TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

雑感:【天使のはらわた】Blu-ray化にこころ馳せ…



 石井隆公式ファンサイト『石井隆の世界』における「天使のはらわた」特集ページに、日塔滋郎氏のコラムが掲載開始された… 石井隆研究の第一人者として、最も信頼している氏の寄稿は必読!
石井隆の世界★天使のはらわた★


 石井隆公式ファンサイトのコラムで日塔滋郎氏が指摘していた70年代終わりの石井隆に対する社会現象…
 少し思い出してみるのだが、正直あまり実感はなかった…あの頃は、宮谷一彦や真崎守、上村一夫の単発作品が載っていると「ヤングコミック」誌を読んでいた時期だけに、石井劇画とは自然と巡り合っていたはず…

 ヤングコミック誌掲載で記憶に残る【おんなの顔】は、扉の画とクローズアップで描かれる女(名美)の倦怠が強烈だった…
 それでもまだ、石井劇画を主流にすることはなかった…積み上げられたヤンコミは、いまさら残念なことだが、30数年前の引っ越し時、大量に古本屋の店奥に消えたのだ…

 初めて〝石井隆作品集〟とタイトルショルダーを持った単行本「名美」…
 実相寺昭雄、金坂健二、権藤晋3氏の寄稿…石井隆と権藤晋の対談…ロマン・ポランスキーに言及している石井隆の作家性に共感を覚えた一冊だ…

 漫画誌を毎週欠かさず読んでいたのは高校生くらいまでで、以後、連載物は単行本を待って読む習慣…
 石井劇画も同じで『天使のはらわた』は曽根中生監督の映画が先…
 逆に『赤い教室』は劇画を読み劇場へ行った…劇画読者の期待を遙かに超えた映像と大きく波打つ物語性に、劇場の灯がついても暫く席を立つことが出来なかった…

 ロマンポルノの石井隆作品はタイトルに原作名を名乗っていても、過去の劇画作品を幾重に切り貼りすることで構成される場合が多く、特に『天使のはらわた 名美』における、石井劇画の映画的手法を逆手にとった田中登監督の裁量に興奮する…

 水原ゆう紀がヒロイン・オファーを断念したことで、石井劇画ファンだった鹿沼えりが名美役に自ら志願した『天使のはらわた 名美』…
 自己弁護で身を固める狂言まわし的ヒロインになったのは残念だが、高熱を押しての病院屋上雨の撮影や、過酷だったというラストシーンなど、鹿沼えりの表情の豊かさと圧倒的な美しさで魅力に輝く1作…

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石井隆の描き下ろし、Blu-rayに甦る名美

 7月4日にリリースされる「天使のはらわた」Blu-ray4作品のパッケージに描かれる石井隆描き下ろしのイラストが、Blu-ray-Boxのアウターとともに公開になった。

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 今回の『天使のはらわた』ジャケット・イラストを描くにあたって、かつて侮蔑された70年代当時の劇画タッチで再現した石井隆の熱量が半端ない…77年に連載が始まった「天使のはらわた」から、名美が確立された「おんなの街~雨のエトランゼ」までの姿が、より濃密に、より緻密に、甦っている。

 田中登監督の『名美』には、劇画と映画のラストシーンで挑発する名美と石井劇画至福の“振り返り”の名美が…。池田敏春監督の『赤い淫画』には、映画で重要なアイコンとなるジャングルジムと打ち拉がれる名美の姿が…。
 今回、70年代の劇画空間の輪郭を大きく撥ねた画には、石井隆が新たに筆を入れた髪の毛や雨の雫一本一本に愛憎の息吹が吹き込まれ、渦巻いている…

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 『天使のはらわた』Blu-ray BOXでは、名美と哲郎が場末のバーで再会するシーンで構成されたアウター・イラストにも感涙…
 劇画【天使のはらわた】では「上海帰りのリル」をBGMに名美と村木が言葉を交わすのだが、このアウター・イラストには、ちあきなおみ、あるいは根津甚八が歌う「上海帰りのリル」をイメージするコアなファンも多かろう…どうだろう?
 
★天使のはらわた 赤い教室★
★天使のはらわた 名美★
★天使のはらわた 赤い淫画★
★上海帰りのリル~根津甚八★

「天使のはらわた」シリーズ4タイトル、Blu-ray化!

