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TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「銃」*武 正晴監督作品

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監督:武 正晴
原作:中村文則
企画:奥山和由
脚本:武 正晴、宍戸英紀
音楽:海田庄吾
出演:村上虹郎、広瀬アリス、リリー・フランキー、日南響子、新垣里沙、岡山天音、後藤淳平(ジャルジャル)、村上淳

☆☆☆☆ 2018年/KATSU-do/97分

    ◇

 芥川賞作家中村文則のデビュー作の映像化作品…

 大学生のトオル(村上虹郎)は、雨の夜の河原でひとりの男の死体と共に放置されていた拳銃を手にし、自宅アパートに持ち帰る。
 やがて、その銃は彼にとってかけがえのない宝物のような存在になり、大切に扱うようになる…銀色に光り輝く銃は美しき恋人の如く、トオルの大学生活の心的様相を鮮やかに変えてゆく…。

 悪友のケイスケ(岡山天音)に合コンへ誘われたトオルは、その夜出逢った女と一夜を過ごす。翌朝、女の部屋で目覚めると、女がトーストを焼いていた。
 朝食をとりながらテレビを見ていると、あの銃と男の遺体が発見されたというニュースが流れ、途端に気分が悪くなったトオルに対し、優しく接する女。
 その日以来、トオルは彼女のことを“トースト女”(日南響子)と頭の中で呼日、セックスフレンドとして、度々性欲を吐き出すようになった。

 トオルのアパートの隣の部屋から、時折、子供の泣き声と我が子を罵倒する母親(新垣里沙)の声が漏れてくる。それはトオルにとって、親との忌まわしい過去をよみがえらせる。

 大学では帰国子女のユウコ(広瀬アリス)と知り合い、やけにフレンドリーなユウコとはセックスの対象ではなく、あえて時間をかけて親しくなることを計画…それは魅惑的なゲームともいえた。
 優等生的なユウコとトースト女、ふたりの女のあいだで自分なりのバランスをとってゆくトオル…。
 日々、銃に惹かれていくトオルはやがてカバンに入れて持ち歩くようになり、その刺激がトオルをさらに高揚させていった。

 ある日、トオルのアパートをひとりの刑事(リリー・フランキー)が訪れ、近くの喫茶店で対峙する。刑事は、トオルと銃のすべてを知っているようにしゃべり出す。

「人間を殺すとね、不思議なことかもしれませんが、普通の理性でいれなくなるそうですよ」

 そして、刑事からある言葉が発せられたとき、トオルは後戻りのできない“どこか”に、否応なく踏み出していくのだった…。

    ◇

〜ツイッターまとめ〜

 開巻、濡れた画面と雫に石井隆のあの映画のイメージが重なったが、それも一瞬のこと…主人公のモノローグが入ったところから映画の着地点を求め、不安とスリルの虜になっていた…終幕は、鮮やかなカタストロフに息を飲む…
 間違いなく、これ傑作…

 銃を持ったことでフツフツと湧き上がる狂気を抑えつつ、モノクロームに映える白いシャツで疾走する主人公トオルの孤独は、色彩に惑わされないモノクロームだからこそ寄り添えた…
 トオルが唯一、黒いシャツで挑む最初のクライマックスは刑事との対峙シーン…村上虹郎はどのシーンを切り取っても、とてもとても悩ましい…

 生々しさは音の世界にまで及んでいる。隣の部屋からの怒声、それをかき消そうとするスピーカー音、喫茶店の客たちの声、深夜の公園の黒猫の叫び……なんとも挑発的に響いてくる…

 まぁとにかく村上虹郎の存在感に尽きる…今後、企画中の石井隆の新作『SEVEN』への期待と、ダークな石井隆ワールドへの布石も感じながら、男の色気を堪能した…

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ツイートまとめ〜石井隆ブラックな世界〜2018.09-11

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『天使のはらわた 赤い閃光』
名美のリビングからちひろのバーカウンター、ちひろのベッドからラブホのベッドへと、遮断される屋外の喧噪…外界は土砂降りの忌わしい悪夢…ビデオカメラのテープの中からテレビ画面の中へと殺戮は移動し、充満するのは石井ブラックな世界…
#石井隆
#川上麻衣子

『ヌードの夜~愛は惜しみなく奪う』のポスターって、『夜がまた来る』のラストシーンと相対的な図案だよね…ちはるの銃弾も、名美の銃弾も、より鮮烈に魂を射ぬいてくるから、何回観ても胸が苦しくなる…
#石井隆

『夢犯』のDVDジャケが、美麗・赤坂麗を求めるファンから評判が悪いのはリリース前からなのだが、70年代の石井隆劇画を読んできた者からすれば、PYTHON357の今世紀版として難なく受け入れることはできるんだよね…黒の天使じゃないところがミソ…
#石井隆

