TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

RSD限定、BEATLES『Strawberry Fields Forever / Penny Lane』



 毎年4月の第3土曜日に、世界同時開催されるレコードの祭典「RECORD STORE DAY」
 復刻レコードがリリースされるということで、今年の目玉がBEATLESの『Strawberry Fields Forever / Penny Lane』だったのだが、RSDに関心がなくて、実はこんなのが出ているなんて知らなかった。
 昨晩23日に〝帝都熱烈音盤解放戦線〟さんの記事で知った具合で、ネットなど見てみたら案の定売り切れ続出…当たり前の話。

 一夜明けての24日の昼休みに散歩がてらにタワレコに出掛けてみたら、なんと7枚、店頭に並んでいたわけで……つい買ってしまった。
 オリジナルジャケの復刻はピントの甘い複写だが、日本盤特典の日本初回シングル・ジャケの復刻は綺麗だ。

 リアルタイムで、自分の小遣いで初めて買った『REVOLVER』(’66)からドップリはまったBEATLES熱だったので、『Strawberry Fields Forever / Penny Lane』も、このあとの『SGT.PEPPERS』も、一番思い入れがあるレコード。BEATLESで10曲選べと云われればこの2曲は必ず入れる…あと「A Day In The Life」も絶対…。

 来月はその『SGT.PEPPERS』の50周年記念エディションBOXがリリースされる。
 BEATLESやSTONESのアーカイヴスものは敬遠してきたのだが、高額商品と云えど『SGT.PEPPERS』だけは手に入れないと、後々後悔することが必至なのだ。

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お気に入りのROCK LIVE盤9選_1968〜1972



Twitterの〝#私の大好きなライブ盤9枚〟を、覚えにブログにもアップしておく…
これらは1968年から72年くらいに、リルタイムで買い、レコードの溝がすり減るくらいに聴きまくった9枚…
オーソドックスな名盤ばかりだが、趣味がお判りであろうこの頃は、BLUES ROCK一辺倒だったのだ…

日本ではデビューアルバムとなったTEN YEARS AFTERのUNDEADは、日本独自のジャケット…オリジナル盤との違いにびっくりしたっけ(笑)…

このなかでCANNED HEAT:Live at Topanga Corralが渋めだろうな…







Rock'n Roll New Year 2017

あけましておめでとうございます


Stan's Blues /Stan Webb's Chicken Shack

 干支に合わせたロック・アルバム・ジャケットの紹介、2017年は酉年。

 ニワトリなら英国のブルース・ロック・バンド「チキンシャック」だろう。
 1960年代の英国ロック・シーンはジョン・メイオールを立役者に、彼のバンドから派生したミュージシャンたちを含めて一大ブルース・ブームが吹き荒れていた。
 それを追い風に、1968年にBlue Horizonからメジャー・デビューしたチキンシャックは、リーダーのスタン・ウェブのギターとピアノのクリスティン・パーフェクトのヴォーカルが二枚看板のブルース・ロック・バンド。
 フリートウッド・マックとサヴォイ・ブラウンと共に3大ホワイト・ブルース・バンドと称され、日本でも一躍人気を得ていた。

 ただし1970年代に入り、クリスティンがフリートウッド・マックのジョン・マクヴィーと結婚のために脱退し、その後もメンバーが次々と脱退しバンドは空中分解……
 その後、スタン・ウェブはサヴォイ・ブランに加入したり(キム・シモンズと元キーフ・ハートレー・バンドのギタリスト、ミック・アンダーソンとのトリプル・ギター体制でアルバム『Boogie Brothers』を発表)、自身のバンドを再編したりの紆余曲折を繰り返すことになるのだが、80年代後半から90年代に入りアルバムを数々リリースしている。
 ヨーロッパでの人気はずっと継続していたようで、特にドイツでの人気は凄いらしく、アルバム・リリースもドイツが多く、また、そのライヴ活動の様子はYou Tubeで見ることができるのが時代の恩恵だと思い嬉しい限りである。



 最新ライヴとしては、2016年9月のものを観ることができる。すっかり髪が真っ白になっちまったが、ウェブ節は健在である。

    ◇

 さて、このアルバム『Stan's Blues』はDVDで発表された2004年のライヴを収録したものだが、いまのところ最新CDとなる。

Stan Webb's Chicken Shack「Stan's Blues」

01 So Tell Me
02 The Thrill Has Gone
03 Reconsider Baby
04 I Know You Know Me
05 You Are Te Sweetest Little Thing/Hurt
06 Stan Webb's Chicken Shack Opera
07 Spoonful
08 Doctor Brown
09 I'd Rather Go Blind
10 The Daughter Of The Hillside
11 Stan's Blues