 2016年に日活ロマンポルノ45周年メモリアルとして、全80タイトルをリリースした《ロマンポルノリブートプロジェクト》の第2弾が発表された。
 今回のBlu-ray&DVD作品は65タイトル。リリース数は減ったが、ヴァラエティ豊かに重要作品が並び、その充実ぶりが素晴らしい!
 なかでも「ついに来た」という想いが『天使のはらわた』シリーズの4作品(『赤い教室』『名美』『赤い淫画』『赤い眩暈』)の初Blu-ray化…7月4日リリースの予定だ…

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 単品それぞれのジャケットは一新され、石井隆書き下ろしのイラストが描かれる贅沢さである。限定ヴァージョンとして〝天使のはらわたシリーズ〟4作のBlu-ray BOXも書き下ろしイラスト仕様でリリースされる。
 ふたたび〝名美〟を描く、石井隆……その新たな執筆に対する想いが日活ロマンポルノ公式サイトで語られているが、胸がいっぱいになる…

 映像作家石井隆の誕生となったデビュー作『天使のはらわた 赤い眩暈』には、監督と主演の竹中直人によるコメンタリーが収録され、2001年の対談映像(45分)と佐々木原カメラマンのコメンタリー収録のDVDとともに重要作品。

 10月には既発の作品(石井隆原作・脚本)以外に、主演女優の交代(辺見マリ~新藤恵美)からラストシーンの改変など石井隆にとって因縁のある『ルージュ』の初Blu-ray化と、劇画「イリュージョン」を原作に映画『黒の天使』シリーズのプロトタイプとなったピカレスクロマン『夢犯』の初DVD化もある。

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★天使のはらわた 赤い教室★
★天使のはらわた 赤い淫画★
★天使のはらわた 名美★
★夢犯★

速水典子の音声コメンタリーで初Blu-ray化!

石井隆×相米慎二『ラブホテル』初Blu-ray化!

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 日活ロマンポルノ45周年メモリアルとして、2016年4月から始まったBlu-ray&DVDリリースも12月2日発売の16作品(再発含)で終わりを迎える。

 6月に他界した中原梨絵主演の『男女性事学 個人授業』初DVD化の嬉しいリリースとともに注目したいのが、石井隆×相米慎二『ラブホテル』の初Blu-ray化。
 驚愕したのが、主演女優速水典子による音声コメンタリーが収録されるという一報。
 先日来、速水典子へ思いを馳せていたところへの、嬉しいビッグニュースなのである。

 これまでの2度のDVD作品とはジャケットも新装され、映画とは関係ないが石井ワールドには欠かせないネオンサインをあしらい、バブル期突入前夜の甘美なムードを醸し出しているデザインは、相米&石井の女性ファンへの購買を意識したものだろう。
 これは絶対に、買いだよ!

 ほかの初Blu-ray化作品も、最後を飾るに相応しい問題作ばかり。
 神代辰巳『女地獄 森は濡れた』『「濡れた欲情 特出し21人』『嗚呼!おんなたち猥歌』の3作品、長谷部安春のシリアル・キラー『暴行切り裂きジャック』、アラーキーこと荒木経惟が監督した『女高生偽日記』(共同脚本・監督に中原俊/初ソフト化)など、どれをとっても最高の映像で手元に残しておきたいものだ。


石井隆作品のミューズ、Birthday


9月20日は速水典子の誕生日

ここしばらくお見かけしないけれど

石井隆ファンには ミューズとして記憶に残っている女優

『ラブホテル』『死んでもいい』『ヌードの夜』『夜がまた来る』『赤い閃光』『GONIN2』『黒の天使 Vol.1』『黒の天使 Vol.2』と最多出演
如何だろうか………

石井監督の新作発表ごとに 彼女の名前を探しているが
ずっと 叶わぬ状態がつづいている

いつか いつかまた戻ってきてほしい……
そんな思いを馳せる 女優

GONIN サーガ[ディレクターズ・ロングバージョン]


 『GONIN』(’95)の真正続編として、19年という年を経て生み堕とされた『GONIN サーガ』のディレクターズ・ロングバージョン Blu-ray BOXに興奮している。
 
 過酷で知られる石井隆ワールドの現場に若い俳優陣たちが挑み、血みどろの足跡を刻印した『GONIN サーガ』は、引退を表明した根津甚八の魂の演技の記録ともなり、連綿と連なる『GONIN』ファンの期待を大きく上回るピカレスクロマンとして劇場公開を終えたのだが、石井隆作品はヒットになかなか結びつかないのが現実で、映画はまたしても不入りだった。
 ある意味石井映画の不遇は想定済みだが、この作品が永くこころに残る稀代の傑作だということは間違いなく、小さな劇場での上映が相応しいと思っているファンとしては、少しでも語り継いでゆくのが努めだろう。
 その語りに恰好なのが、新たに衣を重ね差し出されたこのBOX。ふたたび体感し、目撃する喜び、どれもこれも感慨一入(ひとしお)なものである。

 本編ディスク1は、劇場版より40分長尺(169分)のディレクターズ・ロングバージョン。
 続編としての本作は、前作を見ていない新しい観客(特に若い俳優陣の女性ファンなど)への説明がある程度必要なうえ、ストーリーは単純だが細部に関わる登場人物が多いため、それぞれの情報量がかなり多い。それに加え、シネコンでの上映時間の制約で細かなカットを強いられたのは明白だったので、今回のロングバージョンで如何に石井監督の意向反映がなされるのか愉しみであった。
 ひと言で云って、期待に応えてくれたバージョンになっている。
 特に、石井ワールドを絢爛と彩る女たちの描写には顕著な増量があり、土屋アンナと福島リラのシーンでのアンナの表情の豊かさや、井上晴美の母として女としての仕草と表情の艶やかさを再発見できる。
 ほかにも、ヤミ金受付嬢(屋敷紘子)や氷頭が入院している病院の看護婦(高尾祥子)への肉付けなど、登場人物としての意味付けも完成したように見える。

