TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

唯一無二の歌声、ふたたび~内藤やす子

3月4日の『中居正広の金曜のスマイルたちへ』において
内藤やす子の10年ぶりのTV復帰、嬉しかった…

10年前、脳出血に倒れ、記憶と歌声を失った彼女…
賢明なリハビリの記録…

奇跡の復活を成し遂げた陰には、20歳以上も年下のオーストラリア人の夫マイケル氏と、ずっと彼女の所属籍を残しておいてくれた事務所の社長のやさしい計らい…
良き夫と信頼できる恩人とめぐり会えていたことに感謝…

スタジオで復帰ライヴ…
「弟よ」「想い出ぼろぼろ」「六本木ララバイ」と3曲たてつづけに歌を披露…
プレッシャーはもの凄いものだったろうに…

100%の力ではないにせよ、その歌声は内藤やす子のまま…
歌の力ってすごいよ…泣けてきたよ…
よかった…本当によかった…

新曲が夏に予定されているという…
焦らなくてもいいとは思うが、ファンとしてはぜひ、阿木燿子×宇崎竜童の曲で完全復活を望みたいところ…

ブルーズを・・・
ロックを…
内藤やす子にしか歌えない曲を…
待っている…

内藤やす子×宇崎竜童
★ないないづくし★
★サタデークィーン★
★やさしさ尋ね人★
★One Last Night★
    ◇
★内藤やす子 7inch シングル[コロムビア]1★
★内藤やす子 7inch シングル[コロムビア]2★
★内藤やす子 7inch シングル[ラジオシティ]★
★内藤やす子 7inch シングル[フィリップス]1★
★内藤やす子 7inch シングル[フィリップス]2★
★内藤やす子 7inch シングル[テイチク]★
★内藤やす子 7inch シングル[テイチク]追記:USAGI★
★天使じゃない女がためいきついて「祈り」内藤やす子★
★十人十色のおんな心、「WOMAN」内藤やす子★
★「NO MORE ENCORE」内藤やす子★
★眠りについた街にBluesを「ALIVE AGAIN」内藤やす子★



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映像版「手のひらの中の地図」内藤やす子



 内藤やす子、1976年の2ndアルバム中最も秀逸な曲「手のひらの中の地図」の映像が残っていた!
 「夜のヒットスタジオ」での短縮ヴァージョン(オリジナルは7分以上)ではあるが、初々しい内藤やす子の姿を見ることができるのはうれしいネ。


★ないないづくし★


眠りについた街にBluesを「ALIVE AGAIN」内藤やす子

cd_yasuko-alive-again.jpg
ALIVE AGAIN

 1993年7月にリリースされたロック色の強いアルバムである。

01. I WANNA BE FREE
02. LONELY EYES
03. SOMEBODY WHO LOVES YOU
04. IT'S ONLY LOVE
05. LIARS
06. EVERYDAY
07. ALIVE AGAIN "Sway to my dad"
08. GONNA SAY GOOD-BY
09. 夜が冷たい
10. HEAVY RAIN



 もともとバンドでブルージィーにロックなヴォーカルを歌っていたとは云え、歌謡曲歌手(ロック歌謡)からロック歌手転向はアン・ルイス以来ではなかったろうか。
 そのアン・ルイスが「六本木心中」でロングヒットを出したあたり、80年代の女性ロッカーたちが気勢をあげてきた。
 ヘヴィ・メタルの女王と云われた浜田麻里しかり、女性バンドの草分け的存在のSHOW-YAしかり、ポップなバンドREBECCAも、田村“SHO-TA”直美のPEARLなども、当時はよく聴いていた女性ロッカーたちだ。

 刺激されつづけてきたのだろうか、内藤やす子の「ロック宣言」も特に驚くことでもなかったが、これより先にリリースした『BLOOD TRANSFUSION』なるアルバムをスルーしてしまったことには理由もなかった。ただ、気張って歌われるバンドサウンドより、当時はほかに聴きたいものがあったのだろうな。
 だから、この『ALIVE AGAIN』も2000年になってから買い求めた。

 ROCKというよりPOPS、と云うか、歌謡ロックのままだとしても、内藤やす子にとってどんな歌を歌うことも“ROCK”な塊を内包した歌手であることはデビュー時から変わらないのだから、やりたいことをやった本作は、りっぱにロック・アルバムとして成立していると言えよう。

 10曲中9曲が馬飼野康二の作曲で、作詞にはSHOW-YAのヒット曲を書いた安藤芳彦が5曲ほど手掛けている。
 全編に響き渡るギターはこの時期流行りのハードロックな音色を出し、張りのある内藤のハスキーヴォイスとのせめぎあ合いは震えがくるほど素晴らしい。
 「IT'S ONLY LOVE」や「夜が冷たい」のようなスローナンバーでは、内藤やす子の本領発揮とも云える乾いたブルーズが聴こえてくる。

