TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「天使のはらわた」シリーズ4タイトル、Blu-ray化!

 2016年に日活ロマンポルノ45周年メモリアルとして、全80タイトルをリリースした《ロマンポルノリブートプロジェクト》の第2弾が発表された。
 今回のBlu-ray&DVD作品は65タイトル。リリース数は減ったが、ヴァラエティ豊かに重要作品が並び、その充実ぶりが素晴らしい!
 なかでも「ついに来た」という想いが『天使のはらわた』シリーズの4作品(『赤い教室』『名美』『赤い淫画』『赤い眩暈』)の初Blu-ray化…7月4日リリースの予定だ…

Tenshi_kyoshits.jpg Tenshi_Inga.jpg
Tenshi_Nami.jpg Tenshi_Memai.jpg

 単品それぞれのジャケットは一新され、石井隆書き下ろしのイラストが描かれる贅沢さである。限定ヴァージョンとして〝天使のはらわたシリーズ〟4作のBlu-ray BOXも書き下ろしイラスト仕様でリリースされる。
 ふたたび〝名美〟を描く、石井隆……その新たな執筆に対する想いが日活ロマンポルノ公式サイトで語られているが、胸がいっぱいになる…

 映像作家石井隆の誕生となったデビュー作『天使のはらわた 赤い眩暈』には、監督と主演の竹中直人によるコメンタリーが収録され、2001年の対談映像(45分)と佐々木原カメラマンのコメンタリー収録のDVDとともに重要作品。

 10月には既発の作品(石井隆原作・脚本)以外に、主演女優の交代(辺見マリ~新藤恵美)からラストシーンの改変など石井隆にとって因縁のある『ルージュ』の初Blu-ray化と、劇画「イリュージョン」を原作に映画『黒の天使』シリーズのプロトタイプとなったピカレスクロマン『夢犯』の初DVD化もある。

Rouge_pst.jpg Muhan_pst.jpg

★天使のはらわた 赤い教室★
★天使のはらわた 赤い淫画★
★天使のはらわた 名美★
★夢犯★

スポンサーサイト

速水典子の音声コメンタリーで初Blu-ray化!

石井隆×相米慎二『ラブホテル』初Blu-ray化!

Soumai_LoveHotel_BD.jpg

 日活ロマンポルノ45周年メモリアルとして、2016年4月から始まったBlu-ray&DVDリリースも12月2日発売の16作品(再発含)で終わりを迎える。

 6月に他界した中原梨絵主演の『男女性事学 個人授業』初DVD化の嬉しいリリースとともに注目したいのが、石井隆×相米慎二『ラブホテル』の初Blu-ray化。
 驚愕したのが、主演女優速水典子による音声コメンタリーが収録されるという一報。
 先日来、速水典子へ思いを馳せていたところへの、嬉しいビッグニュースなのである。

 これまでの2度のDVD作品とはジャケットも新装され、映画とは関係ないが石井ワールドには欠かせないネオンサインをあしらい、バブル期突入前夜の甘美なムードを醸し出しているデザインは、相米&石井の女性ファンへの購買を意識したものだろう。
 これは絶対に、買いだよ!

 ほかの初Blu-ray化作品も、最後を飾るに相応しい問題作ばかり。
 神代辰巳『女地獄 森は濡れた』『「濡れた欲情 特出し21人』『嗚呼!おんなたち猥歌』の3作品、長谷部安春のシリアル・キラー『暴行切り裂きジャック』、アラーキーこと荒木経惟が監督した『女高生偽日記』(共同脚本・監督に中原俊/初ソフト化)など、どれをとっても最高の映像で手元に残しておきたいものだ。


石井隆作品のミューズ、Birthday


9月20日は速水典子の誕生日

ここしばらくお見かけしないけれど

石井隆ファンには ミューズとして記憶に残っている女優

『ラブホテル』『死んでもいい』『ヌードの夜』『夜がまた来る』『赤い閃光』『GONIN2』『黒の天使 Vol.1』『黒の天使 Vol.2』と最多出演
如何だろうか………

石井監督の新作発表ごとに 彼女の名前を探しているが
ずっと 叶わぬ状態がつづいている

いつか いつかまた戻ってきてほしい……
そんな思いを馳せる 女優

GONIN サーガ[ディレクターズ・ロングバージョン]


