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TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

石井隆ワールド:名美の眼差し

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 石井隆の劇画作品では常に名美の射貫くような瞳が読者を魅了するのだが、その突き詰めた眼差しをそのまま映画の中に惹き込んだのが、田中登監督の『天使のはらわた 名美』だろう…

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 石井劇画のコマ割りを連想させるカットと、名美を生き写したかの如く躰を張った鹿沼えりの表情が証明している…

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石井隆作品におけるミューズ、速水典子…

9月20日は、女優速水典子のBirthday…



1980年代初め、「週刊プレイボーイ」や「GORO」などにグラビア・アイドルとして、またカメラ雑誌などでヌードを披露していた彼女の転機は1985年、相米慎二監督×石井隆脚本『ラブホテル』で土屋名美に抜擢され、ヨコハマ映画祭優秀新人賞を受賞…

『死んでもいい』では巻頭、電車内に座る小さな子どもの母親で…
『ヌードの夜』は余貴美子の名美を蔑むような眼で見るセレブなお嬢として…
『夜がまた来る』では、かつての村木を演じた寺田農が通うクラブのママ…
『赤い閃光』は川上麻衣子の名美との女物語を束ねるキイパーソン…
『GONIN2』では5人から外されたが、ちゃんとワンシーンで高笑い…
『黒の天使 Vol.2』では片岡礼子の母親も、『黒の天使 Vol.1』ではその片岡礼子の銃弾を仁王立ちで浴びていた…

石井隆、はじめての演出は舞台から



1980年、日劇ミュージックホール5・6月公演「セクシー・ギャルの青いためいき」の第2部で、石井隆が『名美を探して』と題した演目1幕を演出している…
この話は十数年前に初めて耳にし、当時、パンフレットを探したものだが、なかなか縁がなく、しばらく忘れた事案だったのだが、先日、石井隆ファンのツイートのお蔭でふたたび古書店サイト巡りをしてみたら、今度はあっさりと見つかった…巡り合わせの偶然に感動している…

「天使のはらわた」「横須賀ロック」など、既に〝名美〟もので名を馳せていた劇画家石井隆だが、映画を撮るのはまだまだ先のこと、まさにこれが演出家としてのデビューと言えるだろう…

70年代からの日劇MHの舞台演出は著名人が関わるようになり、寺山修司、武智鉄二、山口清一郎(日活監督)、戸川昌子、蜷川幸雄、勅使河原宏、辻村ジュサブロー、高橋伴明、篠原とおるらが名前を連ねている…
女優陣も、ひろみ麻耶、衣麻遼子、三井マリア、原悦子、高村ルミ、二條朱実など日活や東映のいわゆる裸の女優たちが華を添えている…

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石井隆演出『名美を探して』の主演は、この年3月に公開されたにっかつロマン・ポルノ『スケバンマフィア 肉刑〈リンチ〉』で主演を務めた倉吉朝子…
題材は確実に「天使のはらわた」であり、舞台にオートバイが置かれ踊りと芝居で構成されたものだろうと想像される…

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『スケバンマフィア 肉刑〈リンチ〉』は池田敏春監督のデビュー作…パンフには、池田敏春監督の倉吉朝子への寄稿文が掲載されている…
同時に、助監督時代から見知った石井隆への祝辞代わりとも言えるのだろう…

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石井隆の新作を観たいと念じる日々…



7月11日は石井隆監督の誕生日…

石井隆の劇画で人生が変わったと言っても決してオーヴァーではない…
映画も然り…
今日も雨だ、石井隆の雨が降っている…
名美と村木の魂揺さぶる永遠を感じたい…
血とヴァイオレンスの画が観たい…

何度、ため息をつけばいいのか…
石井隆、石井隆、石井隆…

石井隆の扉絵



『キネマ旬報』6月上旬号
内田裕也 萩原健一 追悼特集の扉絵を石井隆が描いている

神代作品で繋がるふたりが 映画で共演することはなかったが
石井隆の一枚の画が夢の共演を果たした

振り返る男ふたり 立ち去るおんな
雨の操車場 橋桁は見えるか 
駅舎の隅に 名美がいる 
港の陰に 魔世が立つ

そこには 幾多のドラマが立ち上がっている

ツイートまとめ〜石井隆ブラックな世界〜2018.09-11

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『天使のはらわた 赤い閃光』
名美のリビングからちひろのバーカウンター、ちひろのベッドからラブホのベッドへと、遮断される屋外の喧噪…外界は土砂降りの忌わしい悪夢…ビデオカメラのテープの中からテレビ画面の中へと殺戮は移動し、充満するのは石井ブラックな世界…
#石井隆
#川上麻衣子