「NO MORE ENCORE」内藤やす子


01:NO MORE ENCORE 
   阿木燿子作詞/宇崎竜童作曲/米光 亮編曲
02:夢みた頃から 
   山崎羽咲作詞/中崎英也作曲/関淳二郎編曲
1991年9月発売

 テイチクでの最後のシングルとなったこの歌が、宇崎竜童×阿木燿子との最後の楽曲でもあった。

 「これがラストのステージ 客席は総立ちの波さ」と歌い出し、「さみしい時こそ 歌いたい歌がある」から「さみしい時には 歌えない歌がある」への対比言葉の妙。
 そして、ハードに、切なく「しゃがれた心に これ以上 NO MORE ENCORE」と熱唱する内藤やす子の力強い歌声は、これからロックを歌ってゆく気概を示していたのだろう。

 ロック・バラードとして完成度の高いこの曲は、1994年に宇崎竜童自身が『しなやかに したたかに ~女たちへ part2』でセルフカヴァーしているが、もうひとり、中森明菜がカヴァーアルバム『歌姫3~終幕~』のラスト曲として切々と謳い上げていることに注目。
 歌詞の内容からだろうか、明菜ファンにとっても至極の名曲として知られている。

十人十色のおんな心、「WOMAN」内藤やす子

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WOMAN

 1986年6月リリースのオリジナル・アルバム。
 当時、シングル「わたしを棄てたらこわいよcw/翔びそこない」を含んだ新作としてリリースされたもので、LPとCDの両方で発売されたが所有しているのは7〜8年前に中古で購入したCDのほうだ。
 
01. DISTANT LOVE
02. BYE BYE YESTERDAY
03. わたしを棄てたらこわいよ
04. 恋心
05. さりげなくLONELY NIGHT
06. 火の鳥
07. 雨
08. 黄昏
09. 翔びそこない
10. シャンソン



 「わたしを棄てたらこわいよ」「翔びそこない」「黄昏」の3曲が阿久悠&芳野藤丸コンビの作品で、ほかは可奈みその、佐藤健、山本アキラ、神田エミ、松井忠重、門谷憲司が詞曲を提供している。
 ポップな感じで弾み、メロウなメロディに乗せ、カンツォーネ風味やシャンソンを味付けた歌謡曲であり、演歌の匂いもさせ、ブルースを漂わせ………女たちは泣き、立ち上がり、歩いてゆく。
 十人十色の女たちの人生が、内藤やす子のヴォーカルの力で浮かび上がってくる。
 やっぱり、内藤やす子の声はいい。
 
 「BYE BYE YESTERDAY」と「さりげなくLONELY NIGHT」は、映画主題歌としてリリースされたシングル「あんた」と「涙の色」の各B面にカップリングされた。

★ 7inch 「わたしを棄てたらこわいよ/あんた/涙の色」★

天使じゃない女がためいきついて「祈り」内藤やす子


祈り

 1991年1月にリリースされた内藤やす子にとって久々のフル・オリジナル・アルバム。
 詞はすべて阿久悠の作品。作曲は三木たかしとEDISONが担当し、アレンジもすべてEDISONが手掛けている。

01. 堕天使
02. 哀しい場面
03. USAGI
04. ボタンのかけ違え
05. TO BE CONTINUED(つづく)
06. BAD-BYE
07. 暗い日曜日
08. 自由でいなさい
09. 心の壁
10. 一握りの愛情も



 本作は、シングル「KOKU-HAKU vol.1」時のアウトテイクらしきモノクロ写真を使用し、蛇腹のCDジャケットのデザインは歌謡曲というよりポップス的だが、楽曲は全編ブルージーな香りが漂う。

 「別に何がいけないわけでもないのに」と天使じゃない女がためいきつき、「その日その日はしあわせなのに 突然つなぎ会う心がない」と気がつく女たち。
 「いい女でいたいなら まだ自由でいなさい」と諭され、「愛は惜しみなく ひとを 愛してこそ ひとよ」と祈り捧げる女たち。

 都会で様々に孤独と向き合っている女性たちの生き方を、円熟期に入った内藤やす子がハスキーヴォイスで歌い、聴かせてくれる傑作だ。

 「J-POP」という言葉が普及し一気にCDの売り上げが上がったあたりに内藤やす子は「ロック宣言」をしたが、宇崎竜童の「NO MORE ENCORE」をシングルリリースしたのはこのアルバム後で、本格的にロックで活動したアルバムは次作の『BLOOD TRANSFUSION』からである。


内藤やす子 7inch シングル[テイチク]追記:USAGI


A面:USAGI
   阿久悠作詞/三木たかし作曲/EDISON編曲
B面:紙のヒコーキ
   阿久悠作詞/三木たかし作曲
1989年9月発売

 バロック風にハモンド・オルガンによるイントロが印象的な、シングル通算21作目。
 三木たかしの哀切感たっぷりなメロディに内藤やす子のハスキーヴォイスが絡み、情景は都会のなかで颯爽と生きる女性のふと見せる孤独の景色。
 阿久悠が“日本作詞大賞”を意識してつくった意欲作である。


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