スプリングスティーン『ザ・リバー・ボックス』を紐解く

 ブルース・スプリングスティーン『THe River』35周年記念BOXは、幻のアルバム再現と完全未発表曲集、完全未発表ライヴの映像化で4CD+2Blu-rayの6枚組といった最高の内容で、年末年始にかけて十二分に堪能している。
 『ザ・リバー』はこれで4点目。
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 LP盤は発売当初の日本盤が1枚。CDは紙ジャケを2枚。
 1枚は1999年の“NICE PRICE紙ジャケシリーズ”で、これはブルース側からのクレーム(音質と紙ジャケのクォリティが問題だと思われる)ですぐに回収され発売中止となっている。全16枚シリーズだったが、紙ジャケの再現度は低く音質も芳しくない代物だった。(このシリーズでいま手元にあるのは『ザ・リバー』と、〈Tunnel of Love Express Tour〉のライヴを収録したミニアルバム『Chimes Of Freedom』の2枚だけ)
 もう1枚は2005年リリースの紙ジャケシリーズ。US初盤を模した光沢のあるジャケット再現が素晴らしく、音源はブルース本人の意向によってオリジナル・マスター・テープが使用されていた。

 さて、それではボックス・セットの中身を順次見てゆこう。

 ザ・リバーBOX ~THE TIES THAT BIND: THE RIVER COLLECTION
 〝The Ties That Bind〟(人と人との繋がり)と題された『ザ・リバー・ボックス』の日本盤は、帯を印刷した箱型パッケージに収まっている。

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 まずは、ボックス・セット収録のハードカバーの写真集。
 初のトップ10入りした先行シングル「ハングリー・ハート」のジャケット写真のアウトテイクをはじめ、レコーディング風景やステージ写真など、200枚以上の未公開写真で埋め尽くされた豪華本だ。

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 『闇に吠える街』BOXにも収録されていたような手書き歌詞を複写したレプリカ・ノート。これは正直どうでもいいかな……。

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 CDとBDは、二つ折りのバインダーを模した紙パッケージにそれぞれ紙ジャケ仕様で納められている。メモラビリアが紙ジャケを外した箇所にも印刷されている。

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 紙ジャケの形態はすべて外側への折り返し。

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 DISC.1&2はアルバム『ザ・リバー』のオリジナル形態全20曲。
 2014年リマスター・ヴァージョンが使用されている。

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Original THE RIVER album Record One
1. タイズ・ザット・バインド (The Ties That Bind)
2. 愛しのシェリー (Sherry Darling)
3. ジャクソン刑務所 (Jackson Cage)
4. 二つの鼓動 (Two Hearts)
5. 独立の日 (Independence Day)
6. ハングリー・ハート (Hungry Heart)
7. 表通りにとびだして (Out in the Street)
8. クラッシュ・オン・ユー (Crush on You)
9. ユー・キャン・ルック (You Can Look (But You Better Not Touch))
10. アイ・ウォナ・マリー・ユー (I Wanna Marry You)
11. ザ・リバー (The River)
Original THE RIVER album Record Two
1. ポイント・ブランク (Point Blank)
2. キャディラック・ランチ (Cadillac Ranch)
3. アイム・ア・ロッカー (I‘m a Rocker)
4. 消え行く男 (Fade Away)
5. 盗んだ車 (Stolen Car)
6. 恋のラムロッド・ロック (Ramrod)
7. ザ・プライス・ユー・ペイ (The Price You Pay)
8. ドライブ・オール・ナイト (Drive All Night)
9. 雨のハイウェイ (Wreck on the Highway)

    ◇

 このボックスの目玉のひとつがDISC.3の『ザ・リバー・シングル・アルバム』。
 1979年のクリスマスにリリース予定だったがブルースの意向で発売が見送られた『The Ties That Bind』を再現したもので、後のアルバム『ザ・リバー』に収録されないまま見送られた3曲以外でも、全てテイク違いとミックス違いの全10曲。聴くほどに惹き込まれる楽曲群だ。

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THE RIVER: Single album
1. The Ties That Bind
2. Cindy
3. Hungry Heart
4. Stolen Car (ver. 1)
5. To Be True
6. The River
7. You Can Look (But You Better Not Touch) (ver. 1)
8. The Price You Pay
9. I Wanna Marry You
10. Loose Ends