 『GONIN』(’95)の真正続編として、19年という年を経て生み堕とされた『GONIN サーガ』のディレクターズ・ロングバージョン Blu-ray BOXに興奮している。
 
 過酷で知られる石井隆ワールドの現場に若い俳優陣たちが挑み、血みどろの足跡を刻印した『GONIN サーガ』は、引退を表明した根津甚八の魂の演技の記録ともなり、連綿と連なる『GONIN』ファンの期待を大きく上回るピカレスクロマンとして劇場公開を終えたのだが、石井隆作品はヒットになかなか結びつかないのが現実で、映画はまたしても不入りだった。
 ある意味石井映画の不遇は想定済みだが、この作品が永くこころに残る稀代の傑作だということは間違いなく、小さな劇場での上映が相応しいと思っているファンとしては、少しでも語り継いでゆくのが努めだろう。
 その語りに恰好なのが、新たに衣を重ね差し出されたこのBOX。ふたたび体感し、目撃する喜び、どれもこれも感慨一入(ひとしお)なものである。

 本編ディスク1は、劇場版より40分長尺(169分)のディレクターズ・ロングバージョン。
 続編としての本作は、前作を見ていない新しい観客(特に若い俳優陣の女性ファンなど)への説明がある程度必要なうえ、ストーリーは単純だが細部に関わる登場人物が多いため、それぞれの情報量がかなり多い。それに加え、シネコンでの上映時間の制約で細かなカットを強いられたのは明白だったので、今回のロングバージョンで如何に石井監督の意向反映がなされるのか愉しみであった。
 ひと言で云って、期待に応えてくれたバージョンになっている。
 特に、石井ワールドを絢爛と彩る女たちの描写には顕著な増量があり、土屋アンナと福島リラのシーンでのアンナの表情の豊かさや、井上晴美の母として女としての仕草と表情の艶やかさを再発見できる。
 ほかにも、ヤミ金受付嬢(屋敷紘子)や氷頭が入院している病院の看護婦(高尾祥子)への肉付けなど、登場人物としての意味付けも完成したように見える。

 本編ディスク2は劇場版本編・特報/予告編が納められ、オーディオコメンタリー(東出昌大、柄本佑、竹中直人、石井隆監督、佐々木原保志カメラマン)と、audio仕様にDTS HEADPHONE:Xなるものを設定できるようになっている。
 オーディオコメンタリーでは、監督が『フリーズ・ミー』における井上晴美に言及しているのが嬉しい。哀しみの稲光りに消えた石井ワールドのイコンが今回、アクアリウムに儚く消えるところから大きくドラマが動き出すわけだが、そこまでの(本編ではほんの前半)井上晴美の存在感を以てすれば、今後も石井ワールドを彩る重要な女優であることは間違いないだろう。
 DTS HEADPHONE:Xはヘッドフォンでマルチサラウンドを体感できる仕様で、思っていた以上に雨の音響が素晴らしい。彼らと同じ土砂降りの雨の中に立っているような臨場感あふれる優れもので、凄いのひと言。これはひとりで、じっくりとヘッドフィンで愉しむに限る。

 ディスク3はメイキング映像(153分/スタッフバージョンのオーディオコメンタリー収録)に、各地のイベント映像(51分)と日本映画専門チャンネル用に製作されたミニ特別番組(15分)が納められている。
 時系列で構成された膨大なメイキング映像では、特に、スタジオの中に再現されたクラブ〝バーズ〟の巨大セットで行われた、雨と血しぶきの過酷な撮影現場に感動を覚える。
 本編はもちろん、ディレクターズ・ロングバージョンでも見ることができない〝それぞれの家族たちのワルツ〟は涙腺を刺激するものだし、そのあとにくる佐藤浩市と根津甚八氏の絡みにも涙……劇場であれだけ感涙したのに、またここでも泣きっぱなしとなる。
 俳優・スタッフたちの、まさに狂気とも言える姿勢には、ドラマ1本を鑑賞したに等しい感動を味わうことができ、3種類の『GONINサーガ』という素晴らしいものを見せてもらった。

