TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

ツイートまとめ~石井隆世界にこころ馳せ~2017.08

 『後妻業の女』を観た…大竹しのぶが「黄昏のビギン」を口ずさみながら、津川雅彦の息の根を止めるシーンで、石井隆映画『死んでもいい』を思い出すのだから、まったく石井隆中毒者だ…永瀬くんも出ていたし…

 さて、7月にリリースされた『天使のはらわた』Blu-ray BOXのアウターの石井隆描き下しのイラストについては、簡単に「石井隆の描き下ろし、Blu-rayに甦る名美」に書き留めてあるが、とにかく劇画時代からのファンにとっては、石井氏の濃密な筆さばきに感嘆の声をあげるしかない…
 そして映像も、過去にスクーリンで観た作品とは思えないほどのクォリティで蘇り、あらたな興奮の時間を過ごさせてもらっている…

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 『赤い眩暈』Blu-rayのみの特典コメンタリーは、過去の発言にくらべかなり突っ込んだところまで発言をする石井氏に竹中直人が慌てる箇所もあり、『天使のはらわた 赤い教室』における曽根中生監督と石井氏との因縁話は、ここ3年の間いくつかの活字媒体で真相発言がなされたが、今回、さらに石井氏の心情が痛いほど伝わってきた…

 何てことない話だが、相米慎二監督『ラブホテル』における速水典子の衣装に関しては、相米監督と石井氏との素敵な関係性が感じられ、ほっこり…

     ◇

 劇画『おんなの街 I&II』を読み返す度に、当時、巻末の続刊予告にこころ躍らせた思いが甦る…
 『フリーズ・ミー』公開に合わせたこの企画は、結局幻に終わったが、石井映画の原点回帰となる劇画を知らないファンのためにも、ふたたびの劇画本復刻企画を熱望する…

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 17年前の幻の企画CD『名美の総て』は、「死んでもいい」「ヌードの夜」「夜がまた来る」などの名美がヒロインの安川午朗作曲のサントラと「フリーズ・ミー」のメインテーマを収める、といった垂涎な内容だけに、あまりに惜しい、残酷な頓挫だった…

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 70年代最後にして石井隆センチメンタリズムを極めた長編「雨のエトランゼ」と中編「夜に頬よせ」、そして、個人的に勝手に命名したタナトス4部作を収めた『おんなの街 I&II 』は必読…
 「夜に頬よせ」はラスト15頁45コマにおよぶ雨の情景に、ひとコマの静寂、女と男の刹那に魂が揺さぶられる名作だ…

 石井隆の劇画本はほとんどが絶版になっているが、いまはネットで手軽に中古本を買える…
 映画しか知らないファンには劇画もぜひ読んでほしいよ…

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 1984年の長編『象牙の悪魔~赤い微光線』も名作の誉れ……
 ラスト画がたまらなく好き…

   パンと乾いた音がして
   赤い閃光が走った
   雨の遠くから
   パトカーのサイレンが
   近づいて来た
   暑い夏の終わりだった

 どこまでも、名美に、恋して…


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Blu-rayに石井隆描き下ろしの名美が…「ルージュ」

 10月リリースの『ルージュ』(’84/石井隆原作・脚本、那須博之監督)のBlu-rayと、『夢犯』(’85/石井隆原作・脚本、黒沢直輔監督)DVDのジャケットが、石井隆描き下しのイラスト仕様になるという…
 早くもどんな絵柄で描かれるのか、期待が膨らんでいる…

 原作で印象的なひとコマ、雨降る街のバーSAGAの裏手で煙草を吹かす名美がいいと思うも、これは7月4日リリースの「天使のはらわた」Blu-ray BOXのアウターに似てしまうので、ならばシナリオにおけるラストシーンではどうか…
 雨樋からあふれる雨のシャワーに軀をあずける裸身の名美に、雨に煙る二人乗りバイクを二重写しにしてみたり…ZIPPOライターもどこかに置きたい…

 などと、新たに描き下ろされる石井隆の筆さばきを想像しながら、久々に『ルージュ』を再見した…
 手持ちのVTRはかなり劣化が激しく、発色が悪く色つぶれで画面も暗いものなので、今回のBlu-ray化にはかなり期待をしているのだが、しかし、作品評価としては石井隆映画の中では下位になる代物…

 かつてオープニングの「YOKOHAMA HONKY TONK BLUES」を石井作品唯一の主題歌などと的外れなことを記したことがあったのだが、初見時には「これもアリなのか?」と…はじめはね…でも、重要な起点となるバーSAGAが映し出されたところで、原作を古くから読む者としては、石井隆ワールドを大きく離脱したものと、認識せざるおえなかった…

