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TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

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『女優芹明香伝説』



 1996年の幻のロング・インタビュー復活本『女優芹明香伝説』を購入してきた!
印刷とはいえサイン入りポートレイトがなんか嬉しいし、解説入り完全フィルモグラフィーも喜ばしいのだが、誤植が6か所もあるのはいただけないな…
 …それはさておき、あの頃夢中になっていた彼女の作品を、ふたたびじっくりと観たくなってきた…


[第1章]エッセイ
  白けちゃいないけど…ポルノ女優の告白
[第2章]インタビュー
  ロング・インタビュー「私の足跡」(1996年)
  「芹明香は芹明香である」トークショー採録(2016年)
[第3章]芹明香研究会 [名花]
[第4章]フィルモグラフィー
  映画作品・OV作品・テレビ作品


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    ◇

女優芹明香伝説/芹明香・述、鈴村たけし/鵜飼邦彦・編
【ワイズ出版】
定価 2,200円+税

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ZEP本、飛来! 活動記録の最終本となるか…

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『レッド・ツェッペリン 全活動記録 1968-2007』

 結成50周年となるレッド・ツェッペリンの、全活動記録の研究書が初版2000部限定で発刊された。

 角背のハードカバーの体裁が重厚感をもたらす本書は、バンドの結成から解散、そして再結成までの全ライヴ、レコーディングのリストで網羅されている。

ZEP_1968-2007_with-LIVE.jpg

 これまでZEPのセットリストなどライヴの足跡は、ルイス・レイ著作の『LIVE』が参考書となっていたが、今後は、本書が最終録としてその役目を担ってくれるはず…。

 さて、まず最初に開くページはFirst Japan Tourの頁であろう。

Zep_1968-2007_JPTour.jpg

 先ごろジミー・ペイジが、今後10年にわたって過去のライヴ・レコーディングからチョイスしたライヴ・アルバムをリリースしてゆくと発言していただけに、ぼくらが一番望んでいるのが1971年の日本初来日公演のライヴ盤だ。それは間違いない…。

 本書には、ファンには先刻承知の事柄でもある日本側ワーナーが広島以外の公演をライヴレコーディングしてきたこと、その音源が『How The West Was Won(邦題:伝説のライヴ)』の対として『How The East Was Won』として検討されたと記述されている。
 それだけに先のペイジ御大の発言は、微妙ながらもファンの期待を煽るものだ。

 さてさて、ヴォリュームある内容だけに、しばらくはブートレグのライヴCDを流しながらの休日読書となるだろうな……。

    ◇

ZEP_1968-2007_Book_H1.jpg

レッド・ツェッペリン 全活動記録 1968-2007/マーク・ロバーティ(著)、前むつみ(訳)
【シンコーミュージック・エンタテイメント】
定価 4,500円+税

30年ぶりの物置整理に興奮する師走なり

 物置の建て替えに伴い庫内には、1963年から1965年までの『映画の友』29冊…『スクリーン』が1970年から1979年までの120冊あったので、順次紹介していこうと思っているが……

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20世紀『洋楽の時代』発刊



 〝若者が熱狂した時代を再検証する、ユース・カルチャー・クリップ・マガジン〟として新創刊された「タンデムスタイル増刊[20世紀]」2015年4月号『洋楽の時代』が面白い。

 100年間にわたる洋楽歴史やポップカルチャー史を、ピーター・バラカン、朝妻一郎、小林克也のインタビューとサエキけんぞうのコラムを交え、音楽雑誌とは一線を画した切り口で、若者が憧れと熱狂の虜になった時代にタイムスリップできる素晴らしいムック本だ…

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鮮烈!アナーキー日本映画史1959~1979



ゴールデン・ウィーク前にこんな本が出ていた。

岡本喜八監督の豪快な戦争映画「独立愚連隊」からはじまり、マイフェイヴァリットBest Oneの長谷川和彦監督「太陽を盗んだ男」で締める、SEX、VIOLENCE、ROCK'N ROLLなニッポン映画が101本である。

名作を大きく外れたアウトサイダーな映画たち……
好きな映画ばかり網羅されている。
サブカルチャーな作品ってのはいつまでも記憶に残っているから、やっぱり「面白くなければ映画じゃない」か……

    ◇

独立愚連隊[岡本喜八]
黒い十人の女[市川崑]
座頭市物語[三隅研次]
マタンゴ[本田猪四郎/円谷英二]
月曜日のユカ[中平康]
赤い天使[増村保造]
殺人狂時代[岡本喜八]
殺しの烙印[鈴木清順]
ある殺し屋[森一生]
荒野のダッチワイフ[大和屋竺]
江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間[石井輝男]
女番長 野良猫ロック[長谷部安春]
ゴジラ対ヘドラ[坂野義光]
白昼の襲撃[西村潔]
子連れ狼 三途の川の乳母車[三隅研次]
バージンブルース[[藤田敏八]
番格ロック[内藤誠]
修羅雪姫[藤田敏八]
0課の女・赤い手錠[野田幸男]
仁義なき戦い[深作欣二]
竜馬暗殺[黒木和雄]
仁義の墓場[深作欣二]
トラック野郎 御意見無用[鈴木則文]
狂った野獣[中島貞夫]
犬神家の一族[市川崑]
高校大パニック[澤田幸弘/石井聰亙]
復讐するは我にあり[今村昌平]
太陽を盗んだ男[長谷川和彦]
……and more!

    ◇

と、まぁ、これから日本映画を見直そうと思っている人たちへのガイド本として、おすすめ!