GONIN-BOX_soundtrack-cd.jpg

 初回BOXには、サウンドトラックCDが限定特典として納められている。
 例えば『仁義なき戦い』のテーマ曲が映画の総てを想起させるものであるように、安川午朗が手掛けた『GONIN』の音楽も物語を彩る圧倒的なテーマとして映画史に残るもの。
 前作『GONIN』のサントラ盤が廃盤であることから、『GONIN サーガ』公開後からサントラ盤を待ち望むファンが多くいただけに、今回のCDは嬉しいプレゼントとなっているのだが、ひとつ、久松親子のテーマとなるピアノ曲が納められていないのが、とても好きなサウンドだけに惜しい。

GONIN-BOX_IshiiTakashi.jpg

 ブックレットの充実も半端ない。脚本家港岳彦と作家桜庭一樹との対談は読み応え十分に、音楽担当の安川午朗インタビューはかなり珍しいもので、石井隆監督の特別寄稿「少女からの手紙」は相変わらず作品に傾けた熱量の昇華に戸惑っている様子が窺え面白い。

★手を携える者が舞い降りた~GONIN サーガ★


『GONIN サーガ』Blu-ray BOX 発売決定




 早、年末…来年のことを言えば鬼も笑うのだろうか……

 2016年3月末に「GONIN サーガ〜ディレクターズ・ロングヴァージョン」Blu-ray BOXがリリースされる……

 3枚組Blu-ray(DVD)の内容が凄い!
◆ディスク1/劇場本編より30分近く長い2時間40分(予定)のディレクターズ・ロングヴァージョン
◆ディスク2/劇場版本編、特報、劇場予告編、 TVスポット、オーディオコメンタリー(キャスト・ヴァージョン)
◆ディスク3/メイキング映像(オーディオコメンタリー、スタッフ・ヴァージョン収録) 未公開シーン、イベント映像、特別番組(日本映画専門チャンネル用ミニ番組)

 そして、初回限定としてオリジナル・サウンドトラックのCDまでもが収納されるという……

 例えば『仁義なき戦い』のあのテーマ曲が映画の総てを想起させるものであるように、安川午朗が手掛けた『GONIN』の音楽も物語を彩る圧倒的なテーマとして映画史に残るもの…
 前作『GONIN』サントラ盤が廃盤であることから、『GONIN サーガ』公開後からサントラ盤を待ち望むファンが多くいただけに、例えBOXのみの限定商品とはいえCD化は喜ばしい……
 「紅の花」「ラスト・ワルツ」の収録は難しいだろうけどね……

 

手を携える者が舞い降りた★「GONIN サーガ」*石井隆監督作品

GONIN-saga_ps.jpg

監督:石井隆
脚本:石井隆
撮影:佐々木原保志
編集:石井隆、阿知波孝
音楽:安川午朗
挿入歌:「紅い花」ちあきなおみ、「ラスト・ワルツ」森田童子、「rose」土屋アンナ
出演:東出昌大、桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信、井上晴美、りりィ、松本若菜、屋敷紘子、間宮夕貴、飯島大介、菅田俊、伊藤洋三郎、福島リラ、テリー伊藤 / 竹中直人、根津甚八、鶴見辰吾、佐藤浩市(特別出演)

☆☆☆☆ 2015年/KADOKAWA、ファムファタル/129分

    ◇ 

 ~手を携える者の 魂の滑空 すべては元に立ち返る運命~

 〝名美と村木〟を幹として純愛と性愛を描いてきた石井隆が、もう片方で進行させてきたピカレスクロマンの世界。
 劇画時代でいえば【パイソン・シリーズ】【黒の天使シリーズ】【曼珠沙華】など女ヒットマンを主題にしたものと、映画に移り葉月里緒菜と天海裕希の『黒の天使』2作や〝名美と村木の物語〟として夏川結衣の『夜がまた来る』、サイコパスなヒロインを登場させた川上麻衣子の『赤い閃光』も、井上晴美の『フリーズ・ミー』もしっかりとハードボイルドな作品であった。
 そんななかで、1995年に男だらけのバイオレンス・アクション『GONIN』を撮りあげた。公開当初の興行はおもわしくなかったが、のちに監督の代表作となったのも必然の流れであり、国内のみならず海外においても評価が高まった作品だ。