 「Cindy」「To Be True」「Loose Ends」の3曲が『ザ・リバー』に未収録。「To Be True」「Loose Ends」は1998年に『TRACKS』で発表されたが「Cindy」は完全未発表。
 必聴は「ユー・キャン・ルック」の初期ヴァージョンで、歌詞は同じで曲がまったくの別物なのに驚愕する。
 「盗んだ車 」もピアノで始まるヴァージョンで、物語性(歌詞)が長く聴き応えがある。既に『TRACKS』で発表されていたが、これもミックスが違う。
 ほかに『ザ・リバー』に収録された楽曲で違いが顕著なのは、中盤の歌詞差替えとフェイドアウトのハーモニカが聴こえる「ザ・プライス・ユー・ペイ」や、終盤のハミングがオミットされていてあっさりとフェイド・アウトする「ザ・リバー」など興味深いものばかりだ。

    ◇

 もうひとつの目玉がDISC.4の『ザ・リバー:アウトテイクス』。
 親しみやすいポップな楽曲は11曲が完全未発表で、残り11曲は『TRACKS』や2003年の『Essential』などで陽の目を見た曲群だが、それらを“ザ・リバー・セッション”として一同に会したことで、このボックスの魅力を一段と高めているだろう。

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THE RIVER:Outtakes
~未発表曲〜
1. Meet Me In The City
2. The Man Who Got Away
3. Little White Lies
4. The Time That Never Was
5. Night Fire
6. Whitetown
7. Chain Lightning
8. Party Lights
9. Paradise By The “C”
10. Stray Bullet
11. Mr. Outside
~既発曲〜
12. Roulette
13. Restless Nights
14. Where The Bands Are
15. Dollhouse
16. Living On The Edge Of The World
17. Take 'em As They Com
18. Ricky Wants A Man Of Her Own
19. I Wanna Be With You
20. Mary Lou
21. Held Up Without A Gun
22. From Small Things (Big Things One Day Come)

 未発表曲のなかで「Chain Lightning」が、かなりクールな楽曲で耳に残る。
 唯一のインストゥルメンタル「Paradise By The “C”」は、1978年の〈Darkness On The Edge Of Town Tour〉の第2部の幕開きで既に演奏されている。(1986年リリース『THE “LIVE” 1975-85』において78年7月7日の演奏が初収録される)

    ◇

 残るはBlu-rayディスクが2枚。
 「THE TIES THAT BIND」と題された『ザ・リバー』制作秘話のドキュメンタリー(約60分)は、アコースティック・ギター片手に当時を振り返るブルースのインタビュー構成で、「タイズ・ザット・バインド」や「ザ・リバー」など数曲をアコースティック・ヴァージョンで聴くことができる。

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    ◇

 「THE RIVER TOUR TEMPE 1980」は、1980年の〈The River Tour〉から11月5日アリゾナ州立大学での完全未発表ライヴ映像が2時間40分収録されている。それに加え、9月下旬のツアー・リハーサルの演奏も20分ほど収録。アルバム・リリース前にライヴ・アレンジを試みている様子である。

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THE RIVER TOUR TEMPE 1980 live concert from Tempe 1980, plus rehearsal footage 
1. Born To Run
2. Prove It All Night
3. Tenth Avenue Freeze-Out
4. Jackson Cage
5. Two Hearts
6. The Promised Land
7. Out In The Street
8. The River
9. Badlands
10. Thunder Road
11. No Money Down
12. Cadillac Ranch
13. Hungry Heart
14. Fire
15. Sherry Darling
16. I Wanna Marry You
17. Crush On You
18. Ramrod
19. You Can Look (But You Better Not Touch)
20. Drive All Night
21. Rosalita (Come Out Tonight)
22. I'm A Rocker
23. Jungleland
24. Detroit Medley
25. [Credits]〜Where The Bands Are
《BONUS》
26. Ramrod[The River Tour Rehearsals]
27. Cadillac Ranch[The River Tour Rehearsals]
28. Fire[The River Tour Rehearsals]
29. Crush On You[The River Tour Rehearsals]
30. Sherry Darling[The River Tour Rehearsals]

 当日は34曲を演奏したステージなので、10曲ものボツ映像があるのが惜しいところだが、そんな考えをぶっ飛ばすくらい素晴らしい映像・演奏・ステージパフォーマンスを目にすることができる。

 「明日なき暴走」で幕開け、ロイ・ビタンのピアノの上で歌い始める「凍てついた十番街」。「二つの鼓動」を歌い終えるとステージにショーツが投げ入れられ、「プロミスト・ランド」が終わると女子学生がステージに飛び出しブルースに抱きついたりする(ブルースはキスで応える)シーンを挟み、「ザ・リバー」まで一気に8曲を歌い上げる。そして、ファンに語り継がれるほど有名なブルースの発言と「バッドランド」。