 本編ディスク2は劇場版本編・特報/予告編が納められ、オーディオコメンタリー(東出昌大、柄本佑、竹中直人、石井隆監督、佐々木原保志カメラマン)と、audio仕様にDTS HEADPHONE:Xなるものを設定できるようになっている。
 オーディオコメンタリーでは、監督が『フリーズ・ミー』における井上晴美に言及しているのが嬉しい。哀しみの稲光りに消えた石井ワールドのイコンが今回、アクアリウムに儚く消えるところから大きくドラマが動き出すわけだが、そこまでの(本編ではほんの前半)井上晴美の存在感を以てすれば、今後も石井ワールドを彩る重要な女優であることは間違いないだろう。
 DTS HEADPHONE:Xはヘッドフォンでマルチサラウンドを体感できる仕様で、思っていた以上に雨の音響が素晴らしい。彼らと同じ土砂降りの雨の中に立っているような臨場感あふれる優れもので、凄いのひと言。これはひとりで、じっくりとヘッドフィンで愉しむに限る。

 ディスク3はメイキング映像(153分/スタッフバージョンのオーディオコメンタリー収録)に、各地のイベント映像(51分)と日本映画専門チャンネル用に製作されたミニ特別番組(15分)が納められている。
 時系列で構成された膨大なメイキング映像では、特に、スタジオの中に再現されたクラブ〝バーズ〟の巨大セットで行われた、雨と血しぶきの過酷な撮影現場に感動を覚える。
 本編はもちろん、ディレクターズ・ロングバージョンでも見ることができない〝それぞれの家族たちのワルツ〟は涙腺を刺激するものだし、そのあとにくる佐藤浩市と根津甚八氏の絡みにも涙……劇場であれだけ感涙したのに、またここでも泣きっぱなしとなる。
 俳優・スタッフたちの、まさに狂気とも言える姿勢には、ドラマ1本を鑑賞したに等しい感動を味わうことができ、3種類の『GONINサーガ』という素晴らしいものを見せてもらった。

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 初回BOXには、サウンドトラックCDが限定特典として納められている。
 例えば『仁義なき戦い』のテーマ曲が映画の総てを想起させるものであるように、安川午朗が手掛けた『GONIN』の音楽も物語を彩る圧倒的なテーマとして映画史に残るもの。
 前作『GONIN』のサントラ盤が廃盤であることから、『GONIN サーガ』公開後からサントラ盤を待ち望むファンが多くいただけに、今回のCDは嬉しいプレゼントとなっているのだが、ひとつ、久松親子のテーマとなるピアノ曲が納められていないのが、とても好きなサウンドだけに惜しい。

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 ブックレットの充実も半端ない。脚本家港岳彦と作家桜庭一樹との対談は読み応え十分に、音楽担当の安川午朗インタビューはかなり珍しいもので、石井隆監督の特別寄稿「少女からの手紙」は相変わらず作品に傾けた熱量の昇華に戸惑っている様子が窺え面白い。

★手を携える者が舞い降りた~GONIN サーガ★


『GONIN サーガ』Blu-ray BOX 発売決定




 早、年末…来年のことを言えば鬼も笑うのだろうか……

 2016年3月末に「GONIN サーガ〜ディレクターズ・ロングヴァージョン」Blu-ray BOXがリリースされる……

 3枚組Blu-ray(DVD)の内容が凄い!
◆ディスク1/劇場本編より30分近く長い2時間40分(予定)のディレクターズ・ロングヴァージョン
◆ディスク2/劇場版本編、特報、劇場予告編、 TVスポット、オーディオコメンタリー(キャスト・ヴァージョン)
◆ディスク3/メイキング映像(オーディオコメンタリー、スタッフ・ヴァージョン収録) 未公開シーン、イベント映像、特別番組(日本映画専門チャンネル用ミニ番組)

 そして、初回限定としてオリジナル・サウンドトラックのCDまでもが収納されるという……

 例えば『仁義なき戦い』のあのテーマ曲が映画の総てを想起させるものであるように、安川午朗が手掛けた『GONIN』の音楽も物語を彩る圧倒的なテーマとして映画史に残るもの…
 前作『GONIN』サントラ盤が廃盤であることから、『GONIN サーガ』公開後からサントラ盤を待ち望むファンが多くいただけに、例えBOXのみの限定商品とはいえCD化は喜ばしい……
 「紅の花」「ラスト・ワルツ」の収録は難しいだろうけどね……