 『GONIN サーガ』は、数奇な運命を背負った5人の男たちはもとより、死闘のなかで命を落とした遺族たちへのレクイエムとなる19年ぶりの真正続編となる。

 五人組による、暴力団五誠会系大越組襲撃事件から19年。大越組の若頭・久松(鶴見辰吾)の遺児である勇人(東出昌大)は母・安恵(井上晴美)を支えながら真っ当な人生を歩み、勇人の幼馴染で大越組組長の遺児・大輔(桐谷健太)は壊滅した大越組再興の夢を抱きながら、五誠会三代目の誠司(安藤政信)のボディーガードをしていた。元アイドル歌手の麻美(土屋アンナ)はあるネタを元に五誠会に囲われているが、なんとか逃れたいと呪う日々を送っていた。
 ある日、19年前の事件を追う富田(柄本佑)と名乗るルポライターが安恵を訪ねてきたことから、遺された者たちの人生が大きく歪みだすのだった…。

    ◇

 2010年に病気で引退を表明した根津甚八が〝1度限り〟の俳優復帰となる作品でもあり、発表になったときの根津氏のコメントや、石井監督との出演経緯を読んだときには涙を禁じえなかった。
 〝役者〟であった根津甚八……右目下直筋肥大という俳優にとって致命的でもある病状を、石井監督は根津甚八でしか成り立たない設定でホンを書き、渾身の演出で根津甚八という〝役者〟を復活させている。
 邦画史に残る〝GONIN〟の蘇りは演者と監督との信頼関係があり、スクリーンの中におけるふたりの死闘には狂気さえも感じさせる凄まじいもので、根津甚八の演技に圧倒されるのだった。

gonin-saga_nez.jpg (C)2015「GONINサーガ」製作委員会

 映画の冒頭、カセットテープからちあきなおみの「紅い花」が流れる。
 嗚呼、こうして始まるのか…やっぱり、ここから始まるしかないよな、と感慨を覚えての涙モノである。
 『GONIN』のアイコンと云えるこの曲は、万代(佐藤浩市)の悪魔の囁きによって家族を冥界に差し出す結果に陥った氷頭の、妻・早紀(永島暎子)との唯一の繋がりであり、『GONIN』に通底した血と硝煙の無慈悲を浄化するメロディとして、いつ、どこで流れてこようと、自然と涙が滲んでくる。

 その「紅い花」と同じように、今回の『GONIN サーガ』のアイコンとなる曲が、白いホリゾントと松本若菜が着用する真っ白なウェディングドレスを鮮血に染めるクライマックスに流れる森田童子の「ラスト・ワルツ」。
 優雅な調べで亡霊を導き、“死”と“血脈”を抱擁するためのプレリュードとなる。
 『夜がまた来る』のカスタネット音と明け空を飛翔する3羽の念いが『GONIN』に移行し、永き瞬間〈とき〉をくぐり『GONIN サーガ』に舞い降りてくるのには相応しい楽曲ではないか。

 石井美学の象徴である雨を屋内に降らせ、凄惨で血みどろながら綺羅綺羅輝く舞台には冥界と現世を漂ってきた言霊が渦巻き、息絶え絶えの漂流者には優しき声の囁きと手を携える死して歳を重ねた主が出現する。
 その一瞬、「ラスト・ワルツ」を終えた〝レコード盤〟からブチッブチッと聴こえる針音が、麻美の鼓動と連動…驚喜!
 そこに居るのは、まさしく名美…土屋〝アンナ〟名美である。
 
 麻美と名美をダブらせるシーンは何もエンディングばかりではなく、墓石のように林立するビルの谷間から、奈落にいる大輔に女ヒットマン余市(福島リラ)のスマホで連絡を入れる麻美の仰ぎ見に、劇画【象牙の悪魔/第三話イリュージョン】(’84)の扉絵を思い出すのも石井ワールドの楽しみ方である