映画秘宝EX「鮮烈!アナーキー日本映画史1959~1979」
【洋泉社MOOK】
定価 1,575円


原田芳雄、追想 そして、曽根中生、語る



 『映画芸樹 2011年秋号』は芳雄さんの特集。
 追悼じゃない、追想……。

《座談会》 石橋連司・佐藤浩市・阪本順治
~その広々とした人格の間に

《インタビュー》 桃井かおり
~どんなに不様なときでも生きるほうを選択させてくれた
 芳雄は、そういう人魂だった

《座談会》 宇崎竜童・山崎ハコ・早坂紗知・大木雄高
~芳雄さんにありがとうって言おう

《対談》 森崎 東・近藤昭二
~本気で死んだと言ってくれ

《追悼文》
内田裕也  献杯!
小野武彦  兄貴、偉いよ
柄本 明  ヨシオさんのこと
田辺泰志  永遠のアンチヒーロー
黒崎 博  他者への敬意に満ちている人
森本佑司  「熊野」と感応した役者

《論考》
原田芳雄、その軌跡を辿る  上野昂志

《原田芳雄全映画 1968~2011》



 「仕事を遊ぶ」ことで仲間を増やしていった芳雄さんの「遊び仲間」が語る“原田芳雄像”からは、やっぱり、唯一無二の俳優であり、シンガーであり、人間芳雄の凄さ、素晴らしさ、カッコよさしか見えてこない。あらためて、失ったものの大きさを実感してしまう文章の数々。
 原田芳雄を愛するすべての映画ファンと、すべての音楽ファンが読むべき本だと思う。

 荒井晴彦氏のインタビューで、朋友・桃井かおりは今まで語ったことのない真情を吐露している。
 「デビューで蓮司さんと一緒で、次に『赤い鳥逃げた?』で芳雄さんと一緒で、その後、クマちゃん(神代辰巳)に移行しているから、普通には育たない(笑)」などと、自らを野生の女優と云う桃井かおり。彼女の中心にあったものが原田芳雄という大きく太い柱だったことは自明の理であり、彼女の言葉ひとつひとつに原田芳雄に捧げる愛情の深さが表出していて、読み終えたときは心の揺さぶりが大きくて涙が滲んでくる。

 いま桃井かおりは仕事の拠点をアメリカ西海岸に移して、外国人映画作家と映画に携わっている。文中で語っているように、芳雄さんも桃井かおりも台本どおりにやらない俳優。ショーケンもそうだけど、台詞を巧く覚えるだけの役者じゃなくて身体で台詞を生む役者は、いまの日本映画では使いづらいんだろうな。
 パキさん(藤田敏八)も、クマさんも、黒木(和雄)氏も、優作も、芳雄さんもいない。なんだかひとり、ポツンと残されてしまった感覚が、ぼくらファンにも大きく伝わってくるインタビューだった。

 内田裕也御大のあふれる愛情、俳優座一期後輩の小野武彦さんのやさしさ、柄本明さんの羨望と嫉妬に再び涙が浮かぶ次第………。
 松田優作と夏目雅子と芳雄さんのアクション喜劇や、蓮司さんとコンビの喜劇など芳雄さんに向けてホンを書いていたという田辺泰志氏(清水邦夫氏とともに『竜馬暗殺』の脚本を執筆)も、大きな夢で遊んでいたのだなぁと感慨。
 
 ブルーズ・シンガーでもあった芳雄さんに共鳴した宇崎竜童さんと山崎ハコ嬢の想いも素敵だな。芳雄バンドでサックスを吹いていた早坂紗知さん、プロデューサーの大木雄高氏、ホント、有り難うですね。

 告知として、待ち遠しかった森崎東監督の映画『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』が来年の1月21日にDVD発売される模様。
 そうだよ いつでも、また会えるんだ。



 そして、再来した曽根中生を気心知れた荒井晴彦氏がインタビュー。これも必読。
 相米慎二や池田敏春を育てたと言っても過言ではない天才・曽根中生氏。言っちゃ悪いが『映画秘宝』や『キネマ旬報』のインタビューより、断然読み甲斐のある座談会である。
 映画しかなかった中生氏が映画に叩きのめされ、突然映画と決別しなければならなかった事情を淡々と語る、浦島太郎が海辺に戻って来たような曽根中生氏。
 新しく情熱を傾けるものに出会い、映画に冷めていることには少し残念で寂しいな。
 
    ◇

映画芸樹 2011年秋号
【編集プロダクション映芸】
定価 1,500円

ならず者を読もう、レココレ6月号



 いつの間にか15日発売になっていた『レコード・コレクターズ』誌が、バナナでは昔通りに12日に並んでいた。(書店は相変わらず15日発売らしいが)
 『ならず者』の大特集である。読み応えは十分。
 幻の日本公演のチケット争奪に加わったあの頃を思い出した鳥井賀句氏の文章には、宮谷一彦の劇画『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』まで出てくるなんてさ、久々に書棚から取り出して読み返してるよ。

 『ならず者』のアルバムは、当時は4面全部を通して聴くなんてあんまりしてなかったなぁ。アナログ盤D面の「オール・ダウン・ザ・ライン」と、つづく「ストップ・ブレイキング・ダウン」のミック・テイラーのスライドが一番好きな箇所だった。 
 40年近くの月日を経て、いま新たな装いで吹き込まれたテイクがファンの前に差し出されたことは、何にも代えて嬉しいよ。

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