 この日は、共和党のロナルド・レーガンが圧倒的な支持を得て大統領に選出された翌晩のライヴ。
 「昨夜恐ろしいことが起こった。君たちはまだ若い。君たちの行動に期待する人々は沢山入りと思う。だから、この曲を君たちのために歌うよ」と発言して「バッドランド」になだれ込む。
 このときのヴァージョンが『THE “LIVE” 1975-85』にも納められるほど、素晴らしい演奏と歌だ。

  待つことで時間を無駄にしちゃいけない…
  ぼくたちはこの荒れ果てた地で生きなくちゃいけない…心を奮い立たせよう…
  進み続けよう…何かが見えてくるまで…
  荒れ果てた地が良くなるまで…(「バッドランド」要訳)

 第2セットは、チャック・ベリーの「No Money Down」から「キャディラック・ランチ」が始まる〈The River Tour〉初期のレアパターンから、終盤への大ロックンロール大会が繰り広げられる。


 年末に入った情報では、Blu-rayに未収録の10曲が《live.brucespringsteen.net》においてMP3でフリーダウンロードを開始した。映像は何かしらのトラブルがあったのだろうと想像し、CD−R通販もあるようなので音だけでも完全版を聴くことが出来るようだ。

1. Darkness On The Edge Of Town  5:08
2. Independence Day 7:03
3. Factory 3:16
4. Racing In The Street 8:30
5. Candy's Room 3:29
6. The Ties That Bind 3:47
7. Stolen Car 4:50
8. Wreck On The Highway 4:56
9. Point Blank 7:57
10. Backstreets 8:29


「ビコーズ・ザ・ナイト」パティ・スミス・グループ



パティ・スミス・グループ◆ ビコーズ・ザ・ナイト/ゴッド・スピード 1978年

 クリスマスからずっと、ブルース・スプリングスティーンの初期のアルバムを聴きながら年末を過ごしているが、12月30日はパティ・スミスのBirthdayということで、スプリングスティーンがパティと共作したこの曲を2015年の最後に取り上げることにした。

 パティが3rdアルバム『イースター』をレコーディングしている1978年、当時ブルースもアルバム『闇に吼える街』を制作しており、そこで作られた曲を元にパティが詞を載せ完成した曲が「ビコーズ・ザ・ナイト」だったが、結局ブルースはこの曲をアルバムに収めず、パティのアルバムのみ収録され、そのままシングルとしてもリリース。そして見事に、シングル全米13位の初の大ヒットとなった。
 同じように、ブルースにとってもビルボード・チャート・トップ20に入る初のシングル・ヒット曲となっている。

 ブルースは「ビコーズ・ザ・ナイト」をずっとライヴでのみ演奏しつづけてきたが、1986年『THE 〝LIVE〟 1975-1985』で初めてライヴ・ヴァージョンをレコード・リリースし、その後、2010年の『闇に吠える街』アウト・テイク集『The Promise』でやっとスタジオ・ヴァージョンをお披露目している。




スプリングスティーン『ザ・リバー・ボックス』届く

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ザ・リバーBOX ~THE TIES THAT BIND: THE RIVER COLLECTION

 クリスマス・イヴに届いた最高の代物。

 1980年10月(日本発売11月)にリリースされたブルース・スプリングスティーンの通算5作目のアルバム『ザ・リバー』の、発売35周年を記念した4CD+2Blu-rayの6枚組BOX(DVDは7枚組)だ。

 これまで、この手のスーパー・デラックス・コレクションBOXには手を出さないようにしてきたのだが…ツェッペリンしかり、ストーンズしかり、ボス(ブルース)で言えば5年前の『闇に吠える街』BOX(3CD+3DVD)でさえスルーしているのだが、今回は、なにせ『ザ・リバー』だ。
 アルバムは、全米アルバム・チャートで初の1位を獲得した初の2枚組全20曲という大力作だが、このBOXもまた凄いヴォルーム。この内容なら後で絶対に後悔しないように、少しムリしてでも手に入れたのである。

 ボスのアルバムで最初に買ったのが『ザ・リバー』だった。後追いで『明日なき暴走』『闇に吠える街」を聴くようになったのだが、熱心に聴くのはやはりこのアルバムかな。
ブルースを初めて聴きたいという人がいたら、絶対にこの1枚(2枚組)をお勧めするし、これしかないでしょ……それが『ザ・リバー』だ。