 『ルージュ』が不憫な作品だったことは以前「昼下りの青春~日活ロマンポルノ外伝」という書籍で紹介したのだが、『ルージュ』の企画者だった著者の山田耕大氏が明かした真実「(石井隆の)暗いホンをカリフォルニアの陽光あふれる作品にせよ……」と、石井脚本を否定する上層部の言葉には唖然とするしかないものだった…

 あのサイドカーにしても、あのバーSAGAにしても、あの雨の勢いにしても、石井ファンのもやもやとした事案は、完成作品が不時着に失敗したというより、端からパイロットの逆噴射から起きていたことが判り納得するも、1981年に一度流れた西村昭五郎監督版だったら如何に、と想像する虚しさである…


雑感:【天使のはらわた】Blu-ray化にこころ馳せ…



 石井隆公式ファンサイト『石井隆の世界』における「天使のはらわた」特集ページに、日塔滋郎氏のコラムが掲載開始された… 石井隆研究の第一人者として、最も信頼している氏の寄稿は必読!
石井隆の世界★天使のはらわた★


 石井隆公式ファンサイトのコラムで日塔滋郎氏が指摘していた70年代終わりの石井隆に対する社会現象…
 少し思い出してみるのだが、正直あまり実感はなかった…あの頃は、宮谷一彦や真崎守、上村一夫の単発作品が載っていると「ヤングコミック」誌を読んでいた時期だけに、石井劇画とは自然と巡り合っていたはず…

 ヤングコミック誌掲載で記憶に残る【おんなの顔】は、扉の画とクローズアップで描かれる女(名美)の倦怠が強烈だった…
 それでもまだ、石井劇画を主流にすることはなかった…積み上げられたヤンコミは、いまさら残念なことだが、30数年前の引っ越し時、大量に古本屋の店奥に消えたのだ…

 初めて〝石井隆作品集〟とタイトルショルダーを持った単行本「名美」…
 実相寺昭雄、金坂健二、権藤晋3氏の寄稿…石井隆と権藤晋の対談…ロマン・ポランスキーに言及している石井隆の作家性に共感を覚えた一冊だ…

 漫画誌を毎週欠かさず読んでいたのは高校生くらいまでで、以後、連載物は単行本を待って読む習慣…
 石井劇画も同じで『天使のはらわた』は曽根中生監督の映画が先…
 逆に『赤い教室』は劇画を読み劇場へ行った…劇画読者の期待を遙かに超えた映像と大きく波打つ物語性に、劇場の灯がついても暫く席を立つことが出来なかった…

 ロマンポルノの石井隆作品はタイトルに原作名を名乗っていても、過去の劇画作品を幾重に切り貼りすることで構成される場合が多く、特に『天使のはらわた 名美』における、石井劇画の映画的手法を逆手にとった田中登監督の裁量に興奮する…

 水原ゆう紀がヒロイン・オファーを断念したことで、石井劇画ファンだった鹿沼えりが名美役に自ら志願した『天使のはらわた 名美』…
 自己弁護で身を固める狂言まわし的ヒロインになったのは残念だが、高熱を押しての病院屋上雨の撮影や、過酷だったというラストシーンなど、鹿沼えりの表情の豊かさと圧倒的な美しさで魅力に輝く1作…

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石井隆の描き下ろし、Blu-rayに甦る名美

 7月4日にリリースされる「天使のはらわた」Blu-ray4作品のパッケージに描かれる石井隆描き下ろしのイラストが、Blu-ray-Boxのアウターとともに公開になった。

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 今回の『天使のはらわた』ジャケット・イラストを描くにあたって、かつて侮蔑された70年代当時の劇画タッチで再現した石井隆の熱量が半端ない…77年に連載が始まった「天使のはらわた」から、名美が確立された「おんなの街~雨のエトランゼ」までの姿が、より濃密に、より緻密に、甦っている。

 田中登監督の『名美』には、劇画と映画のラストシーンで挑発する名美と石井劇画至福の“振り返り”の名美が…。池田敏春監督の『赤い淫画』には、映画で重要なアイコンとなるジャングルジムと打ち拉がれる名美の姿が…。
 今回、70年代の劇画空間の輪郭を大きく撥ねた画には、石井隆が新たに筆を入れた髪の毛や雨の雫一本一本に愛憎の息吹が吹き込まれ、渦巻いている…

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 『天使のはらわた』Blu-ray BOXでは、名美と哲郎が場末のバーで再会するシーンで構成されたアウター・イラストにも感涙…
 劇画【天使のはらわた】では「上海帰りのリル」をBGMに名美と村木が言葉を交わすのだが、このアウター・イラストには、ちあきなおみ、あるいは根津甚八が歌う「上海帰りのリル」をイメージするコアなファンも多かろう…どうだろう?
 
