ばされたり、金策のため詐欺師になったり、地上げ騒動に巻き込まれ自分の身体を張って横丁を守ったりしながら自立していく。
 
 吉永小百合はオープニングから啖呵をきり、刈り上げショートヘアで登場するのだが、これにはかなりビックりした。
 そしてソープ嬢姿だが、カーリーヘアのウィッグでスケスケの衣装をまとっていたとはいえ、当時41才にして超ビキニ姿を披露したことは裸を見せる以上に衝撃があります。
 それでも可愛らしく見えるのが気品でしょうか。

 美しさはもちろん、気品と知性で日本人の求める清楚な女性像を担ってきた吉永小百合は、この映画の監督の前作『天国の駅』において、初めての“汚れ役”として夫殺しの毒婦と云われた女性の性と業を切実に演じ、今回も新たに軽妙なコメディへの挑戦をしたわけなのだが………。

 ファンにとっては、松竹人情喜劇の趣きに似た後半のバタバタ横丁のエピソードのような、下町人情話が似合う吉永小百合であって欲しかったのだろうか。

 軽妙さと云えば、八代亜紀と風間杜夫とのコンビネーションは面白く、巧い。つかこうへい調を連想させる風間杜夫の軽さも抜群だ。
 その3人が、劇中突然ミュージカル風に歌い出す軽快な『キャバレー・フラミンゴ』。白いタキシード姿に黒のサングラスの吉永小百合が実に楽しそう。



 上映映画館のみで発売されたシングル盤は、“つれづれ”に掛けて2020枚の限定レアもの。

 横丁の路地から見える若戸大橋のカットが、まるっと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ニューヨーク』と同じ構図なのはご愛嬌………。

「間宮兄弟」



監督:森田芳光
原作:江國香織
脚本:森田芳光
出演:佐々木蔵之介、塚地武雅(ドランクドラゴン)、常磐貴子、沢尻エリカ、中島みゆき、戸田菜穂、岩崎ひろみ、高島政宏、加藤治子

☆☆☆☆ 2006年/アスミック・エース/119分

    ◇

 デビュー当初からの森田芳光ファンとしては、ここ十年の活動はいまいち手放しで喜んではいなかった。たしかに、『39 刑法第三十九条』や『黒い家』『模倣犯』『失楽園』『海猫』など、問題作やベストセラ-の映画化などで森田ワールドが見られなかったわけではない。
 でもそんな大作よりも、80年代の『の・ようなもの』や『家族ゲーム』『キッチン』みたいな、日常をスケッチするような作風の方が好きだ。

 この映画はまさにその初期の作品を思わせるような、平凡な人間の何てことない日常から日々の喜びと人間関係の楽しさを素朴にスケッチしている。
 その軽さがたまらない。
 惹句の《小さな幸せいっぱい》のとおり、幸せな気分になれる。

      ☆    ☆

 一緒に楽しみを共有したり、同じものを大事にしているひとがいますか?
 そして、毎日を楽しんでいますか?

      ☆    ☆

 30才を過ぎても仲良く同居生活をする間宮兄弟。兄・明信(佐々木蔵之介)と弟・徹信(塚地武雅)は、子供のまま大人になったようなふたり。常に一緒に遊び、一緒に様々な喜びを見つけながら楽しく過ごしている。
 テレビでスコアボードをつけながら野球観戦したり、毎回趣向を凝らしながらDVDを夜遅くまで観たり、ふたりで買い物をするときはジャンケン遊びをしたり、紙ヒコーキを飛ばしたり、お昼寝をしたり……。一日の終わりには必ずフトンの中で“反省会”をする。兄も弟もお互いを気づかい合う優しい兄弟。
 彼らに欠けているのは恋人だけ。
 ある日徹信は兄のために、自分が用務員として働く小学校の葛原依子先生(常磐貴子)とレンタルビデオ屋のアルバイト直美ちゃん(沢尻エリカ)をカレーパーティに誘う…………。

 はじめは、どこをどう見てもおタクなふたりなんだが、次第に彼らの生き方に共鳴しだし、子供のころのような懐かしさを憶えてくる。いつまでも、お互い同士が“好きなもの”と“楽しみ方”を持ち続けていることへの羨望が生まれてくるのだ。

 ひとのことには物凄く親身になって頼りにされるけど、恋にはならないタイプ。
 なんだか可哀想だけど、でも、愛すべきふたり。

 間宮兄弟を見ていると、ヘコんだり、悩んだりしたときのバネになりそう。
 「大丈夫だよ」って、そっと声をかけられるような気になる。
 周りのひとに感謝をし、些細なことで怒ってはダメだと気付くだろう。

 人と人とがつき合う関係が、兄弟であれ、男と女であれ、友人同士であれ、こんな風でありたいなぁと思わせる、素敵な映画だ。

 佐々木蔵之介とドランクドラゴンの塚地武雅のふたりのキャスティングは絶妙。
 小市民ぶりを発揮する佐々木とシリアスに演技する塚地の、女性にもてない空気の出し方が愛らしく、全然似ていないふたりなのに、これ以上兄弟っぽく見えるふたりはいない。
 ヘコんで帰宅した塚地に、佐々木蔵之介がおむすびを作ってあげるシーンは最高!

 間宮兄弟の母親役の中島みゆきの存在感は凄い。
 その中島みゆきのほのぼの感を含め、いつも「葛原依子先生」とフルネームで呼ばれる常磐貴子のお茶目ぶりなど、間宮兄弟の周りの登場人物もとてもチャーミングだ。