優と名乗る『夢犯』のヒロインは、原作の名無しのヒットマン(名美に間違われる)とは様相を変えたが、どちらもブローニングを所持している…黒天のガバメントやS&W、ましてやパイソンなど握らせず、峰不二子のように美貌に合わせた武器の選択である…
#石井隆

何を言っているかと笑ってくれていいが『アトミック・ブロンド』鑑賞中、ずっと石井隆の匂いを嗅いでいた…有無を言わせないクール・ヴァイオレンス、血の香り漂うトーン、死臭塗れの銃撃と格闘に石井ノワールを重ね合わせ、新たなる石井隆のヴァイオレンスを絶対に観たいと…
#石井隆

石井隆×安川午朗の作品集…18年前『フリーズ・ミー』公開に伴って「名美の総て」と題して企画され頓挫した経緯もある…今度は『SEVEN』で実現させてくれ…奥山さん、サントラのリリースも念頭に入れて、お願い…
#石井隆
#安川午朗
#奥山和由

安川午朗の「石井隆作品集」アルバムをリリースして欲しいよ…
不覚にも『黒の天使 vol.1』のサントラ盤のことを忘れていたが、石井隆×安川午朗の作品集がGONIN&GONINサーガ(BOX限定CD)の3点だけなんて…他作品サントラがいっぱい出ているのに、寂しい…
#石井隆
#安川午朗

『GONIN サーガ』における土屋アンナや福島リラ、水泳で鍛えた体躯の井上晴美らの銃を構えた姿には惚れ惚れしたが、均整のとれた立ち姿で言えば屋敷紘子のガン・アクションも見たかった…次は必ず見せ場を…
#石井隆

石井隆のピカレスクって、名美的女が欲望と暴力で迫る男たちに銃で立ち向かった【パイソン357】(’75)から、杉本美樹の『赤い手錠(ワッパ)』に触発されながら描かれた【黒の天使】(’82)までのヴァイオレンス・ノワールが源にあるから、やはり女たちのガン・アクションは不可欠…
#石井隆

「SEVENのようなものを本気でやるのは狂気の沙汰…(《映画秘宝》奥山和由Pインタビューより)」とは、如何なるシナリオ、キャスティングなのか…やけどしそうな言葉に狂喜…
#奥山和由
#石井隆

70年代石井劇画に初めて村木が登場したのが【横須賀ロック】…その後【緋の奈落】【夜に頬よせ】などに無頼の村木像の原型があり、80年代には小市民的な村木が存在するのだが、佐藤浩市はそのどちらでもいける…
#石井隆

池部良の律儀さと色気を持った俳優をなぞってみたら、佐藤浩市が浮かんだ…『GONIN』における佐藤浩市扮する男は、名前こそ“万代”だが村木哲郎とも読み取れる存在…根津甚八亡き後の三人目の村木に思いを馳せると、佐藤浩市の村木像はピタリと嵌る…
#石井隆
#GONIN

石井隆の劇画における村木姓は『乾いた花』の池部良扮するヤクザの名前から頂いた、と何かで読んだ気がする(間違っていたらごめんなさい)…艶やかで謎めいた女に翻弄される中年やくざ、ここが村木哲郎の原点のひとつと考えてもあながち間違いとは言えないだろう…
#石井隆
#乾いた花

『永遠の詩(狂熱のライヴ)』グッズ詰め合わせ



 twitterで告知されていたLed Zeppelin「『永遠の詩(狂熱のライヴ)』グッズ詰め合わせ」プレゼントに応募し、9月末に当選報の通知が来た…

 そして昨日、ワーナーより荷物が届いた…
 Tシャツは黒のLサイズ…ジャケットの絵柄を模した額絵はオリジナル・レコードと同じようにエンボス加工され、欧米仕様の厚紙変形サイズの告知ポスターは両面別デザインで、4点目はターンテーブル用マット…

 当選者はたったの5名…久々のくじ運の良さに、これで今年の運は使い果たしてしまったかな?