★天使のはらわた 赤い教室★
★天使のはらわた 名美★
★天使のはらわた 赤い淫画★
★上海帰りのリル~根津甚八★

「天使のはらわた」シリーズ4タイトル、Blu-ray化!

 2016年に日活ロマンポルノ45周年メモリアルとして、全80タイトルをリリースした《ロマンポルノリブートプロジェクト》の第2弾が発表された。
 今回のBlu-ray&DVD作品は65タイトル。リリース数は減ったが、ヴァラエティ豊かに重要作品が並び、その充実ぶりが素晴らしい!
 なかでも「ついに来た」という想いが『天使のはらわた』シリーズの4作品(『赤い教室』『名美』『赤い淫画』『赤い眩暈』)の初Blu-ray化…7月4日リリースの予定だ…

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 単品それぞれのジャケットは一新され、石井隆書き下ろしのイラストが描かれる贅沢さである。限定ヴァージョンとして〝天使のはらわたシリーズ〟4作のBlu-ray BOXも書き下ろしイラスト仕様でリリースされる。
 ふたたび〝名美〟を描く、石井隆……その新たな執筆に対する想いが日活ロマンポルノ公式サイトで語られているが、胸がいっぱいになる…

 映像作家石井隆の誕生となったデビュー作『天使のはらわた 赤い眩暈』には、監督と主演の竹中直人によるコメンタリーが収録され、2001年の対談映像(45分)と佐々木原カメラマンのコメンタリー収録のDVDとともに重要作品。

 10月には既発の作品(石井隆原作・脚本)以外に、主演女優の交代(辺見マリ~新藤恵美)からラストシーンの改変など石井隆にとって因縁のある『ルージュ』の初Blu-ray化と、劇画「イリュージョン」を原作に映画『黒の天使』シリーズのプロトタイプとなったピカレスクロマン『夢犯』の初DVD化もある。

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★天使のはらわた 赤い教室★
★天使のはらわた 赤い淫画★
★天使のはらわた 名美★
★夢犯★

速水典子の音声コメンタリーで初Blu-ray化!

石井隆×相米慎二『ラブホテル』初Blu-ray化!

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 日活ロマンポルノ45周年メモリアルとして、2016年4月から始まったBlu-ray&DVDリリースも12月2日発売の16作品(再発含)で終わりを迎える。

 6月に他界した中原梨絵主演の『男女性事学 個人授業』初DVD化の嬉しいリリースとともに注目したいのが、石井隆×相米慎二『ラブホテル』の初Blu-ray化。
 驚愕したのが、主演女優速水典子による音声コメンタリーが収録されるという一報。
 先日来、速水典子へ思いを馳せていたところへの、嬉しいビッグニュースなのである。

 これまでの2度のDVD作品とはジャケットも新装され、映画とは関係ないが石井ワールドには欠かせないネオンサインをあしらい、バブル期突入前夜の甘美なムードを醸し出しているデザインは、相米&石井の女性ファンへの購買を意識したものだろう。
 これは絶対に、買いだよ!

 ほかの初Blu-ray化作品も、最後を飾るに相応しい問題作ばかり。
 神代辰巳『女地獄 森は濡れた』『「濡れた欲情 特出し21人』『嗚呼!おんなたち猥歌』の3作品、長谷部安春のシリアル・キラー『暴行切り裂きジャック』、アラーキーこと荒木経惟が監督した『女高生偽日記』(共同脚本・監督に中原俊/初ソフト化)など、どれをとっても最高の映像で手元に残しておきたいものだ。


石井隆作品のミューズ、Birthday


9月20日は速水典子の誕生日

ここしばらくお見かけしないけれど

石井隆ファンには ミューズとして記憶に残っている女優

『ラブホテル』『死んでもいい』『ヌードの夜』『夜がまた来る』『赤い閃光』『GONIN2』『黒の天使 Vol.1』『黒の天使 Vol.2』と最多出演
如何だろうか………

石井監督の新作発表ごとに 彼女の名前を探しているが
ずっと 叶わぬ状態がつづいている

いつか いつかまた戻ってきてほしい……
そんな思いを馳せる 女優