GONINsaga-GALLERY_3.jpg (C)2015「GONINサーガ」製作委員会

 クライマックス後のBirds舞台上の〝YONIN〟は、遂、土屋アンナに眼差しが向くだろうが、斬られたホリゾントの端が風に揺らぎ見える柄本佑の神々しさも格別なものがある。
 そんな柄本佑をはじめ次世代俳優たち(東出昌大、桐谷健太、安藤政信)の熱演も見どころではあるが、やはり石井隆の世界を絢爛とするのは屍に乱舞する女優たちだ。

 バスルームでの土屋アンナと福島リラの対決では、劇画【黒の天使/闇の音】(’81)に描かれた画を見事に体現した土屋アンナの、ビッチな感じと恐怖におののく表情のバランスが見事。
 現代アートのように壁にペイントされた血の紋章も『死んでもいい』のバスルームを思い起こすに十分なシーンだった。

 個人的に一番素敵に見えたのが『フリーズ・ミー』『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』につづいて3度目の登場となる井上晴美。愛する亭主(鶴見辰吾)の名誉を回復したい思いで五誠会に怒鳴り込む迫力マムだ。
 土屋アンナも、福島リラも、銃を構える姿も様にはなっているが、井上晴美の水泳で鍛えた肩幅の広い体躯からスッと腕を伸ばした均整のとれた立ち姿には、惚れぼれするばかりである…。

 そんな女優たちがまとう音楽の選択も石井ワールドの聴きどころで、先に述べたように「紅い花」が『GONIN』のアイコンであるように、土屋アンナには Waltz、福島リラには Baroque~テレマンの「アリア」、井上晴美はJazz(オリジナル曲なのかスタンダードなのか不明だが安川午朗のピアノ演奏と思える)が、それぞれの女たちの妖気を包み込み、『GONIN』よりも女たちの映画として成り立っているのが嬉しい。

 『GONIN』においてビートたけしのヒットマンに殺された竹中直人は、根津甚八同様に石井ワールドには欠かせない役者として狂気のヒットマン明神として再起用されるが、『GONIN』との共通の遊びを交えたキャラクターと、変幻自在な俳優だけあって何の無理もない再登場となっている。この造形は面白い。
 その明神が掟破りのウージー機銃を使う説得性は、相棒の余市の首を持って彷徨う姿に『GONIN』のジミーとナミィの姿を転写させることで納得できるのだが、もう少しふたりの関係性も見せて欲しかった…これはブルーレイのディレクターズカットとしてのお楽しみになるのか?

 本編でカットされた部分といえば、麻美とアノ人とのワルツ・シーンもディレクターズカットで復活されるだろう。
 一瞬の夢想として、ワルツに身をあずけた麻美のストップモーションが、かつて「テネシーワルツ」で再生へ踏み出した名美の呟きと重なり、より強固な石井ワールドを感じることができるはず…。


★ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う★
★夜がまた来る★
★死んでもいい★
★フリーズ・ミー★
★天使のはらわた 赤い閃光★


 

『GONIN サーガ』特集 キネ旬10月上旬号発売

Kinejun_GONINsaga.jpg

手を携える者の 魂の滑空 すべては元に立ち返る運命…

公開まで1週間……

    ◇

キネマ旬報2015年10月上旬号【特集:GONIN サーガ】

[時代はサーガを欲望する]
「GONIN サーガ」 氷頭(根津甚八)は生きていた―すべてはそこから始まる。
大越組組長・大越(永島敏行)と若頭・久松(鶴見辰吾)それぞれの息子、大輔(桐谷健太)と勇人(東出昌大)、いまだ父の名誉が挽回されていないことに苛立つふたりを唆す、ひとりの刑事・森澤(柄本佑)。さらに謎の元アイドル・麻美(土屋アンナ)
「GONIN」のひとりであった氷頭に生命が吹き込まれ、ちあきなおみ〈紅い花〉がくり返し流れることで、19年前で止まっていた子どもたちの時間が動き出す。
そして父親たち世代の亡霊たちもまた、召喚されることになるのだ。 人間の心理など介在する余地すらなく、最期の時に向かって直進するこの、運命的物語。
本特集では宮沢章夫の「竹中直人論」、湯浅学による「歌謡曲論」、そして“超人"高山宏とライムスター宇多丸による「サーガ」論……などで、はっきり時代を画する“19年に一度の"傑作に迫る。 (キネマ旬報社HPより)

    ◇