「抱きしめて」有沢とも子



有沢とも子◆ 抱きしめて/あなたの面影 1969年

 荒木一郎がスカウトしたと言われる梶芽衣子の実妹の歌手デビュー曲であり、荒木一郎に取っても初のプロデュース作品。
 両面ともに作詞・作曲が荒木一郎で、編曲は川口真。

 「抱きしめて」は、荒木一郎らしいメロディに乗ったポップなサウンドで、当時深夜放送で聞き及んでいたが残念ながらヒットするには至らなかったなぁ。
 結局、翌1970年にレコード会社を移籍し、太田とも子として再デビューしたわけで、同時に梶芽衣子のヒット・シリーズ「野良猫ロック/マシン・アニマル」に実名歌手本人として登場し、2曲(「恋はまっさかさま」「とおく群衆を離れて」)を披露…ここでクールビューティーなお姿拝見ということになった…

 ただ、やはり姉・梶芽衣子の名前の大きさに翻弄されてしまった感もあり、1971年リリースの「甘い嘘」を最後に芸能界を去ってしまった。
 そして、梶芽衣子の自伝『真実』によると、既に他界されていたことが記述されていて驚いた。
 姉・梶芽衣子の名前の大きさに翻弄されてしまった不幸もあるのだろうが、5枚のシングルと映像がファンのこころに残されていることに感謝…

『女優芹明香伝説』



 1996年の幻のロング・インタビュー復活本『女優芹明香伝説』を購入してきた!
印刷とはいえサイン入りポートレイトがなんか嬉しいし、解説入り完全フィルモグラフィーも喜ばしいのだが、誤植が6か所もあるのはいただけないな…
 …それはさておき、あの頃夢中になっていた彼女の作品を、ふたたびじっくりと観たくなってきた…


[第1章]エッセイ
  白けちゃいないけど…ポルノ女優の告白
[第2章]インタビュー
  ロング・インタビュー「私の足跡」(1996年)
  「芹明香は芹明香である」トークショー採録(2016年)
[第3章]芹明香研究会 [名花]
[第4章]フィルモグラフィー
  映画作品・OV作品・テレビ作品


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    ◇

女優芹明香伝説/芹明香・述、鈴村たけし/鵜飼邦彦・編
【ワイズ出版】
定価 2,200円+税

2018年、GW前の猟盤図録

 今年はゴールデン・ウィーク前の日曜日と月曜日に東京へ出向いた。別にコンサートがあったわけでもなく行ったのだが、平日を入れた休みは気分的に楽しい…

 ちょうど2日前にユニオンレコード新宿がオープンしており、洋楽・邦楽の廃盤セールの真っ最中…帯付き初回盤やUK/USのオリジナル盤など、貴重盤の目白押し…予算は、普段ふらりとレコ屋へ行く時よりは潤沢ではあったが、オリジナル盤を2〜3枚にするかお安いレコを量でカヴァーするか、悩ましい時間もまた愉しく、名古屋では滅多に見かけることのないオリ盤の目の保養をさせてもらった…

 結局、購入したのは和モノばかりのLP4枚、EP18枚…
 貴重盤はないが、以前から探していたシングルが何枚か入手でき満足な2日間だった…

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 レコ箱をサクサクと漁っている指の間に、長いこと探し求めるレコードのジャケが顔を出したときの喜び…それは、先に紹介した浅川マキの「こんな風に過ぎて行くのなら」(‘72)がそうであり、または南條マキの「だまされて」(‘69)はネットの高値を羨みながらも待っていた甲斐があったというもの…これは歌ウマ、オトナの歌謡曲なり…
 樫山洋子「恋にくるって」(‘72)も、まさか入手できるとは思わなかった1枚…両面ともに都倉俊一の作曲は、この年に開花させたアクショングラマー歌謡のグルーヴ感を引きずる逸品なり…
 GS歌謡の中尾ミエはジャケがイイし、元ピンキー・チックスのいとのりかずこは筒美京平の曲ながら、知っていなけりゃ手を出さないようなジャケの簡素ぶり…
 石立鉄男と山内絵美子のデュエットシングルは、山内絵美子のファンだからの1枚だが、台詞の掛け合いをテクノに乗せたB面「チェイス」が面白い…石立鉄男はエロおやじぶりを見せるが、この二人のアルバム裏ジャケはセクハラっぷりも時代を感じさせるもの(未入手なのでいつか手に入れたい)…
 テレサ・テンは別ジャケで、「TATTOO[刺青]あり」も珍しい映画告知ジャケ…

 

ZEPの限定カラーヴァイナル



 1週間前の4月21日、レコード・ストア・デイにおいてリリースされたLed Zeppelin の7インチシングル「Rock and Roll」は、Yellow Vinylの限定シングルと いうこともあって、地方での購入がなかなか難しかったらしい…

 かく言う自分もタワーレコード出遅れたので、Bananaに30分並んでなんとかGet…各お店には1枚くらいしか入荷していなかったようだ…当日、在庫がどこそこにあるって都内情報のツイートはうらやましい限りだったのだが、翌日、上京したおりに新宿HMVに出向いた際、店頭に10数枚の陳列を見て、やはり地方への偏りを痛感したよ…