『ヌードの夜~愛は惜しみなく奪う』のポスターって、『夜がまた来る』のラストシーンと相対的な図案だよね…ちひろの銃弾も、名美の銃弾も、より鮮烈に魂を射ぬいてくるから、何回観ても胸が苦しくなる…
#石井隆

『夢犯』のDVDジャケが、美麗・赤坂麗を求めるファンから評判が悪いのはリリース前からなのだが、70年代の石井隆劇画を読んできた者からすれば、PYTHON357の今世紀版として難なく受け入れることはできるんだよね…黒の天使じゃないところがミソ…
#石井隆

優と名乗る『夢犯』のヒロインは、原作の名無しのヒットマン(名美に間違われる)とは様相を変えたが、どちらもブローニングを所持している…黒天のガバメントやS&W、ましてやパイソンなど握らせず、峰不二子のように美貌に合わせた武器の選択である…
#石井隆

何を言っているかと笑ってくれていいが『アトミック・ブロンド』鑑賞中、ずっと石井隆の匂いを嗅いでいた…有無を言わせないクール・ヴァイオレンス、血の香り漂うトーン、死臭塗れの銃撃と格闘に石井ノワールを重ね合わせ、新たなる石井隆のヴァイオレンスを絶対に観たいと…
#石井隆

石井隆×安川午朗の作品集…18年前『フリーズ・ミー』公開に伴って「名美の総て」と題して企画され頓挫した経緯もある…今度は『SEVEN』で実現させてくれ…奥山さん、サントラのリリースも念頭に入れて、お願い…
#石井隆
#安川午朗
#奥山和由

安川午朗の「石井隆作品集」アルバムをリリースして欲しいよ…
不覚にも『黒の天使 vol.1』のサントラ盤のことを忘れていたが、石井隆×安川午朗の作品集がGONIN&GONINサーガ(BOX限定CD)の3点だけなんて…他作品サントラがいっぱい出ているのに、寂しい…
#石井隆
#安川午朗

『GONIN サーガ』における土屋アンナや福島リラ、水泳で鍛えた体躯の井上晴美らの銃を構えた姿には惚れ惚れしたが、均整のとれた立ち姿で言えば屋敷紘子のガン・アクションも見たかった…次は必ず見せ場を…
#石井隆

石井隆のピカレスクって、名美的女が欲望と暴力で迫る男たちに銃で立ち向かった【パイソン357】(’75)から、杉本美樹の『赤い手錠(ワッパ)』に触発されながら描かれた【黒の天使】(’82)までのヴァイオレンス・ノワールが源にあるから、やはり女たちのガン・アクションは不可欠…
#石井隆

「SEVENのようなものを本気でやるのは狂気の沙汰…(《映画秘宝》奥山和由Pインタビューより)」とは、如何なるシナリオ、キャスティングなのか…やけどしそうな言葉に狂喜…
#奥山和由
#石井隆

70年代石井劇画に初めて村木が登場したのが【横須賀ロック】…その後【緋の奈落】【夜に頬よせ】などに無頼の村木像の原型があり、80年代には小市民的な村木が存在するのだが、佐藤浩市はそのどちらでもいける…
#石井隆

池部良の律儀さと色気を持った俳優をなぞってみたら、佐藤浩市が浮かんだ…『GONIN』における佐藤浩市扮する男は、名前こそ“万代”だが村木哲郎とも読み取れる存在…根津甚八亡き後の三人目の村木に思いを馳せると、佐藤浩市の村木像はピタリと嵌る…
#石井隆
#GONIN

石井隆の劇画における村木姓は『乾いた花』の池部良扮するヤクザの名前から頂いた、と何かで読んだ気がする(間違っていたらごめんなさい)…艶やかで謎めいた女に翻弄される中年やくざ、ここが村木哲郎の原点のひとつと考えてもあながち間違いとは言えないだろう…
#石井隆
#乾いた花

黒い十人の名美

土屋名美を演じた大好きな女優たち…



余貴美子
速水典子
夏川結衣
水原ゆう紀
大竹しのぶ
泉じゅん
川上麻衣子
喜多嶋舞
鹿沼えり
安原麗子(画像がみつからず…)