 『ザ・リバー』は当初[THE TIES THAT BIND]というタイトルで1枚もののアルバムとして1979年にリリースされる予定だったのだが、ブルースが満足しなかったために発売を中止し、レコーディングを続行。
 オーヴァーダビングをなるべく避けたスタジオ・ライヴのような生々しい録音で、約1年半もの製作期間をかけたレコーディングでは、当然2枚組でも納まらなかった沢山の未発表曲を生み出している。そのなかの数曲は1998年の『TRACKS』や2003年の『Essential』などで陽の目をみたわけだが、今回はまだまだ埋もれていた未発表曲と秘蔵映像を解禁。R&Rのフレイヴァーに彩られた『ザ・リバー』の、完全なる完結を目指した最高の内容ではないだろうか。

 BOXリリースに伴って2016年の全米ツアー(1~3月)の詳細が明らかになり、ツアー名は〈2016 The River Tour〉。『ザ・リバー』がリリースされた1980年10月から1981年9月まで行われた〈The River Tour〉の再現というのだ。
 この全公演は録音され、後にダウンロード/CDリリースの予定があるようなので楽しみにしよう。

さて、BOX内容の写真掲載は後日に紹介できればということで…
年末年始はリバー三昧といきましょ… 

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ブルースブレイカーズの貴重音源、発掘


John Mayall’s Bluesbreakers / Live in 1967

 80歳を超えても、いまだ現役でバンド活動をつづけているBlues Man ジョン・メイオールの、1967年のロンドン・ライヴ音源が公式リリースされた。

01. All Your Love (Manor House 5 May 67)
02. Brand New Start (Bromley 29 Apr 67)
03. Double Trouble (Manor House 5 May 67)
04. Streamline (The Marquee Club 27 Apr 67)
05. Have You Ever Loved a Woman (The Ram Jam Club 1 Feb 67)
06. Looking Back (Bromley 29 Apr 67)
07. So Many Roads (Manor House 5 May 67)
08. Hi Heel Sneakers (The Ram Jam Club 1 Feb 67)
09. I Can’t Quit You Baby (Klook's Kleek 28 Apr 67)
10. The Stumble (The Marquee Club 27 Apr 67)
11. Someday After Awhile (Bromley 29 Apr 67)
12. San-Ho-Zay (Manor House 5 May 67)
13. Stormy Monday (Manor House 5 May 67)

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 バンドメンバーはVocals:ジョン・メイオール、Guitar:ピーター・グリーン、Bass:ジョン・マクヴィー、Drums:ミック・フリートウッド……言わずもがなBlues Rockファンなら承知であろう、のちのフリートウッド・マックを結成するピーター・グリーンとジョン・マクヴィーとミック・フリートウッドの3人が揃ったライヴということだ。

 今回発掘されたライヴは、トム・ヒュイッセンというオランダのファンがロンドンの5つのクラブにおいて1チャンネル・オープンリールのテープレコーダーで録音したもので、最近その音源をメイオールが取得しデジタル復元したもの。
 もちろん、半世紀近くも前のモノラル・オーディエンス録音なので音質はブートレグのように聴こえるかもしれないが、オープンリールのテープレコーダーで録音したもので言えば過去においても『ブルース・バンドの日記』(’68)が公式リリースされているのだし、この程度の音質は全然問題にならない。かなりクリアな音で再現されている。

 なによりも、この時期のピーター・グリーンの素晴らしいパフォーマンスを聴くことが出来た歓びを、存分に噛みしめることである。
 特に、グリーンの独断場となるインストゥルメンタル曲「The Stumble」と「San-Ho-Zay」は、ともに7~8分の長尺で激しいギター・プレイを披露。演奏時間が9分近い「Stormy Monday」も、エリック・クラプトンとジャック・ブルースが在籍時の唯一の録音(17 March 66)と聴き比べてみるのも愉しい。

 さてブルースブレイカーズといえば、その後のロック・ミュージックに名を馳せる多くの名プレイヤーたちが集まり、育ち、巣立っていること、そして、特に1964年から1968年のデッカ・レコード時のメンバー変遷が激しいことでも有名。
 ミック・フリートウッドは、ジェフ・ベック・グループに参加することになったエインズレー・ダンバーの後任として、4月にシングル『Double Trouble/It Hurts Me Too』をレコーディングした後、6月のシングルがリリースされる前に、ピータ・グリーンとともにブルースブレイカーズを脱退しフリートウッド・マックを結成した(ジョン・マクヴィーは遅れて参加)。

 このアルバムは、ミック・フリートウッドがブルースブレイカーズで活動した約3ヶ月の間の記録でもあるが、エインズレー・ダンバーがクレジットされている『A Hard Road』がリリースされる前の2月1日のライヴに参加していることなど、ある意味歴史的資料としても貴重だと云うことである。